大阪に帰ってくると野尻湖の涼しさが嘘のように蒸し暑い。これほどまでに気候が違うとさすがに体には悪そうだが、何とか無事、プリプラを終了して帰ってきた。正直言って、今回の練習は何をしても中途半端な感じで、今ひとつ、これといった感触を得ることが出来なかった。シャローもミドルもディープにもまばらにバスがいる感じでまとまりがなく、しかも活性状態は極めてスロー。例年よく釣れる35cm・600g前後のバスが私には釣りにくく、45cm900〜1Kg以上のビッグフィッシュパターンは掴めたものの、極めて危なっかしいパターンで、バックアップなしではとても精神が持ちそうにない。そのバックアップパターンが結局掴めぬまま、今回の練習は終了してしまった。 | これまたビッグなカラスです。
今回はデカスモだらけで数が釣れません・・・。 |
| 1つ目の秘密兵器。
数こそ釣れないが釣れれば800以上は確実。
でも不安定・・・・試合終了までモザイクです。 |
昨年と同時期開催のため、昨年のデータを元にある程度の予測を立てていったのだが、今年の野尻湖は雪解けが1ヶ月も遅かったためか、昨年とは全く違った状態になっていた。
今回もテストがてら数種類の秘密兵器を仕込んでいったが、次から次へと必殺(になる予定だった・・・)プロトルアーを繰り出すものの、スモールちゃんに軽くあしらわれてノックアウト連発・・・。普通に釣ってた方がよっぽど釣れますわ!とボートの上で一人毒づいていた。今回ばかりはさすがのジャバロンも喰っては来るが、すっぽ抜け連打、半分しか喰ってくれずに、スカ合わせばかりで万事休す。それならばと、今回のために用意した超絶秘密兵器!?「ジャバロン50」を投入、ビッグフィッシュが何とか釣れるには釣れたが、余りにも単発。 | ミニジャバ50で釣った 貴重なデカスモール。
これまた「釣れれば」デカスモール・・・。
ほとんど釣れません・・・ |
| これが秘密兵器ジャバロン50。
動きはジャバロンの中でも特級!! |
ラージマウスには高い可能性を残したが、素材的な問題(今回はノンソルトだったのが災いした・・・)とスモールとのレンジ&スピードが合っていない問題を残した。むしろ更に小さいジャバロンマイクロサイズが必要だとも思ってしまった。 | 野尻湖デカラージには効きました。ミニジャバロン。 |
そのほかの必殺予定?ルアー3種も、1つ目は全くボツ・・・で全く釣れず。2つ目は意外な効果を発揮したがシーズンがあっていない感じ。3つ目は今回気が付いたある要素を劇的に高めることが出来れば可能性はかなりあるのではないかという感じに終わった。 | 秘密兵器その2も釣れるけど、まだまだ・・・ |
一方、ディープも釣れるには釣れるのだが超定番場所でしかまとめて釣ることは難しく、見えないアングラーがアホほど集中し、なんとなく負け犬場所みたいな感じでやる気もしない。昨年衝撃を受けた蝉虫パターンも、ほとんどのプロが知るところとなった今年は圧倒的アドバンテージを発揮することは難しいかもしれない。しかもこのパターンもイマイチベストパターンとはいえない状態で、なんか中途半端・・・。スポーニングが遅れてるような感じもあれば、もうとっくに終わってしまった感じさえする妙な状態で、地元の人も今年の野尻湖は少し変だといっている。 | 無論、ダイシケでも釣れてますが、イマイチ。 |
昨年のこの時期は10m前後のディープが圧倒的によく、5本4キロは楽勝だったのだが、本番にはころりと変わって
上位は6位の私と4位の神谷君を除いて、全員といってもいいほど蝉虫パターンのシャローから出た。私は必死の思いでディープを攻め、バークレイのプロトサンドワームでこの試合を凌いだが、どう見ても消えかけの残りを拾って繋いだ感じは否めなかった。今回の本番は22日から。果たして今年は遅れているのか、それとも既に進んでしまっているのか、その見極めを直前2日間で掴まなければ、かなり厳しい試合になりそうな気がする。 | ディープではSDジグヘッドでグッドスモール。
地味なルアーだけど試合では頼りになるんですなこれが… |
| ミドルでもSDでデカスモール。
小山さんのルアーは信頼度抜群! |
ただアイバーソン、ザ・ロック達を筆頭とする若手組は余裕綽々の6キロオーバー!!??(琵琶湖なら14キロ相当!)や怒涛の入れ食いモードと言う信じられない噂も流れており、ジジイ軍団は軒並み頭を抱えているという面白い現象になっている。 | 今回の2尾目のヨンパチ。
今回は狙ってデカスモールが釣れたが、
バックアップなしが痛い。 |
しかし、スモールマウス戦はプリプラが全く役に立たないことが非常に多い。というか役に立ったことがほとんどない。それだけ気まぐれで動きの激しい魚なのである。ネストシーズン以外で的確にスモールの動きをつかめる経験を持つプロはまだ日本には数少ない。いずれにせよ今回も直前で掴んだものが勝つことは間違いないだろう。果たして昨年のアイバーソンのようなとんでもない裏技が今年も出てくるのか?なにやらアイバーソンはまだとてつもない隠し玉があるらしいという噂も・・・。スモールマウス夏の陣は非常に興味深い展開になりそうだ。 |