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2016年 釣り納め
こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。

毎日底冷えがするほどの寒さに、本格的な冬が到来したと感じる今日この頃ですが、皆さん風邪は引いていませんか?

毎年、師走はイベントも多く、何かと忙しい人が多いと思いますが、こんな時に限って風邪を引いてしまうもの、常に気を張り詰めて風邪に負けないように気を付けたいところです。

さて、ここ最近のラボでは、来年リリースに向けての新製品開発と2017年フィッシングショー展示用として、イマカツコンセプトルアー作製と慌ただしい毎日を送っているためか、ブログを書く気力もままならない状態が一ヶ月半続いていました。

ルアーと言う作品に一つ一つ魂を込めて製作していると、気が付けば時間と精気が失われ、一気に老人のように老けてしまいます。

んなことあるかいなっ!

そんなケースは稀だと思いますが、集中力が極限状態になる「ゾーン」に入ると周りの雑音が消え、時間の感覚が思考の中から排除され、製作工具と体が一体化した感覚に見舞われます。

そのような状態に入ると、気が付けば数時間があっという間に過ぎてしまうという、不思議な現象を体感するのです。

皆さんも体験していると思いますが、同じ時間経過であっても、楽しいことをしているときと、あまり気分の乗らない仕事や勉強をしている時とでは、体感時間が異なるという事象があると思います。

特に釣りをしている時って、時間の経過が早く感じますよね。

って事は、釣りをしていると一気に老けているということか!?





さてさて、日々の慌ただしさに現実逃避するべく、今年最後の琵琶湖へ、いつも世話になっているシゲエモンとビル男さんで、クリスマスイブの24日に釣行してきました。

予定では、天皇誕生日の23日にしていたのですが、22日に発表された天気予報では、風が非常に強いと予報が出ていた為に、安全を第一に延期することにした。

延期するにも今年の日数はあとわずか、来週30、31日には予定が入っているためにあえなく断念、残りは24日と25日しか残っていない......

事もあろうに、今年のクリスマスは土曜と日曜日、言うまでも無く強制家族サービスが待っている。

恐る恐る嫁に交渉し理由を告げると、半ギレ口調で「晩ご飯は家で食べること」という条件で釣行許可が下りた。




当日、夜明け前の雨に少々意気消沈気味であったが、夜明けとともに雨は上がり、魚釣りたいオーラが出まくっている自分がいた。

ランチング後、シゲエモンの案内で一気に沖島までフルスロットルで駆け抜けた。




湖上は思ったよりも風があり、次第に収まるであろうと思っていた。

ファーストエリアに到着後、魚探に目を移すと、水温は10度台、思ったよりも水温はまだ高い、画面にはボトムを少し切った、3~4メーターラインにベイトフィッシュがちらほら映り込む。

私は、発売されたばかりのソルティーマッハソニック17グラムをキャストし、リフトアンドフォールを繰り返す。

その間、二人はメタクロやライトリグを投入、しかし、誰一人魚からの反応は得られず、エリアを少し移動した。

セカンドエリアは、常にボートが入れ替わり立ち替わり入る、岬に絡んだ一級ポイント、この日は珍しく、私達以外にボートは1艇しか見当たらず、そのボートが一級ポイントに入る前に陣取る事ができた。

だが、そのエリアは風通しも良いため、北西からの強い風に、エレキでボートが留まるのに苦戦を強いられました。

そんな中、ソルティーソニックをリフトアンドフォールしていたビル男さんのロッドに魚信が伝わる。

絞り込まれたロッドを見ると、かなり良いサイズと直ぐにわかったのですが、ロッドティップが大きく水中へ絞り込まれた次の瞬間、大きく孤を描いていたロッドが、金属のアンテナのように「ピンッ」と直線状態に硬直してしまった......

その数分後、ソルティーソニックをしゃくっていたビル男さんにまたもヒット!

しかし、揚がってきた魚は嫌われ者のニゴイ......

その後、次第に北西風が強くなり始めたため、沖島を後にして南湖へ下ることにした。


北湖は次第に荒れてきた。


南湖は北湖と違い風は穏やか、湖面に浮いているボートの数はやはり多かったが、シゲエモンおすすめエリアに入り、水中の状況を探った。

状況を素早く察知したシゲエモンは、IK-400Rをロングキャストし、早巻きではなく、ミディアムリトリーブより少し早いリトリーブをしていると、本日のファーストバスをゲット。


IK-400Rでヒット!
状況の読みの早さは流石!

        

バスはボトムを切って浮いているためか、中層付近でヒットしているようでした。

その間私は、ジンクススーパーヘビーやプロトクランクをキャストするもノーバイト、時間は正午に差し掛かる前、フィッシングタイムは冬季時刻のためにあまりなく、焦りが脳裏をかすめる。

私は直感で、残り僅かなウィード周りにバスは絶対居るだろうと思い、ダブルフックに交換したソルティーマッハソニック17グラムが付いたロッドを手にし、リフトアンドフォールを繰り返した。

「プルルルルルッ」とソルティーマッハソニックの小気味良いハイピッチバイブレーションが、ロッドティップへ明確に伝わる。

硬いウィードエリアに差し掛かり、ボトム着底後リフトした瞬間、フックにウィードが掛かったのかズシリと重い「ウィードかよ」と思いながらロッドを煽ると、何か違う生命反応が手元に伝わった。

ラインが少し走り出したため、追いアワセを一発加えた。

ボート際までほとんど抵抗しなかったバスは、自分の置かれた状況に「ハッ」と我に返ったのか、ボート数メートル手前でいきなり真下に潜り始めた。

数回の突っ込みに耐えて揚がってきたのは、とてもコンディションの良い45アップのバスだったのです。


ソルティーマッハソニック最高!
この時期では貴重な一本。


その後、移動しようと私がボートのキーを回すと「ギュルギュルギュルギュル」と違和感のあるセルモーター音がし、全くエンジンが掛からない......

シゲエモンにボートを見て貰いましたが原因が分からず、終いにはキーを回してもセルモーター音すらしなくなってしまう。

バッテリーが原因かと思い、フルに近い残量のバッテリーをセルモーター部分に取り替えるも、セルもエンジンもうんともすんともいわない。

エンジンが不調のまま、湖上が大荒れでもしたらマリーナに帰る事が困難になってしまう。

釣りどころではない......

幸いマリーナの近くに居たため、エレキでマリーナに向かいながら、シゲエモンがメンテナンスのプロKさんに連絡を入れていた。

マリーナに戻り、Kさんにエンジンを見て貰うが原因がハッキリしないようで、エンジンの各部分を一つ一つチェックしていくしか方法は無いという症状のようでした。

分解して判明したのは、セルモーターが経年劣化により、モーター軸を支える軸受けの損傷で、軸受けはバラバラに破壊されていた。

もしも、この故障が激荒れの北湖にいる時に起こっていたらと思うとゾッとした......

最終的に、換えのセルモーター待ちということで、この日は午前のみの釣行となりましたが、結果的に満足のいく釣り納めになりました。


最後に、今年一年、イマカツを御声援頂き有り難うございました。

2017年は、今年以上に皆さんが喜んで頂ける商品作りに邁進したいと思います。


それでは皆さん良い釣りを

 

 

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