TOP50開幕戦報告
2年連続開幕戦予選落ち・・・。
昨年とは違い、今年は高確率で優勝争いができるハズだったのだが・・・。



開幕戦が終わった。結果はよもやここまでとは予想もしていなかった46位予選落ち…。今は穴があったら入りたい程の屈辱感と、期待に応えられなかった自己嫌悪から、まだまともにブログすら書く気になれない。

今試合、プリプラクティスの段階で掴んだパターンは、過去に例を見ないほど強力無比なもので、釣れないと噂されていたサメウラ湖で連日6〜7キロ平均で見事な体型のプリメスを確実に釣る事ができていた事は、イマカツ公認裏ブログ「HOSA記http://ameblo.jp/hosaking/」のライブレポートでご存じの方も多いだろう。
そしてそのパターンは自分にとって極めて新鮮かつ、今後の自分の釣りの引き出しとして大きな意味を持つ釣り方でもあり、今季開幕戦の自信はここ数年で最も確信に満ちていたものだった。この釣り方は見た目には極普通なのだが、ルアーの常識から外れた意外性と、バスの習性の裏をかいたような、自分にとってとても新鮮で魅力的な釣り方だった。

公式練習初日の段階でもこの釣り方は見事に機能し、前日プラでも昼すぐに早々に練習を切り上げる程、確かに機能していた。ただ、昼からの気温が実に26度を記録した夏日となった試合前日、これが結果的に自分が狙っていたエリアの水温を予想を遥かに超えてあげてしまった事、そしてそれによってオスが周囲に待機するネストが出現し、自分の狙ったエリアの第一弾産卵組の大型雌がフィーディング以上に産卵行動優先、まるで「つわり」の様な状況に突入してしまった事が最大の誤算だった。
初日、6尾のキロオーバーを掛けながら、3尾をネットイン寸前で信じられない様なバラシを繰り返した。プリプラでは只の一度もなかった事だったが、直前練習ではバラシがあった事に違和感を感じていた。


今回使ったタックルは2日間、90%の時間をインスピラーレのエゴイストにFMV14ポンド、レボエリ8で費やした。
プリプラでのバラシは皆無だったのだが・・・。


このバラシが「運」ではなく、以前は猛烈な勢いで喰ってきていたそのエリアのメスたちが、既に僅かにしか残っていないフィーディング本能で「躊躇気味」に喰ってきていたことに気が付くべきだった。水温の急上昇と共に、産卵への体力を蓄えるためのフィーディングモードから、そのエリアの第一弾産卵組のデカメスたちの状態が極めて神経質な状態に入ってしまっている事に気が付かなかった。しかし、まだ大型バスは確実にいる。バラシた3尾中2尾を手にできていればトップウェイト級だったのに…、2日目に同じエリアで十分逆転が可能なビッグウェイトを出せる可能性があると思いこみ、急激な変化にエリア変更する事は頭に無かった。

いや、本当は頭では解っていた。しかし、練習の余りにも凄すぎた釣り方とエリアに、優勝を意識しすぎた自分が「時間制限」のある試合の中で、一番大切な「引き際」を完全に間違えたのだ。試合の恐さは技術差以上に、「時間制限」の中で、何処まで自分のメンタルを正常に保てるかで勝負は決する。違うと感じながら、自分は「過去」に囚われた。
自分が狙っていたのは最上流少し手前の第一第二ベント付近の小規模ワンド、2日目も只一人そのエリアで粘ってしまい2時25分までノーフィッシュ…。途中、練習では水温が低かった中下流の本流筋が気になったが、練習でのビッグウエイトと逆転優勝への可能性を捨てきれない想いが自分を上流に釘付けにした。


中流岩盤帯では上流シャローに絶対に勝てないと言う固執が判断を狂わせた。
水温の低い、本流中流岩盤帯が今試合の最アツのスポットになっていた。


ノーフィッシュで帰着に向かう帰路、気になっていた中流本流筋のエリアに帰着遅れ失格覚悟で1投だけしてみた所、その一投げにあっさり700g程のバスが釣れた。
そして予選落ち…。終わってみれば優勝者と2位のビッグウエイトはそのエリアから出ていた。冷静に考えれば、夏を思わす高気温による水温上昇で、プリメスのフィーディング差し場が完全に代わっていたのだ。ツワリモ―ドに入った上流やワンド奥のバスは、自分のストロングな釣りにはマッチしていない事は明らかだった。

季節感の読みを、練習の甘い過去に引きずられ全てを台無しにしてしまった最低最悪の試合だった。
だが、この帰着遅れ失格を覚悟で投げたラスト一投に来たバスが、自分に「最後まで諦めるな」と告げてくれたように思えた。

今回の模様もDVDには収録されているが、この釣り方は当面、結果が出なかった事で公開はしないでおきたい。それは必ず何時かこの釣り方がブッチギリの結果を残す可能性があるからに他ならない。そのとき必ず全てを公開したいと思う。

今は心が折れかけた状態に苛まれているが、必ず心を戻してこの底抜けの悔しさを闘志に替えるつもりだ。優勝と紙一重の境界線、大勝ちと大負けが表裏一体、今回はそれが裏に出ただけの事だ。自分はここ数年、万全よりも「手負い」にならなければ本来の強さを発揮できない。トーナメントの神様は自分に勝ち逃げを許してくれないようだ。
ならば今年も最後尾からの追撃に出るまで。最後まで絶対に諦めはしない。


 

 

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