いきなり大ピンチである。旭川ダムの水位はプリプラのときからアホみたいなスピードで減水しており、6月5日のチャプター戦がスロープの使用不可能と共に中止になった。
その後も減水は一向に収まる気配がなく、現在スロープは完全閉鎖、会場の中島公園からはアルミボートのカートップですら下ろせない完全干上がり状況になってしまっている。 | 会場の下流部対岸。
一面に広いシャローが仇になってカートップも係留も
不可能な状態。
当然銀座だった旦土橋は干上がってます。 |
旭川ダムでボートが下ろせる場所は現在この中島公園ただひとつ。
頼みの台風はこんなときに限ってどっかに行ってしまうし、梅雨の雨もよほどでない限りこの水位がスロープ使用可能まで急に復活することは難しい。このままでは大増水で中止になった土師ダム戦に引き続き、旭川ダム戦までもが中止になる公算が濃厚になってきた。月曜の時点でスロープが完全に使えない場合、協会からトップ50旭川ダム戦中止の判断がされることになりそうだ。いったい今年のトップ50はどうなってんの???私は今年本厄だけど、まさにバスフィッシングも今年は本厄である・・・。正直言って、今回の試合はやりたい。このままだと年間3戦でトップ50が終わってしまう。これではシリーズとして本当の実力を測ることは出来ない。なにより2回も必死で練習した努力が水の泡だ。
しかし、水が本当にないのだからこればかりはどうしようもない。とにかく今は奇跡の大雨を願うばかりである・・・。 | 会場前対岸
向こうに見える川状のチャンネルも激浅&急流。
この状態が会場からかなり下流まで続く。
ちなみに練習のときは豊かな水がありました・・・・。 |
ということで、このままではモザイク処理までして隠し続けた今回の必殺ルアー&パターンがまるで意味のないものになりそうなのだが、まだ最後まで緊張を切らせたくないので今回もキールアーはモザイクです。試合が終わったらモザイク解除するので、業務上の都合により御容赦ください。 | イマカツ第3の刺客。
こいつはマジぶっ飛んでるぞ!!! |
さて今回のキーパーターンの一つは紛れもなく「ジャバロン160ヘビーテキサス・鮎カラー」である。これに関してはもし爆発すれば手のつけられない結果を出すことも可能だと思う。旭川ダムはS字形ルアーが利く湖として知られるとおり、今回プラでもS字系を投げているプロは数多くいた。
確かにS字系は釣れているのも何度か目撃したが、このルアーの泣き所はファーストインパクトが強い余りに、ふた流し目、もしくは先行者が流してしまうと極めて反応が悪くなる。先制攻撃が出来れば迷わず私も「サイレントキラー改」を投入する予定だが、まずよほどフライトがいいかシークレットエリア(まずない…)でもない限り3日間のメインルアーになることは少ないと思う。しかし、ジャバロンはこのふた流し目であろうが、先行者がいようが、お構い無しにバイトが続くことがある。それは使い方のバリエーションがノーシンカー、テキサス、フォール、ズル引き、ステイ、速巻きと多岐に渡る上、なによりジャバロン最高傑作である160はまだ誰も持っていない。この動きだけはバスははじめて見る動きになる。ためしに今回、同サイズのシャッドテールも試したが、多くのプロが使っていたためかその差は歴然だった。ジャバロンの動きにバスはスレにくい印象を私は受けている。旭川ダム戦が終わった頃にはこの160も発売になってしまうため、
開発者特権で使えるのはこの大会だけ。そういった意味でも是が非でも今大会は戦いたいのである。 | ブリブリの50アップ。
旭川ってこんなに釣れたっけ??? |
しかし、このジャバロンをキッカーメインにすえた戦いを当初は考えていたのだが、このジャバロン以上にいいバスが釣れるルアーを後半に発見してしまったのだ。ジャバロンに釣れるバスはサイズこそ40〜45cm以上ばかりなのだが、なぜかアフター回復の比較的スマートなバスが多いのだけが気にはなっていた。狙っているエリアとレンジのせいだとおもうが、ブリブリのバスがなかなかでないことだけが少し心配だった。これが旭川バスの標準なのかなと思いかけていたとき、あるルアーを試していたときに出たバスは、なかなか気の遠くなるくらい簡単には結果が出ない忍耐の釣りなのだが、出たバスは例外なく全てブリブリの見事なコンディション。まるで別世界のバスかと思うほど美しく、プリメスのようなボディーのバスが出る釣り方があることに気が付いた。この方法が私の最終兵器である。今はまだ公開できないが、答えを明かせば納得できる系統のルアーだと思う。 | この冗談みたいなルアーが鍵になりました。 |
| まさにビッグマウス!!
しびれる50アップジャンプです。 |
果たしてそのルアーが急激な減水が続く旭川ダムで試合当日まで持つかどうかはわからないし、幸運にも大増水したら全く違う湖になってしまうかもしれない。しかし間違いなくハマればブッチぎれる強烈なパターンであることは間違いない。やりきれば全域がエリアになる釣方だけに、プレッシャーに左右されることは少ない。メンタル的にやり続けることが出来るか、どこまでノーバイトで、キッカーが出るまで耐えれるかが勝負になるだろう。くじければまた予選落ちするかもしれない。 | ナベも得意とするこのルアー、出れば間違いなくデカイ!! |
幸いなことに私は初夏の試合の優勝経験も多く、自分にとっても今回は得意な釣方の部類に入るため、やりきれる可能性は高い。但し開催されるかどうかのほうが今は最も大きな問題である。
久々に充実した練習が出来ただけに、今は毎日雨乞いの日々であります。
| 今年は難しいレイクで50アップが良くつれる。
これは非常に嬉しい事実だ。 |
現在、イマカツには表に出ていない強烈な武器が3種類存在する。その全てがジャバロンに匹敵するほど強烈な個性を持った秘密兵器だ。その中でもジャバロンと今回のキールアーは最も簡単に誰でも使えるタイプのルアーだけに、試合で使えるラストチャンスがこの旭川ダムになってしまうだろう。後の2つは個性が強烈過ぎて今の時点では博打だ。 | 第三の刺客は現在極秘開発中。
良くこんな動きをするモノだって感じの隠し玉です。 |
| 出れば皆このサイズ。
初夏の必殺ルアーはやはりこの系統。 |
本当は今年一番難しいと考え、余り行きたくなかった旭川ダムだったが、バスフィッシングとは本当に解からないものである。難易度が高い湖ほど見えたときの快感はたまらない。
バスって言う魚はつくづく知能が高い魚だと思う。無限に続くバスと人との知恵比べ、バスフィッシングの奥の深さに20数年たった今も驚かされる今日この頃であります。 | モザイクばかりでゴメンナサイ。
間もなく公開しますので今しばらくお待ちを。 |
PS:お知らせ
来る7月3日に徳島県にて吉野川水系一斉清掃が行われます。このイベントは、国交省、徳島県の主管で開催されます。県内外から出来るだけ多くの参加者を募りたいと思っております。私はトップ50プラクティスで遠征中のため残念ながら今回は参加できませんが、何卒、ご協力のほどよろしくお願いします。
日 時) 7月3日(日) 9時集合
集合場所) 今切スロープ
* 少雨決行、2時間程度の清掃活動、軍手持参 |