黒帯8ロケにて遂にジャバロン超絶激烈大炸裂の巻
今週は黒帯VIIIのロケに行ってきた。そして今回のロケは、私のバスライフ20数年の中でも指折りの記憶に残る衝撃のロケになってしまった。おそらく琵琶湖、池原、もしくはネストのサイトを除いて、今回以上の結果をシークレットでもなんでもないメジャーリザーバーで残したのは私の記憶にはない。無論それは同行した渡辺ですら、彼のリザーバー史上最高の釣りだったというほど衝撃的なものだった。
今日ナベ]にも出ていたが、
連日ジャバロンで余裕の10キロ・・・
手を抜かれて激負けしました・・・。
最低でも47cm1600gのプリメスです。

今回のロケは昨年好評だった黒帯外伝のガチンコ対戦シリーズ第三弾としてワタナベと2艇でのマッチプレー3日間の予定(1日は予備日)として行った。このロケは一応「JB四国3強」と呼ばれるリザーバーマスターのワタナベを一般?アングラー代表として起用し、2人が戦略上どういった違いを見せ、結果がどうなるかを無編集で見せるガチンコ企画である。
まあ春ということもあって、今回の黒帯VIIIはテーマがビッグフィッシュ一本勝負。なんとキーパーをマジで50cmに設定した無茶苦茶な企画でスタートした。一応リミットは5本。最後に正確な口閉採寸が待っているという鬼の企画だ。
そしてとどめはネストは絶対禁止!!。
しかしやっぱりこれには無理がありあり・・・
初日、私もワタナベも予想外、想定外、丸一日なんでもアリでやって最悪のノーフィッシュ、ノーバイト(キーパーどころかウグイとアマゴのみの完全丸坊主…)に終わり、真剣にロケを延期しようと考えたほどの最悪のスタートだった。

ところが2日目、正直に話すが、ワタナベの機転によってその難易度トリプルAのリザーバーは別の湖かと思うほど恐るべきポテンシャルを見せることになる。天候は3日間を通じて晴天&強風。条件に大きな変化もないこの状況下でワタナベが見つけた驚くべき釣方こそが、私にプリスポーンのデカメス捕獲法に大きな疑問と衝撃を与えたジャバロンの予想外の使い方だったのである。
とどめの一撃!2日目、目の前で釣られた
54.5cm(口閉じ計測)3キロオーバー!
何とワタナベは2日目完全に10キロ越え(5本)、3日目も余裕で約10キロをマーク。ちなみに私も普通ならトーナメント優勝レベルの2日目5キロ強、3日目には9キロオーバーを出しているにもかかわらず、ワタナベにそれのはるかに上を行かれて惨敗だったのである。3日目は完全にパターンを掴んでいるワタナベに、明らかに手を抜かれていたのが真実である。
ナベに完敗とはいうものの、私も最終日は
我流ジャバロンで 9キロオーバー!!
ジャバロンすごすぎ。


今回、ワタナベが使ったルアーは2日目が ジャバロン140イーター、3日目はジャバロン160オンリーだった。
しかし、このルアーは私もメインに使ったものであり、初日は2人ともノーバイト、ノーチェイスでライトリグまで使って必死にやっての完封試合達成・・・・。2人とも「ジャバロンにはまだ早すぎる・・・」と口をそろえた初日だった。
ネストを避けるため敢えて水温の低い寒冷地のリザーバーを選んだのだが、驚くことにそのリザーバーではネストは結局3日間たったの一つも見られず、プリすらもまだ少ないという予想外の状況だったのだ。ローカルアングラーとの情報交換でもいい人1〜3本、相当厳しいとの話だった。しかし、その初日、朝偶然スロープで出会った某ショップの店長に
ジャバロン140のサンプルを1本だけプレゼントしたのだが、その店長のこの日唯一の1尾が、そのジャバロン140によるものだった。
この一匹が大きなヒントになった?
一本だけプレゼントしたジャバロン140で出た一尾。
1800g

「やっぱジャバロン釣れるんジャン・・・」とこの時、訳の解からないことを言っていた自分が、翌日、渡辺の柔らか頭に
完膚なきまでにやられるとは、全く考えてもいなかった。私の頭の中は、どうやったらNGを免れるか、NGになってしまった場合の撮影部隊の経費計算ばかりしていたのが本音のところだった。それほど普通の釣り方では手も足も出なかったのである。
旧吉野川でもジャバロンは凄かった。
でも今回とは使い方が全く違う。
これからはジャバナベと呼んでやってください。
バスフィッシングを始めてもう28年近くになるが、バスという魚がいったいルアーのなんの要素に反応しルアーを襲う
きっかけになるのか、改めて考え込んでしまう衝撃の事件といってもいいロケだった。28年もバス釣りをやっていると
おのずと釣れるルアーっていうものが、その動きを見ただけである程度はいいルアーかどうかが判断できるようになる。
フッキングも全然問題なし。ほとんど丸呑み。
初物は迷い無しに喰ってきます。
しかし、バスという魚は時としてその予測を完全に覆すような、なぜこれほどまでに理解不能な動きに反応してくるのか、人間の感覚では理解できない動きに強く反応することがある。言い換えれば人間から見れば全然魅力的でない動きのように見えても、バスから見ればその動きこそが野性の本能に強く訴えかける何かの要素を持っているということである。それはバスにしか判らず、いくら人間が設計の段階で考えても生み出せる動きではない。ここ数年、ルアー業界の流行は間違いなく強い波動、派手で大きな動きである「ワイドウォブリング」が主流である。果たしてこれが本当にバスにとって正解なのか、それとも、アメリカの影響やメーカーによって仕掛けられた流行なのか、本当の答えはバスしか知らない。確かに私自身ですらこのワイドブームには大きく影響された一人であるし、それが確かに一定の条件下で猛烈に効くことも実感している一人でもある。
動きが最高なのは無論、ノーシンカーのスローリトリーブ。
自分ではこれが最高の動きが出ると思っていただけに今回はショックでした。

しかし、今回の事件はこのワイドな泳ぎの流行に再び疑問を投げかけ、タイトな動きが持つ「何か」を強く感じさせる大きな出来事であったことは間違いない。考えてみれば、私はこのブームが来る以前、トーナメントや取材で好んで使っていたルアーはタイトローリングが多かったように思う。そのせいかインスパイアールアーにはタイトローリングのプラグが多い。イーター、スレッジシリーズ、プレデター、ブザビーはワイドウォブリングでは決してない。しかし、全てのルアーで私は日本のトーナメントを勝ち抜いてきている。
しかし、何故かこのところ弱っちいタイト系ルアーはマイナリティーになってしまい、強く派手なワイドウォブリング系が全盛の時代になっている。ここでタイトな動きが絶対に日本のバスにはいいと言いたい訳ではないが、今、再びこのタイトな動きが持つ何かをもう一度冷静な目で可能性を追求したくなってきた。

ただ少し語弊があるとすれば、ルアーの動きをワイドウォブリングとタイトローリング(タイトウィグリグリング)に2分すること自体が無意味な気もする。もっと正確に言うならば、バスにとって慣れていない、もしくは見たことのない動き、波動こそがとんでもない結果を残せるルアーなのだということかもしれない。そう考えると今流行のS字形も決して水を掴み掻き分ける強波動ではなく、水から滑るように逃げる動きなのにこれだけの結果を残していることが理解できる。そう考えると波動とは「強い」「弱い」ではなく、「バスが気になる種類の波動」こそが驚異的釣果を残せる鍵なのではないだろうか。
ジャバロンカラーバリエーション。
160は2トーンメイン。140はモノトーン中心です。
サイズで素材も違うのがミソ。
現在S字モデルに挑戦中!

ジャバロンは基本的にはボディー全体に大きなうねりを伴う、いまだかつて存在しない種類のソフトベイトである。
その動きはまさにハスキーハスジーそのもので、見るものを一目で虜にしてしまうほど凄いものがある。
ジャバナベは、2日目はジャバ小で10キロオーバー、
3日目はジャバ大でまた10キロ・・・
リザーバーでサイト以外でこの結果は常識外れ・・・。
これまで私はその一般的に最高と思われるスイムベイト的な使い方で大晦日の旧吉野川、前回の早春の旧吉野川でも十分にジャバロンで結果を出すことが出来た。しかし、ジャバロンにはセッティングによってはその動きが全く違ったものに変わってしまうミスセッティングもある。
だが、人間にとってミスセッティングに思えるその方法はバスにとって驚異的に魅力的なものになることがあるのだろうか?考えてみればダウンショットもワッキーも、ましてやジグヘッドワッキーも、時代が時代ならみな「お子様リグ」とまで呼ばれた一見素人リグである。
何しろこの動きとシルエットは私にもバスにも未体験。
今までにないタイプのワームだけに、どうやれば一番釣れるかを見極めていくのはこれからです。
今回は渡辺様にジャバロンの意外な一面を見せられました。
少なくとも、2日目終了後、ワタナベのビデオを再生し見た時、なぜこれであれだけのビッグバスが喰ってきたのか理解に苦しんだ。正直いまだ苦しんでいる。藤木も私も絶対ご法度に思えたセッティング、そしてなんとも無茶なリトリーブ・・・。しかし、プリのデカメスはその渡辺のジャバロンだけに何故か毎日、そして何処でも強く反応してきたのは紛れもない事実なのである。                                
・・・TO BE CONTINUED(続く)・・・
カメラは衝撃の一部始終を全て捉えてます。
まず私がジャバナベを研究します・・・。

 

 

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