プロストレートの謎。
![]() 開幕戦はワイルドフィネスとプロストのおかげで九死に一生を得た。 次戦霞北浦戦の主戦力でもある。 地味だが密かに試合においては既に主戦力の一つとなっているプロストレート。元はマブーの「センコー欲しい。」と言う不躾なリクエストから作った高比重ストレートワーム。 シンプル故にセンコー自体が既に完璧に完成されたワームであり、コレに取って代われるものというリクエストは実は非常に難しかった。マブーは言うだけで何もせんし…。 ![]() 究極のシンプルさ故に差別化の難しいワームがスティックワーム。 しかし、究極のプレッシャーが掛かる試合では不可欠なアイテムでもある。 そこでセンコーをかつて使っていた経験から、自分なりのスパイスを加えてみた。 まず、マズバリでのワッキー掛けやネコリグにした時、ワームの両端が生き生きとバイブレーションすること。そしてもう一つのポイントはオフセットフックが綺麗にセット出来る事。単純だがコレが意外と矛盾していて難しかった。 ![]() スティックワームのテキサスリグは最もスレにくい類のリグである。 霞や琵琶湖でも6インチテキサスは春の絶対定番である。 しかし、綺麗にリグるのが意外と難しい。 その理由は、全体に大量の塩を入れるとワームが硬くなるため、両端がノーシンカーフォールでは動きにくくなる。塩が抜けると動くが、抜けると軽くなる。 そこでワームの両端を細く絞った円錐形にすると動きはよくなるが、今度はオフセットフックやジグヘッドを刺すと細く尖った先端が白化しグズグズになってフックがズレてしまう。 そんな経験から、プロストは胴の部分に超高比重タングステンコアをソフトマテリアルでラッピングし、両端部分はノンソルトに近いダイナゴン方式2層成型を採用した。コレによって、ワッキー掛けでも千切れにくく、両端はノンソルト並みの柔軟性を持たせた。 ![]() プロストの両端の謎のスリット。 何も言わんかったら何の意味があるのかわからないかもしれないが、実はコレがかなり重要。 ただ、この細い両端がテキサスリグやオフセットフック装着時にはウザかった。そこで考えたのが「プロストの謎」と言われている「両端のスリット」である。 これはここからハサミでカットするだけで、フックセットが綺麗に決まるちょっとした工夫なのである。このスリットがあるとないとでは、ハサミで切った後の切り口のブサイクさが違う。ここが自分のこだわり。 ![]() 実はオフセットフックやジグヘッドを刺す時、ハサミでカットするためのスリット。 しかも副産物的にクビレ効果で両サイドのバイブレーションも向上した。両端をカットすると3.5インチの方は一回り小さくなったように見える。 ![]() 切り口が最初から成型したかのようになるのがポイント。 これでオフセットフックがセットしやすくなる。 地味なプロストだが、七色ダムではめちゃくちゃ飛ぶこのワームがなかったらホントにヤバかった。2日間にわたって窮地で助けられたワームだ。これからの時期、そして霞水系では絶対に必要となるワームでもある。特にプローモーションもしていないが、いまや手放せない超一軍ストレートワームである。 ![]() GWは自宅引きこもりで仕事です…。毎日撮影で千客万来中…。 |