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人高魚低!?
こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。

今年も残り1ヶ月を切りましたが、一年が過ぎ去るのは本当に早いものです。

冬を迎え、日照時間が次第に短くなることによって、一日一日がさらに短く感じる今日この頃であります。

釣りをするには厳しい季節の冬ですが、どのような状況下で釣りをしている事が多いか、思いあたるでしょうか。

年中釣りをしている方であれば直ぐに分るでしょう。

それは、冬特有の気圧配置の影響で、冷たい北風がひっきりなしに吹き続け、水温はみるみる低下していくという自然現象に出会す事です。

この現象により変温動物のバスは自ら体温調整出来ず、低活性になって泳ぎが鈍くなるとともに ルアーへの反応は著しく低下していきます。

さらに活性が落ちると、湖底にお腹を着けてじっとしていることが多くなり、時折、お腹に泥が付着しているバスが釣れるのはこのためです。

一方、恒温動物の人間は年中高活性ですが......




さて、皆さんは西高東低という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは日本付近の典型的な冬の気圧配置を表した言葉ですが、日本列島の西側に高気圧が現れ、東側に低気圧が配置し、この為、北西の冷たい季節風が強く吹き込み、日本海側には湿った空気により雪になり、太平洋側には非常に乾燥した晴天になることが多くなります。

この強い北西風の状況の中で、活躍する代表的なルアーはクランクベイト、スピナーベイト、メタル系で共に風を物ともしない飛距離、 低活性時のバスにバイトを誘発させるリアクション性能を兼ね備えています。




風裏の少ないフィールドで強風下であればライトリグではどうしても飛距離が稼げず、またラインが風に煽られて丁寧なアクションを付けるのが困難ですし、バスの居る場所が特定出来ていない場合、効率の悪い釣りになってしまいます。

ですから、ライトリグより比較的重量のあるルアーで飛距離が出せて、 効率的に広範囲を探る為には前述のルアーが相応しいのです。

また、ライトリグよりも針の数が多く剥き出しの為、ショートバイトでも捕獲出来る確率が上がります。

この時期のバスは低水温の影響か、ルアーに対して甘噛みするようなバイトが多いので、針の数が多いほどショートバイトに対応でき好結果を生み出します。

実際、冬季の琵琶湖ではライトリグよりもハードルアーの方に好釣果が出ることが多々あります。

次に琵琶湖やリザーバーなどで活躍してくれる代表的なルアーを紹介します。


奥からIK-400R 、IK-380BWK、IK-420BWK、IK-500R2
左端IK-800


サーチ系ルアーの代表格クランクベイト、基本は必ずボトムにタッチさせて バスに喰わせのタイミングを与えてあげます。

また、リーリング時の始めから最大潜行深度に達する直前と、ルアー回収手前の軌道及び姿勢が変化する時もバスがヒットしやすいので気を抜かないように神経を集中しましょう。

この中で注目するのは、IK-800、JBルールのドラッギング方法で8メートルのボトムにタッチするディープダイビングクランクベイト、通常のキャストで5.7メートルの潜行能力があります。


(上)ジンクス小南スペシャル1oz
(下)ジンクススーパーヘビー1oz

       
この時期はボトムを長時間トレースさせるために、スローロールをメインにブレードが回転するギリギリのスピードでリトリーブします。

クランクベイト同様、ルアーの軌道が変化する巻き初めと回収直前はヒットする事が多いので注意しましょう。

ショートバイト対策としてトレーラーフックを装着します。

ジンクススーパーヘビー1ozのキャスタビリティは驚異的で、強風時でもストレス無く飛ぶため、釣りのリズムが狂いにくく集中して釣りをする事が可能です。


(上)フラッピンソニック1/2oz
(中)メタルピラーニャ1/2oz
(下)ソルティソニックfor Bass 22g


使用方法はリフト&カーブフォールをメインに広範囲を探っていきます。

ロッドを9時の位置から11時の位置までルアーをリフトさせ、11時の位置でキープさせるとラインにテンションが掛かり、ルアーは振り子の軌跡を描くようなカーブフォールをします。

11時以上リフトしてしまうとアタリが出た場合にフッキングストロークが取れないので注意してください。

バスがあまり動き回らない程の低活性時で、ルアーをバスの目の前に持ってこないと口を使わない状況下では、リフト&フリーフォールを多用していて、リフトまでは同じ方法ですが、リフト後すぐにロッドを10時の位置まで戻してラインにテンションを掛け無いようにするのです。

するとルアーはカーブフォールせず真下にストンッっと落ちるため、移動距離を少なくする事が出来て、低活性バスの目の前でしつこく動かすことでバイトチャンスを増やす事ができます。

また、アタリはフォール後のルアーがボトムにタッチする直前直後に良く現れます。

極寒の冬で集中力が途切れがちですが、 クランクベイト、スピナーベイト、メタル系のリズムの取りやすいルアーを使うことにより集中力を持続させ、価値ある一匹に巡り会える確率があがりますよ。

それでは皆さん良い釣りを

 

 

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