真夏のテストは辛いよの巻

手軽なオカッパリジョイントトップミノー
「BUZZBILL」
トーナメントでも効きそう。

野尻湖から帰って以来、今年最高の忙殺地獄に結構参っている・・・。野尻湖では試合の慌ただしさはもちろんだが、長野県木崎湖の漁協&観光協会が正式にバスフィッシングに対して前向きに協力してくれる話がまとまり、急遽そのイベントの企画、参加打ち合わせで更にきりきり舞いになってしまっていた。詳しい話は後日正式にこのHPでも発表するが、
JBトップ50もそのイベントに協力すべく、これまた急遽、トップ50第3戦(旭川ダム)の振り替え戦を、9月15(木)〜
16(金)に2日間の短縮スケジュールでこの湖で開催することに決まった。この振り替え戦とは別に、17〜18日の週末はトップ50のプロがインストラクターとして参加するバスフィッシング振興イベントが開催され、もちろん私も2日間、木崎湖に残ってこのイベント運営に参加する予定である。

木崎湖は以前は長野県下でもバス駆除の方針で動いていた湖として知られていたが、地元アングラーや日釣振長野県支部の積極的な活動のおかげで、遂にバスフィッシングを観光レジャー資源として公認する方向へと転換することになった。規模的には野尻湖の半分以下というかなり小さい湖なので、トップ50は2日間の短縮スケジュール、しかも平日と言う設定になり、週末は木崎湖振興のイベントに協力すると言う体制をとることになった。

外来生物法施行以来、厳しい話も何かと多いが、各地で今回のような嬉しい報告も水面下では結構出てて来た。最近は敢えて現状をこのHPでは書いてはいないが、関西でもつい最近、地元アングラーたちの迅速な対応のおかげで、すんでのところで県条例危機回避が出来た例もある。決して、今もまだバス問題は収束したわけではない。しかし、この法律やパブコメ運動を契機に意識の高い地元アングラーと外来魚問題対策に詳しい関係者との新しいネットワークが築かれ、問題の芽が発生した早期の段階での地元対応が出来るようになり、その結果、水面上に出ることなく緩和、もしくは解決できるケースが増えてきた。
ただ、最近では逆に法律への反発なのか、一部アングラーのマナーの乱れが指摘されるようにもなっている。ほとんどの「問題の芽」の発生は心無いアングラーの水辺の無法行為から生まれてくる。くれぐれも皆さんも、地元の一般の方に迷惑をかけないよう、常識とマナーには心して釣りを楽しんでください。

さてさて、今週はそんなこんなでくそ暑い中、時計と睨めっこをしながらも試作ルアーのテストに奔走していた。まずは間もなく発売になるキラービルシリーズ最後?の刺客、「BUZZBILL」の最終製品版テストに東条湖に行ってきた。何で東条湖かと言うと、東条湖のプレッシャー最高の難易度の中で釣れたら、どこでも誰でも間違いなく釣れるから。それと、これまた工場から1時間以内と近いこともある。でも何より最近釣りをしていて思うのだが、どこもかしこもプレッシャーが高くなり、オマケに本当に上手い釣り人が多くなって、それこそマイナーレイクや秘境系に平日大遠征しなければルアーのプロモーション撮影なんかはものすごく苦しくなってきている。プレッシャーも低く釣れる秘境系に行くのは楽しいが、やっぱりイマカツでは身近な湖で、バス釣りを歓迎してくれるようなメジャー湖でボカスカ釣れる、気軽に使えるルアーを開発したい。サラリーマンやっていたら早々遠征なんか行けないしね。それゆえ最近は近所の超メジャー全制覇を目標に、開発&テストに力を入れることにしている。

東条湖のバックウォーター、
もうほとんど水がありませんでした。残念!!
通称、東条湖イマカツフラット
(JBWで準優勝して以来こう呼ばれているそうです)
までオカッパリ可能になってました。
今回の東条湖も昼過ぎに工場から向かったが、さすがに猛暑の中の超メジャーは手ごわい・・・。気温36度、試合疲れ&極度の寝不足の中年にはかなり過酷です・・・。
時間もなかったので、オカッパリで東条湖のバックウォーターでバズビルのテストをしてみたが、水温は30度。オマケにアオコの大発生と毎日20cm以上の減水で大苦戦。余りの暑さに頭がボーっとしてきた。予想以上にバックウォーターには水がなく、流れもほとんどない。正直選択ミスだったかなと思った。

ほとんど水路状態。
プレッシャーには極めて弱い東条湖バックウォーター
しかし、意外にもほんの2時間ほどだったが何とかバズビルで30cm前後(東条湖ならかなり偉い?のである。)を7本釣ることが出来、HP用にビデオも「完璧」に納められ一安心。こういったプレッシャーの高い湖ではジョイント水面系プラグとしてはたぶん最小サイズのバズビルは非常に効果的だった。ナイロンラインを使えば水面を引くのは簡単に出来るし、水面での喰いの悪いときは少し潜らせてもオッケー。デカいプラグではプレッシャーが掛りやすい野池や小場所でこそ威力を発揮するオカッパリ専用みたいなジョイントプラグになっている。

見かけはもろベイトのバズビルはめっちゃ釣れます。
東条湖のナイスキーパー??
特に今回感じたことは、普通ビッグベイトや強烈なルアーを狭い場所で引くと、最初のインパクトで釣れればいいが、インパクトが強すぎて直ぐにプレッシャーが掛ってしまう。しかし、そこらで見かけるベイトフィッシュに極めて近いサイズで、ものすごくナチュラルに泳ぐバズビルは2流し目、3流し目(東条湖の流れ込みはストレートで細くプレッシャーには極めて弱い)でもバスは機嫌よく出てきてくれた。先行者がいても問題はなかった。フッキングもこのサイズでトリプルフックが3つあるので、出てきたバスの殆んどが一発でフックアップ。
お手ごろ価格で気軽に使えるトップミノー「BUZZBILL」は今月発売決定です。
バズビルプロトタイプのカラーサンプル。
間もなくカラーも決定します。
デカバスこそ出なかったが、まあまあHPシアターも十分撮れたし、東条湖のオカッパリでこれだけ反応したのならオッケーでしょうと帰路に着いたが、この後とんでもない事件が発生してしまった。

家に帰って寝る前にどんな感じかな〜なんてワクワク気分で再生したとたん目が点になった・・・。全部真っ白、まるで雪山にでも行ったの???って位、全部真っ白にぶっ飛んでしまっている!!!なんと、迷カメラマン、ワタナベDC部長、イマカツ専用の高級?ビデオカメラの絞り設定を完全無欠に大チョンボ!!。

幻と消えたビデオシアター東条湖編、
結構いい出方してたんですがねえ・・・
その次の瞬間、激ギレした社長が震える手で深夜の携帯を手にし、その後、真夏の始まりを告げる梅雨明け級の落雷が落ちるのは、もはや避けられない事実だった・・・。
ということで幻のBUZZBILL7本の東条湖トップ映像は永久にお蔵入りしました。ゴメンナサイ・・・。
(せめて途中で気付けよボケっ!!!もう一回研修いって来い!!)


一時はクビ寸前でした。

結構いいのも釣れたのにねえ・・・ナベナベ君・・・

 

 

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