こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。
季節の移り変わりは早いもので、ついこの間まで半袖で過ごしていましたが、もう長袖が手放せない季節になりました。
季節の変わり目は体調管理に一層の注意を心掛けましょう。
さて、季節の変わり目は、バスの釣れる有効なパターンの移り変わりでもあります。
先日までは効いていたパターンが、日照時間による水温の変化とともに効果が無くなって次の新しいパターンへと移行していきます。
その先のパターンをいち早く見つけ出した者が、よい釣果に巡り会えるのは今に始まったことではありません。
バス釣りに於いて、先を読む力を身につける為には毎日釣りに行く事が近道ですが、そんな環境に置かれた方は極少数でしょう。
そこで、シーズンを少しでも先取りして良い思いをしたければ、バス釣りのプロガイドを利用するのも一つの選択肢として良いと思います。
プロガイドの方達は年間何百日と湖に出ており、季節の移り変わりを素早く感じ取り、その季節ごとのベイトフィッシュやバスの居場所を探し出す能力に長けています。
湖ごとにプロガイドの方達は居られますので、先ずは自分の求めているフィッシングスタイルに近いプロガイドの方を見つけて依頼してみてはいかがでしょうか.
プロガイドの釣り方や思いも寄らない釣果に、目からウロコが落ちるかもしれませんよ。
| SG+アユロイド |
秋から冬へと移るこれからのシーズン、徐々に水温が低下していくとS字系ルアーのi字サスペンド釣法が効き出す頃ではないでしょうか。
イマカツの商品群で言えば、SG+アユロイド、SG+ビッグロイド210、そして限定生産のSG+アンドロイド180 がラインナップしています。
| (上)SG+アンドロイド180
(中) SG+アユロイド
(下) SG+ビッグロイド210 |
このアイテムを使用しi字サスペンド釣法を行うわけですが、大事なポイントが3点あります。
(1)ラインの重さも見越してサスペンド調整する。
まず、サスペンド仕様にチューニングするのですが、SG+シリーズには背中にスリットがボディ前後2カ所設けられていて、これは本来、背針仕様にするためのスリットです。
このスリットを利用して、 簡単に板オモリを仕込むことができ、きめ細かなサスペンドチューニングができるのです。
サスペンドチューニングする場合、ラインの重さも考慮しなければなりません。
特にフロロカーボンラインは比重が1.78あり、水よりも重いのです。
ラインの重さを無視し、釣行前にルアーをジャストサスペンド状態にチューニングを行い、釣り場で糸を結んで、いざルアーをキャストすると必ずと言って良い程ルアーは沈んでしまいます。
ですから、家でサスペンドチューニングして行く場合、デッドスローフローティングに設定しておいて、浮力に余力を残しておきます。
サスペンドさせるための追加ウェイトは、水温やフィールドの水質によって左右されますので、必ず最後の微調整は各釣り場でラインを結んでサスペンドチューニングをしてください。
(2)ジョイント部に設けられている弾性体が曲がっていないか確認する。
SG+アンドロイドシリーズは、スローリトリーブ時にi字スイムが出来るように、 ジョイント部下方に全長14ミリ、 50lbtest フロロカーボン製ラインを使用した弾性体がボディ前後を伝うかたちで装着されています。
| 弾性体 (フロロカーボン製) |
この弾性体にクセが付いていたりして曲がっていると、i字スイム時に真っ直ぐに泳がず左右どちらかに曲がってしまいます。
| 弾性体 左側が曲がった弾性体 |
| 付属品として予備の弾性体が付いています。
パッケージと一緒に捨てないように!
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曲がっていたら精密ドライバーで背中にあるネジを回し、ボディ前後を分離して弾性体を取り出し、指で摘まんで曲がっている方向と逆に曲げてみて、復元が無理そうであれば、パッケージ内に付属している真っ直ぐな弾性体に交換しましょう。
(3)アンドロイド本体に装着する尾ビレが曲がっていないか確認する。
| 曲がっていないか上から後ろから確認する。
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弾性体と同じく、この尾ビレも曲がっているとi字スイム時にルアーが真っ直ぐに泳いでくれません。
軽度の曲がりであれば、曲がっている方向と逆方向へ指で扱いてやると戻ります。
S字系ルアー全般に言えるアクションの要でもあるソフトプラスチック製の尾ビレ、この尾ビレの素材は大変クセが付きやすいため、ルアーを使用しない時は必ずボディ本体から尾ビレを外して、底面の平らなケースに横向に寝かせて保管してください。
また保管時にワームと一緒にすると尾ビレが溶けてしまいますので、可能であれば尾ビレだけの専用ケースで保管するのが良いでしょう。
最後にi字サスペンド釣法について簡単に説明します。
バスの潜んでいるであろうレイダウンやオーバーハングしているブッシュなどの場所から、少し離れた場所にi字サスペンド仕様にチューニングしたアンドロイドをキャストして数秒放置する。
そして、ラインの弛みを利用した超デッドスローリトリーブにより、ラインの存在を極力無くし、完全にルアーだけが水中を漂っているかの様に操作するのです。
ルアーをバスの居そうな場所に送り込んでルアーの存在に気付かせるのではなく、バスが自分の意志でルアーを見つけたと思わせるのが最大の肝で、このことから、通常のルアーアプローチと多少異なる部分があるのです。
ルアーの存在を見つけ出したバスは、徐に近づきバイトする事もありますが、そのままのi字サスペンド状態であると見切られる場合が多々あります。
そこで、アンドロイドをi字モードからショートジャークによるS字モードに一瞬切り替え、ルアーアクションを転換させるのです。
「!?」とバスに思わせたら成功です。
無警戒のベイトがバスに気が付き慌てて逃げ惑うベイトを演出してやるのです。
それで大抵のバスはスイッチが入ってバイトに持ち込むことができます。
ぜひ皆さんも、このi字サスペンド釣法をマスターしてデカバスを狙ってみてください。
| プールですくすく育っています。 |
それでは皆さん良い釣りを
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