今大会も前週のチャプター戦と同様「バンク打ち」と強く心に決め、前日は本命エリアに一切手を触れず温存。魚釣りたい病？を必死にこらえて直前プラを終えました。
そして本戦。分かってはいたものの天気予報では「南のち西の風がやや強く」・・・。残念ながら私のメインエリアは西風が強くなると魚は消えます。加えて、前回の表彰台とweb上に於いても、木山君と共にパターンを完全公開していたことから人為的プレッシャーがかなり掛かるだろうと予測し、この日は朝一勝負。西風に変わる前に、他の参加者から攻められる前に、いかにしてフレッシュエリアを一早く攻略できるかが今回のキーポイント。それを念頭に置き、ラン＆ガン速攻フリッピングの旅に出発しました。
とはいえ、このバンク打ち戦略は非常にギャンブル性が高く、無いときは全く何も無いというリスクが伴いますので気持ち半分はバクチ覚悟で臨まなければなりません。また、南風そのものも遠賀川ではあまり良い風とは言えず、さらには前日プラの感触から状況は超タフコンディション。不安は無かったと言えば嘘になります。
しかしモグラジグを信じ、眈々とリズミカルにフリップを開始した間もない頃、それまでの不安が確信へと変わる大きな答えが返ってきました。
なんと！1本目から痩せてはいたものの52cm、1700gのスーパービッグ！おもわず拳を強く握りしめました。そしてその数分後にもキロフィッシュを追加してとりあえず作戦は成功！この時点で「優勝」の二文字がチラホラと見え始めました。
「あと1本入れば・・・」と、途中ライトリグに浮気をしてしまいましたが「これではイカン！」と強気の姿勢に切り替え、バンク沿いに戻ってフリッピング再開。集中力を切らさず、50cm間隔で延々とフリップを続けているとついに待望の3本目！これまたキロフィッシュで勝負あり！スタートから2時間半で決着が付きました。
その後は予想通り、入れ替わり立ち替わり交互するボートのプレッシャーと、護岸を直撃する西風によりこのパターンは壊滅。私自身もノーバイトに終わり、結局リミット3本、3730gでウエイン。2位以下に大差をつけてブッチギリの優勝を飾ることが出来ました。
思い起こせば昨年1月。今江さんが取材で九州に来られた際に身内がサインをお願いしたところ、オマケで返ってきたのが「今期1勝ノルマ！」とグリップに書かれた私のロッド・・・。しかし何事もなくその年は終わりました。そして今年、当然のことながら引き続き「最低1勝」を目標とし、それをプロ戦でクリアできたことに大きな喜びを感じます。
2週連続表彰台、そして九州のメジャートーナメント通算9勝目を導いてくれた�モグラジグ�本当に感謝します。今更ながらこの最強ジグのポテンシャルには驚くばかりです。