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ベビーバスロイドの秘密!?
こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。

早いもので6月に入り、一気に気温が上昇しはじめ、日中は夏かと思わせるほどの気候が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

そろそろ店頭には、ベビーバスロイドが並びはじめているころだと思います。


全長112mm
重さ22g
フローティング仕様


このベビーバスロイド、開発のきっかけは、昨年、バスロイドJrトリプルダブルの開発と同時期に、今江さんが「クランクベイトのようにガンガン巻けるバスロイドJrトリプルダブルが欲しい」と提案があったのが始まりでした。

バスロイドJrトリプルダブルは、Jrと言ってもウェイトは1.6オンスで重量はあり、巻き抵抗もズッシリしていて、これをクランクベイトのように巻き続けるのはかなりの労力。


ベビーバスロイドとバスロイドJrトリプルダブル 
 


良く釣れていると言われるビッグベイトを、ダウンサイジングしたらもっと釣れるようになるだろうと言う、釣り人の性とも言えるこの発想は裏切られる事が多く、単にダウンサイジングするだけではアピール不足に陥り、魚を惹き付ける何かが削がれてしまうために、良い釣果は望めなくなるのです。

そこで最初に取りかかったのが、アピール不足にならないギリギリまで縮小し、しかもトータルバランスを損なわないルアーサイズを模索することでした。

バスロイドJrトリプルダブルの全長、体高と幅を、そのままダウンサイジングすると、ボディ内部容積が小さくなりすぎて十分な浮力が得られないために、キビキビとしたルアーアクションが発生しにくくなります。

そこで、ルアーの幅方向を増大させて、全長と体高に対する比率を変えることで、内部容積を確保し、見た目のコンパクトさは変化させないようにデザインし直しました。




また、スケールダウンによるアピール不足を補うには、ルアーから発する音や波動を出来るだけ低下させない事も大切で、バスロイドJrトリプルダブルと同じ三連ジョイントを採用しなければ、アピール不足に陥ってしまう事になります。

しかも、ダウンサイジング化によって製作工程の難易度が高くなるという結果になるとは......

そこは経験豊富な現場の人達の協力のもと、製作工程を一から見直し、トリプルジョイントを何とか採用することが出来たのです。


ボディは小さくなっていても、三つのジョイント部分から織りなす「カシャカシャ」音と四つのハードボディの水押効果でアピール不足を解消。


4連ハードボディから発する硬い波動で魚に気が付かせて、ボディ最後尾に位置する軟質エラストマーテイルにより、柔らかい生命体波動と錯覚させることでバイトへのキッカケを作ります。


ベビーバスロイド用にエラストマー素材も一からテスト。


障害物回避性能は、バスロイドJrトリプルダブルを継承、リップ形状とリップの厚みは、フロントフックとの兼ね合いも考慮し、ベビーバスロイドのボディに最適なサイズに再設計しています。


障害物回避に優れたオリジナルリップ形状、 素材は、衝撃に強い2.5ミリ厚のポリカーボネート製リップを採用しています。


バスロイドJrトリプルダブルに初採用した、スナップ位置を変えるだけでルアーアクションと潜行レンジを瞬時に変えられる、2WAYアクションシステムをベビーバスロイドにも採用しました。

スナップを上部のシルバー色のラインアイへセットすると、ウォブリングアクションを主体とし、潜行レンジは約80センチまでカバー、下の黒色ラインアイへセットすると、ロールの強いアクションを発生させ、ウェイキングから水面下50センチまでを攻略することが出来ます。


上のラインアイは、潜行レンジ約80センチ、
下のラインアイは、潜行レンジ約50センチ、
ロッドティップを高い位置にキープする事で、ウェイキングも可能です。



これからの季節、シャローカバーで引き倒して見てください、衝撃シーンを目撃するかもしれませんよ。そうそう、今江さんがベビーバスロイドでデカバス釣った方法は、これまた衝撃的、口外禁止なので口が裂けても言えませんけどね!




それでは皆さん良い釣りを

 

 

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