こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。
少しずつではありますが日の出時間も早くなり、気温も次第に上がり始め、梅の開花が所々で見受けられるようになってきました。
バス釣りにシーズンオフは有りませんが、春になるとバス釣りにシーズンインする方が多いと思います。
特に春に釣れるバスはデカイの多いですからね。
さて、フィッシングショーが終わってからというもの、私はあるテーマの研究でラボに引きこもり状態、最近まともに太陽光を浴びていません。
「あれをこのようにすると、このようになって、受けた水流がこのように流れて......」と妄想しては試作の繰り返し。
今にも、私の体からウロコやヒレが生えてきそうです......
| リップライザー130 GEKIASA |
2月末発売のリップライザー130GEKIASAは、無事に生産、出荷されているようで3月初頭にはショップに並ぶことでしょう。
発売までに約1年かかり、この間、トライ&エラーを繰り返すこと10タイプ、数十個に及ぶプロトの試作、陸っぱり目線で仕上げ完成されたGEKIASAは、春のビッグミノーパターンで活躍して頂けると思います。
もう既に霞水系では、ワカサギがシャローに差してきているエリアもあり、GEKIASAテスターによる釣果も伝えられてきています。
| リップライザー130 FUTTOMAN |
次に発売を控えているリップライザー130 FUTTOMAN これは陸っぱり目線で開発されたGEKIASAに対し、ボートフィッシングからのアプローチに対応した潜行深度の深いミノー。
潜行深度が深いといっても、GEKIASAの潜行深度60~70センチよりも数十センチ深いレンジをトレース出来るように、リップ並びに内部ウェイトを変更しています。
春先の霞水系に代表されるビッグミノーパターンは、産卵に関わるワカサギにリンクしているために、産卵を終え、弱ったワカサギが風下に流されたのを待ち受けているバスのエリアは必然的にシャローになるわけです。
ボートからのアプローチの場合、シャローからディープに向かってルアーを引く、ダウンヒルのキャストになることが多く、通常ボートポジション側の水深は深いです。
そのため、潜行深度の浅いルアーだと、ボトムノックする事が出来ずにヒットチャンスを作ることが困難になります。
そこで、ダウンヒルからのアプローチでも狙った水深に居るのであろうバスに、喰わせのタイミングを作り出せるように、GEKIASAよりも潜行深度の深いタイプを昨年、GEKIASA 3号機がテストされている時期に必要と感じ、開発がスタートしていたのです。
現在、最後の詰めに入っているところで、今月中に結果が出る予定です。
| ギルロイドJrとギルロイド |
小さな巨人ことギルロイドJrも3月頭にはショップに並びます。
オリジナルサイズのギルロイドを単にスケールダウンした物ではなく、ボディ全長に対するボディ幅の比率をJr用に一から模索、ボディ形状をオリジナルと比べて頂ければ一目瞭然、オリジナルとは全く異なります。
単にスケールダウンしたビッグベイトは、世に数知れずありますが、その大多数は見掛け倒れに終わってしまう物が多く、期待とは裏腹に釣れないことが多いと思います。
スケールダウンした影響で、水流の撹拌パワーが減少し、バスに対しての誘引作用が減少するために、オリジナルサイズ程の釣果が望めないタイプが多いのです。
この問題点に着目し、サイズダウンしても集魚効果の薄れない物は作れないかと、ルアーボディ、各所パーツ、テイル、内部ウェイトの重さに配置位置に至る全ての個所を再考し、120ミリというボディサイズにオリジナルサイズの集魚パワーを持たせることに成功したのです。
それでは皆さん良い釣りを |