K.IMAE Top Secret

遂に初公開！奇跡のバドの本当の秘密の巻

かつて奇跡と呼ばれた今江式改造ビッグバド。
今も記憶に新しい人もいるだろう。その本当の秘密を初めて明かそう。

世の中はGW真っただ中と言うのに、この所、25日に発売を控えた黒帯RF3の編集に缶詰状態…。でもやっぱりリアルファイトは自分で自分を見ていても入りこんじゃいますね…ある意味、正気を失って釣りしているの事が良く解る。ホンマ、緊張感がケタ違いです。

やはり真剣勝負に勝る真実なし。やっとやる気が出てきました。

さて、今回は遂にと言うか、やっとというか、かつてワールドシリーズ・サメウラ戦を制覇したあの奇跡のバドの本当の秘密を明かす時が来た。
まあ、何故今更明かす気になったかと言うと、もはや隠す意味がなくなっただけの事。すなわち、それを確実に超えた「モノ」が完成したからに他ならない。

奇跡のバドの秘密、試合後、ヒップアップロングヒートンがその表面的秘密として、水面波動系時代の幕開けともなったバドの改造が大流行した。確かにこのヒップアップロングヒートンは、バドのブレード位置を高くすることで、サウンドと高重心化によってバランスを崩れやすくしたもので、現在の「千鳥効果」の先駆になったチューンでもあった。

大流行したヒップアップヒートンチューン。
本当の秘密はヒートンの長さや角度ではなく・・・・。

しかし、本当の秘密はヒップアップヒートンだけではなかった。当時は全く気が付かなかったのだが、何個も改造したバドの中で、1つだけ神が降臨したかと思う程、狂ったようにバスが水面を割る「神バド」が存在した。正確にはこれに近い「準神」も存在したが、この2つだけが絶妙のサウンドと千鳥を発生し、狂ったようにバスに水面を割らせたのである。
優勝インタービューでも言ったが、一つのバドを2尾のキッカーが同時に奪い合い、Wヒットで2匹ともランディングしたのは私の29年の試合人生の中で後にも先にもこの時だけである。

これが本物の「準神」のヒートン。この2つを見てハッと気が付いた人は勘がいい。

その本当の秘密を明かそう。
本当の秘密は、本当に神が与えた偶然以外の何ものでもなかった。それはあまりにも雑に、適当に開けて、適当に装着したブレードとヒートンが偶然生んだ奇跡だった。雑な自分の性格が幸いし、ブレードを付けるためにペンチで開いたヒートンリングを再び閉じた時、ヒートンのリング部分は歪に変形し、リングエンドはブレードが外れそうなほど適当に開いていた。
しかし、そこにバドのブレードの穴のエッジが絶妙の間でロックし、次のアクションでポロリと外れてはチドるという、思いもかけない偶然を生んでいた。もう一つの「準神バド」は、後で解ったのだが、これまた適当にニッパで開いたヒートンリングに、深い溝が入り、その溝にブレードホールが時折引っ掛かり歪なブレードの動きを発生していたのだ。

歪に変形したアイにブレードが偶然、引っ掛かる様にロックしては外れる。
これは本物の神バドではなく、実は再現レプリカ。神バドの変形アイは今も企業秘密。
ただ、同じ偶然は幾ら形を似せても量産では再現できなかった・・・・。

実はこの「規則正しく動くブレードが偶発的に、何かに引っ掛かって外れてチドる」と言う機械的事実に気が付いた時、それを意図的に発生させるためにはどうすればいいかを考えていた中で生まれたのが「ワドルブレード」だったのである。

こちらは準神バド本物。ニッパで無理やり開いて装着したので合いがガビガビ。
ブレードがスムーズに振れなかった事が準神バドを生んだ。
ただ、これも均一なハングオフの再現は不可能だった。

ワドルバッツの千鳥こそが、バドの奇跡を引き継いだ「偶然」を「必然」に変えた世界初の発明だった。この時から、ワドルブレードの最終目標が奇跡のバドだった事は言うまでもない。バドを超えた美しいサウンドと、デッドスローでの予測不能で絶妙な千鳥。バッツシリーズの中でも3年近い最長の開発時間が神越えの難しさを物語っている。その名を水面の酔いどれ戦車、「ワドルバギー」と名付けた。

やっと完成したワドルバギー。別名「蛙バッツ」。
極小ワドルブレードとカスタネットブレードの相乗効果で神バドを完全に超えた。
千鳥はバッツに比べ控えめだが、要所で決まる絶妙さ。バドよりまっ直ぐ、更に飛ぶ。

このワドルバギー、十数回及んだ最終サンプルに自分がOKを出したのが今年の冬。故に最終モデルでの実釣テストがまだ完全にはできていない。ただ、その動きは「コレだ!!」と確信できる物がある。その予想通り一足早く、イマカツのヤング達が次々と結果を出し始めている。

愛媛の野池で早くもワドバギで羨ましい程爆釣中のイカキング。
アフターのデカメスにはやかまし系が最強。

近々、動画撮影も含めた最終実釣テストを経て、自分が納得した段階で市場デビューさせたいと思う。

釣りに行けない社長を尻目に、愛媛でデカバス釣りまくっているミズムズ＆イカキング。
ライブ実釣ブログhttp://ameblo.jp/hosaking/は必見。