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♪~○○○3兄弟~♪
こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。

夜の冷え込みが一層厳しさを増して、車のフロントガラスは凍りつき、地面を見渡すと霜が一面に降りて本格的な冬が到来したと感じる今日この頃です。

ここ最近の冷え込みは放射冷却による気温の低下で、地面付近の温度が0度以下になると霜が降ります。

ただ気温が低いだけでは霜は降りず、霜の降りやすい条件として無風または微風、そして晴れているという条件が重ならないと出来ないようです。

この冷え込みの原因となる放射冷却とは、夜間に地球表面の熱が宇宙空間に向けて放出する事により、地球の温度が次第に失われて気温が低くなって行くことです。

逆に放射冷却の起きない条件とはどのような時でしょうか?

それは、風が強い時、そして地球と宇宙空間とを遮る物がある時です。

その遮るものとは雲であり、雲が地球を覆っている場合には地表から放出された熱が雲に反射し、温室効果をもたらし、また風が強いと上空の暖かい空気と混ざりあって放射冷却が弱くなるからです。

これらの理由から、真冬でも夜間に風がある時や曇り空の時は晴天時より暖かいのです。


これは霜柱!?


この時期の寒波により水温はさらに低下し、水は4℃の時が最も密度が高く比重が重い為、冷やされた水は下へ下へと湖底付近に下降していきます。

風があれば水深2メートル付近までは、水は掻き混ぜられて水温は均一化されますが、放射冷却があり、あまり風のない日が数日続いた時の湖底付近は最も冷たくなっている為、バスなどの生物は冷たい水を避けるために、少しでも水温の高い中層に移動してサスペンドする事が多くなります。

実は、そのような状況下で効果を発揮するのがバイブレーションプラグです。




バイブレーションプラグは各メーカー、程度の差こそあれ、基本同サイズの他のプラグに比べ重量があり、ラトルも大量に入っているタイプのルアーである為に、圧倒的な飛距離、しかも一定の水深をキープし易く、バイブレーション特有のキビキビとしたハイピッチアクションとラトルの衝撃波との相乗効果により、冬に効果的なリアクション要素の強いルアーです。

実際、冬季の琵琶湖でバイブレーションプラグが効くのは、今に始まった事ではなく、何年も前から有効なフィッシングパターンになっています。

冬季ですからバスの活性は低い為、水温が上がり始める昼過ぎぐらいからのタイミングで、バスがディープレンジからミドル叉はシャローレンジに上がってきたらバイブレーションプラグの出番です。

水温も低く、フィーディング状態に入っている個体数は全体に比べ少数であるため、リアクションを誘発するルアーで広範囲を効率よく攻めるに相応しいのがバイブレーションプラグなのです。


ピラーニャ3兄弟 上からピラーニャ70、攻速ピラーニャ65、ピラーニャ60


ボディ幅 左からピラーニャ70、攻速ピラーニャ65、ピラーニャ60


特にこのピラーニャ3兄弟の長男の70、末っ子の60はボディ形状と内部構造の工夫により、通常のバイブレーションよりも浮き上がりを抑えることを可能にし、一定のレンジを引きやすくしています。

そして、シャローレンジの高速リトリーブ用に特化させた個性的な次男の攻速ピラーニャ65、シャローをさ迷うニュートラル状態のバスを高速リアクションによりバイトに持ち込みます。

各サイズ、泳ぎの姿勢を研究しスナッグレス効果とフッキング性能を高い次元で両立させています。

この冬、バイブレーションプラグを巻き倒すことにより、心と体が温まるかもしれませんよ。

それでは皆さん良い釣りを

 

 

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