モグラジグ・レボリューションの巻
皆さんはGWいかがお過ごしでしょうか?いつものように私は結局どこへもいけず、どこにも行かず缶詰状態。仕事の合間にジャバナベVTRを見ながら、早くどこかで練習したいと思う今日この頃。幸いなことにGW明けに黒帯ロケを再び別の湖で行う予定で、ジャバナベ直伝のテクがどこまで通用するのか?それとも今度は水面直下で爆発するのか?未体験ルアー JAVALLON のテスト釣行は本当に楽しみである。

この報告はまた次の機会にするとして、今回はモグラジグについて少し新情報をご報告。

現在、モグラジグにはビスマス合金を使用しているが、このビスマス合金から順次、環境に更に配慮したタングステン樹脂に変更していくことが決まった。ラバースカートもシリコン主体になり、Fマーク対応になる予定だ。

タングステン化でヘッド形状はモグラを踏襲。
デカ過ぎず 重過ぎず。
よりシャープになった。
ということで、その第一弾としてモグラジグに新しいラインナップがまもなく加わる。その新バージョンとは昨年秋、ラリーニクソンと釣りをした折に色々とラリーから教わり、新たにモグラジグの新兵器としてテストを繰り返してきたモデルだ。
まぁなんてことはない20gのタングステン仕様のモグラジグなのだが、このウエイト設定に「待ってました!!」と思った人は相当のラバージグマニアだろう。

モグラジグTG20
この微妙な重さがアグレッシブなデカバスジグとなる。
そう、ラリーと釣りをしたときも[ルアニュー]などで書いたが、ラリーは1/2ozのラバージグでは軽いと何度も私のタックルボックスを漁り倒し、ワールド琵琶湖戦で使った、今やお守りとして持っていた18g強のモグラプロトを選んだ。そこからラリーの快進撃が始まって、大型チャンクを使った「フラッピンジグ(チャンクをはためかせてスイミングする釣法)」というキャスティングラバージグテクニックが流行した。この冬には今まで売れ残り筆頭だったプラスティックチャンクがバカ売れしたのは記憶に新しい。

フラッピング・ジグにしてから怒涛の連発。
ラリーさん超ご機嫌。
僕の琵琶湖記念ジグ返してくれ〜・・・。
このチャンクがなぜこの釣方にマッチするかというと、ラリー曰く、ホグはフォールのときに回転するから糸が拠れるというものだったが、現実にラリーが力説したのはルアマガDVDでもご覧になったとおり、ジグの「フォールスピードを殺さない」という点に尽きる。
その縦のスピードとチャンクの水を蹴るような動きがサスペンドバスのリアクションを誘うというのがラリーの考えだった。先日のイーター、ジャバロンもそうだったが、ここでも「スピード」というキーワードが出てくる。ラリーのロケのときも菅野ダムとは到底思えないほど、本当に釣れない日に当たっていた。釣れないときこそ「スピード」「リアクション」が大きな
キーワードになりそうで、今私の超マイブームとなっているコンセプトでもある。

初日、全然釣れなかったラリーさん。
2日目の打ち合わせは真剣です。
まさか菅野ダムでこんなに釣れないなんて、
「BIG STAR」の来日に菅野ダムまで「BIG STIR」??
もうおわかりかと思うが、チャンクを筆頭とする大型トレーラをジグにコンボした場合、モグラ1/2ozでも思いのほかスローフォールになってしまうのである。しかも大型トレーラーにすればするほど、ボトムの感覚も極めて伝わりにくくなる。
ラリーが1/2ozでも軽いと言ったのはまさにこのためだったのである。この時から私が OVER1/2ozのラバージグに興味を持ったのは言うまでもない。
そしてそのとき以来、16g〜30g近いヘビージグを作っては最も使いやすいウエイトを探してみた。重すぎず軽すぎず、
なおかつモグラの最大の特徴であるカバー貫通力を更に良くするためには何グラムが最も使い勝手がいいのか?
ここがポイントだった。
そして試行錯誤の末、私がベストと考えた重さこそ3/4ozより僅かに軽い「20g」というウエイト設定だった。とにかくこの
ウエイトは軽量級ジグが主流の最近ではほとんど見かけない重さだが、ピッチングやフリッピンにもすこぶる精度が上がり、浮きゴミやグラスマットの貫通力も1/2ozとは桁違い。しかも大型トレーラーをつけても5〜8mのボトムが飛躍的に
とりやすく感じやすくなった。1/2ozに比べはるかにアグレッシブなジグになったのである。これはフリッピング、フラッピングのみならず、難攻不落のゴミダメ、琵琶湖のエビ藻パッチも一気に貫き、その貫通スピードと着底の緩急でリアクションさせるのにぴったりの重さなのである。

そして、今月発売のモグラジグからラバースカートの種類が変更されたのをご存知だろうか?通常のラバーに関してはそのままなのだが、シリコンに関しては今回のロットから、かなり太く、張りのある素材に変更したのだ。

これが 新バルキーシリコンスカート
プリンとしたハリと腰の強さが存在感を更にアップ。
デカバスのカンに障るスカート。
これは細くてナチュラルがウリのシリコンスカートの流行とは逆行する変更だが、昨年以来ずっとスカートの種類のテストをしていて、どうにもこうにも太くて張りのあるスカートのほうが、間違いなくデカいバスが喰うような気がしてならないのだ。着底時にブワッと力強く開いて、引くと急速にしぼみ、止めるとまた水を強く動かすように開く。この緩急の動きがバスの食い気以上に何か、バスを怒らせるか刺激するような効果があるように思える。もうひとつはカバーの中での存在感。ゴミや枝だらけのカバーの中で、強い存在感とバイブレーションに似た振動を伝えられるのは張りのある太目のシリコンのほうが強烈に思えたからだ。この新モグラジグのスカートは食い気ではなく、デカいバスの「勘に障る動き」を意識してみたのだ。
最初はちょっと抵抗があるかもしれないが、このバルキーなスカートこそが他にないジグのアピール力の強さを表現できているのではないかと思う。

お勧めはウォーターメロンカラー。
存在感のないナチュラルスカートはジグに不向きのようだが、ハリと腰のあるこの仕様は
ナチュラルなのにパワフルな存在感
最近は本当にバスが安定期に入り、でかいバスのテリトリーが広くなり、ルアーとバスがコンタクトするには相当に正確なピンスポット探知力か、ルアーの力でバスに気づかせる集魚パワー、そして最後まで興味を持たせる独創性が必要な時代になった。
そこで流行に逆らってモグラジグもデカバスターゲットにスカートを昔風?にチューンしてみたのである。これにチャンクやラトルホグ4なんかを付けるとメッチャパワフルなジグになる。
こいつで一撃必殺、もしくはこれ見よがしに泳がせてデカバスのプライドを刺激しまくってみて欲しい。


ということで、暇だった?GW中、イーター事件以来ワタクシは「プラグの動きの謎」にハマりにハマっております。
ファットにスリムにコフィンにスクエア、ラウンド。
超タイトから超ワイドまで超有名アメクラは多岐にわたる。
一体本当は何が何処でどういいのだろう?
説明書でも入れといてって感じ・・・。
もう一度本気で調査開始!
GW中は日本で手に入る気になりマクリ入手困難プラグを一同に会し、ありとあらゆるテスト&検証の毎日。果たして
本当に日本で「ワイド」が常に最高なのか?それとも実はやっぱり日本のレイクには「タイト」が効くのか?流行ではなく、アメリカの受け売りでもなく、本気でもう一度使い込んで自分なりの答えを探してみるつもりだ。突っ込んだ報告するのでお楽しみに!

 

 

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