亀山ダム・幻のビッグフィッシュパターン公開の巻
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今年の自分の釣りの傾向として、トーナメント、プライベートを問わず「枠外の釣り方」を意識的にしている。枠外の釣り方とは、特に非常にプレッシャーが高いメジャーな湖で釣りをする場合、多くの釣り人がするであろう最も釣れる確率の 高い釣り方を最後までしないで、敢えて誰もしない確率のほうが高い釣りを釣れると信じて集中してやることである。 この方法はリスクも高いが、自分の想定外の結果が出ることもあり、意外な発見や未知の可能性に気付くことができる。最近は情報伝達が正確で早く、人と同じことをしていたのではいつかそこに埋没してしまう。リスクを恐れず、「想定外、枠外」の釣り方にチャレンジしてみること、そこから必ず新しい驚愕の進化が生まれてくるはずだ。(でもやっぱり試合では避けたほうがいいかも・・・) と言うことで今回、台風のおかげですべて帳消しになってしまったが、私が勝負パターンとしてやりきる覚悟でいたシークレットは「キッカーイーター」のポンプリトリーブである。ちなみに53cmを含め、ビッグフィッシュを連発させていたのも 実はイーターである。この方法は普通はプリの王道パターンだ。まさか真夏にこのパターンを試すこと自体、普通ではないだろう。しかし、思い込みがそうさせているだけで、考えてみればこのイーターは実に理にかなった方法だったかもしれない。
水面に見え始める「今はギリギリ見えない立ち木」、しかも出来るだけ「流れの当たるアウトサイドの立ち木」が絶対だ。 これって旭川のときと同じジャン・・・。 まあ、これに後、数点の「いい立ち木」「宝のなる木」を見抜く経験があれば完璧。後はこういった立ち木を何で狙うかだが、私の持ち駒の中で今回適任だと思ったのが「イーター」だった。
まして今年は黒帯8でもイーターに助けられているので、今回は大量のイーター、しかも立ち木を回避しやすいややスローフローティングの「Fモデル」を持ってきていたのだ。Fタイプは立ち木に触れたときにラインテンションの強弱でサスペンド状態にも簡単にすることが出来、緩めると浮上し回避する。カラーは絶対の自信がある一房ダム伝説の「ゴーストシルバー」と安定した「ステインゴールド」。 結局、この読みはものの見事に的中した。ロッドはグラスとしては敢えて硬めに設定してある「トルクマスター64」を使うことによって、立ち木の枝の下にルアーが潜り込むリップスタックを上手く回避できた。フッキング後も主導権が取れるグラスは立ち木の中では非常に効果的だった。使い方は正に見えない立ち木のトップ、もしくは「股」狙いの「立て捌きポンプリトリーブ」。春の使い方と一緒。ロッドワークで立ち木をかわしてべったり舐める。 後は慣れとルアーに対する自信と、バスが好んで付いている立ち木の層と種類を見抜く経験。これが大切。 トルクマスターは間もなく発売になるが、今風の軽量グラスロッドから比べると、一見、見かけ以上に重く感じる。しかし、この重さにこそ、ルアーを引いたとき、そして投げるときに本物のグラス素材にしか出せない非常に重要な意味が生じる。使ってみて始めて判るロッドなので、あらかじめ意図された重量感だと理解しておいて欲しい。はっきり言って軽け りゃいいものではないことだけは絶対に間違いない! このイーターパターンこそが私のキッカーパターンであり、共通の要素を持つ広範囲に点在するある種の立ち木をどんどん打っていくのが戦略だった。キーパーはロックベイダー1gとリトスパで土のバンクのブレイク(野村ボート周辺、水産センター、椿本)でそろえる予定だった。これにバークレイの秘密兵器「SAMURAI SWIMMING HOG(何故かジョンがそう命名してきた宇宙人系ワーム、アメリカ人には侍に見えるらしい・・・)」をイーターのフォロワーとして使う予定だった。
維持しながら驚くほどキャスタビリティーがいい。1つしかないため大切に大切に使っていたルアーだ。これをトルクマスターのピッチングで誰もがひるむようなカバーの奥の奥にぶち込み、超超スローのヒット&ライズ(どれだけ短い距離で長く当てて浮かせてを反復できるかが最大の肝だった)で浮くワームのように引くと45cm前後が辛抱しきれなくなって 出てくることが判っていた。
練習のとき、JP−S4が一つしかなかったので慌てて工場に連絡し、クレイドルの吉田カラーをサブとして送ってもらった。これもJP−S4に引けをとらない結果を出せたのだが、ラトル音を嫌う感じがしていたので、さらに製品版よりかなりラトル音を抑えたチューンドモデルを作らせ送ってもらっていた。
シングルまでの点差も僅かだ。だが順位を守ることなど今の私には何の価値も魅力もない。 残り2戦、感動できるバスフィッシング、未知の可能性を求めて全力で2勝を獲りにいくつもりだ。 |
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