今月のサンオシ!の巻
アンドロ、ワドバギにも負けない程、ビッグフィッシュ率の高いプラグがロングビル。 イーターII斬風はかなり終点キテる最強ロングビルです。 さて、今週も単日DVDロケをワドバギ一本でクリアし、いよいよ週末から霞ヶ浦に滞在予定。 と言う事で、今回はサンオシと地味だけど、実な何気に絶対はずせない主戦力になっているのが「イーターII斬風」。 イーターは歴戦のクランキングミノーとして確固たるポジションを確立したが、このイーターIIはクランキングミノーとしてお世辞や宣伝抜きにかなり究極に近い実戦戦闘力を持ったプラグだと思う。 ロングビルは稀代のビッグバスハンター。 絶対に駒の一つとしてマスターしておきたい。 とにかく、まず細身のロングビルの最大弱点とも言えた「逆風下での投げにくさ」に関しては、自分的には全くストレスを感じない程良く飛ぶ。特にディープタイプは見た目の巨大なリップからは想像できない程の飛距離と直進安定性がある。イーターII斬風の超一軍たる所以は、並みのクランク以上の飛距離と巻きやすさにあると言ってもいいかもしれない。 岩盤ギリギリに沿って真っ直ぐ平行に激飛ぶロングビルが欲しい。それが斬風の最初のコンセプトだった。 そしてイーターII斬風を使う上で絶対に意識して欲しい事が「ロングビルへの思い込み」を排除する事だ。幸か不幸か、日本ではラリーニクソンが来日時に披露したサスペンドロングビルメソッド「ポンプリトリーブ」の衝撃が余りも大き過ぎたが故、「ロングビル=プリスポーンの低水温期専用」と言うイメージが完全に定着してしまった。その先入観が今もって尚、この手のルアーのオールシーズン性、汎用性の高さの障壁となっている事は紛れもない事実だ。ロングビルは夏秋に使う人が少ないが故、並みのクランク以上に飛距離が出るならクランク以上に劇的に効く事があることを覚えておきたい。そして平均サイズが何故かデカイのも特徴だ。 アンドロやバギーよりイーターが圧倒的に勝る点はカバーできるエリアの「広さ」と「速さ」。 それだけにハマると手が付けられない程、爆発力がある。 しかし、このミノー型クランクベイトは、日本では年間を通して実は非常に効果が高く、積極的にクランクベイトとして巻く事で、想像以上の巻き物としての威力を発揮してくれる。特にSTOP&GOやBUMP&PAUSEでは、丸型クランクベイト以上の結果を出す事が多い。特に多いスポーン期前後や秋には、そのスリムなボディーから丸型クランクでは厳しい体当たりの様な瞬間的バイトをフッキングに持ちこめる確率が高い。また、スピナーベイトのブレードに当たってくるようなバイトが多い時に、ウィロリーフブレードの様なシルエットとキレのある速い振幅震動を持つイーターII斬風は非常に有効な手段となってくる事を覚えておこう。 体当たりバイトによるアウトフック(スレ掛かり)が多いのもロングビルの特徴。 決して狙ってヒッカケてるわけではありません。 イーターII斬風の最も効果的な使い方は「速巻き」である。スリムなボディーの抵抗の少なさを活かして通常のディープクランクより気持ち速めに巻く程度だ。そして障害物に当ったり、抜けた瞬間に一瞬のポーズ(キル)を入れてやるのもいい。イーターII斬風はリップ先端からフックまでの距離が長く、ヒラを撃った後の復元が早いので下手なシャロークランクよりも遥かに根ガカリしにくくスタックも少ない。 イーターII速巻きはストロングだが、テールフック一本掛かりが多いのでランディングは何時も冷や冷やです・・・。 TSR野村ロケ、湯原ロケでも1.5m前後のスタンプや立ち木、スタックし易いロックエリアから、相当な速巻きで次々にビッグバスを仕留め続ける映像を収録する事ができた。この映像も近々、公開予定なので是非参考にして欲しい。 最近は湖産アユそっくりなシルエットも効果的なのか、琵琶湖でも大当たりする日があるようだ。とにかく、イーターII斬風は「春専」と思い込まず、まずは年中、ローリングマークが付きまくる程巻き倒してみて欲しい。 琵琶湖の湖産アユにそっくりなボディーシェイプ。 琵琶湖の強風もものともしない飛距離がモノを言う。 軽くウィードのタッチするよう、ガンガン巻いてみましょう。 ちなみにポンプリトリーブ専用、バスを浮かせるもう一つのイーターII「PUMPER」は秋にデビュー予定。コイツはかなり目から鱗の衝撃的なコンセプトモノなんでお楽しみに! 霞地獄キャンプに入る前に、ワドバギ君で癒されてきました。このプラグ、ホンマおもろいですわ! |