CROSSFIRE STEED 66MR SOON COMING!の巻

クロスファイアー第2弾・軍馬 STEED 66MR

フラッグシップ・種馬 STALLION 68MH

まもなくエバーグリーンからテムジン・クロスファイアーシリーズ第2弾、STEED が発売になる。このロッドについて
今回は解説しよう。
STEED とは英語で「軍馬」という意味があって、カンの良い人ならすぐにピンと来るかと思うが、STALLION(種馬)
種付け?した戦闘用騎馬である。しかし、このロッドはスタリオンから生まれながらも、自分の中でのポジションは、将棋で言うところの「飛車」にあたるものだ。ちなみにスタリオンは 王将を守る「金将」ってとこです。

既に STALLION を手にした人は分かると思うが、スタリオンはきわめて素直なレギュラーテーパーを持つ、ブランクス自体は癖のないロッドだが、セッティングに関しては 今までのロッドにはほとんど皆無といっていいほど存在していない独自のセッティングになっている。このスタリオンのセッティングはまさに私自身のオリジナルセッティングであり、この
セッティングこそがスタリオンの核心である。スタリオンの自重は実は138g程度で、意外に思うかも知れないが、
超軽量のエアレイドの135gとほとんど変わらない。
しかし実際にお店などで持ってみると かなり重く感じる。実はここが、エアレイドスタリオンのセッティングの決定的違い。すなわち スタリオンはロッドを下方向に構えたとき、もしくはサイドキャスト、バックハンド、ピッチング等の時のように下方向から上方向にロッドを振り抜いた時、ロッドの遠心力によるトルクがティップ方向(ルアー)に自然に伝わるセッティングになっている。わかりやすく言えば、野球のバットと同じ。
バットを反対に持つと異常に軽く感じるが、これでボールを打ったらどこに行くかわかんないし、まず飛ばない。ホームランバッターほど長くて重いバットを使いこなす。

ロッドは私の仕事道具。
バットも、反対に持ったら軽いけど仕事にならないです。
ゴルフクラブも同じ。キャスト&フッキング時にロッドのトルクを遠心力を生かしてルアーやバスに100%伝えるためには、実はやや下方重心のほうが 僅かな力で効率よくパワーが伝わる。特に比較的長い距離から掛けることの多いテキサスグやスピナーベイト、クランク、ブルーザー等のソフトスイムベイト系は フッキングに瞬発力以上にガッチリ深く差し込むトルクが必要になる。長距離バッターと同じ感覚だ。これに当然 食わせの間も欲しいし、キャストの精度も欲しいとなると、しなやかさを持った上でブレがなく、ラインをロッドの芯にしっかりと乗せれるブランクスが必要になる。

45cmアップ ゴボウ抜き!!
スタリオンジャバロンにも ピッタリです。
それ故にスタリオンは、ティップ方向にロッドの重量を乗せて、そのトルクをルアーに伝えやすい特殊仕様になっている。ショートグリップはピッチングの際に手首のコック(返し)が効きやすく、袖に干渉せず、なおかつ体の正面から側面いっぱいまで ずる引きしやすい絶妙の長さにセッティングした。腹の出てる人にはこれでもしんどいかもね…。
スタリオンが意図することが触った一瞬で理解できる人は、相当のレベルにあるアングラーである。このロッドはお店で触るより、実戦で使い込んで始めて なるほどと理解できるロッドでもある。STALLIONCROSSFIRE のフラッグシップたる理由は、自分のスキルをより傑出させるために、今までにない独自のセッティングで組上げた今江オリジナルだからだ。

この 4:6 のベンドカーブが XFスタリオン の特徴。
タフで粘っこい ムチムチロッドです。
さて、前振りが長くなったが、この STALLION から生まれた「CROSSFIRE STEED」は、これまた親父とは全く違ったコンセプトを持つ。STALLION がムキムキマッチョで荒々しい馬なら、STEED は軍馬、騎馬という名を持つ宿命から、人が意のままに乗りにくいようでは戦闘にならない。
STEED のコンセプトは誰もが非常に扱いやすく素直で超軽量(普通に持った感じもね)、且つ機敏俊敏、まさに戦場を駆け巡る軍馬って感じのセッティングである。言い換えると もの凄く高度に調教された普通のロッド??である。しかし逆に一般のアングラーからは コブラ 同様、このスティードは非常に受け入れられやすいロッドだろう。正直言って私の中では コブラスティードの2本は、スタリオン電撃のようなフォワードというよりはむしろ「守備的ミッドフィルダー」の要素が強い。要はこの2本を入れとけば強引な攻めの隙を完璧にフォローしてくれる。
よく COBRA との違いを聞かれるが、COBRASTEED の使い分けは、COBRA が1/2ozから上のハードソフトを問わずに使えるバーサタイルなら、STEED は1/2oz以下のハードソフトを選ばないバーサタイルと考えて欲しい。両者とも1/2oz前後を扱うことに何の問題もないが、より卓越したシューティングの力を持つのが STEED である。

スティード のベントカーブ。
とっても気持ちの良い曲がり方をします。
でも意外とパワフル&トルクフル。
STEED は余りに普通といえば普通の中弾性カーボンメインにバットを超高弾性で補強したレギュラーテーパーだが、そのブランクスは間違いなく歴代コンバット史上最高の完成度を持つ最高レベルの名竿である。これまた店で振ったぐらいではなんら普通にしか感じないのが CROSSFIRE の一見、普通なところ。STEED もまたフィールドで思いっきりバックハンドでもしてみれば 直ぐにこのロッドの意図したところが分かるはずだ。ただし、根本的にキャストの基本がなってない人が、ロッドを変えただけで魔法のように上手くなる なんてことは絶対にないからね!!あくまで、上手くなりたいという練習と熱意に、優れたロッドは素早く応えてくれることをお忘れなく。
ちなみに、STEED で私が最近よく使うルアーは 「KB」 「PB」、スレッジエスカルダモードクランククレイドルSRミニDゾーン1/2oz〜3/8oz、及び トップウォーター各種、5g以下のジグテキサス等。結構、ピンスポットシューティングが重要な場面で多用する。STEED は今までのテムジンにはないアクションの機種で、かなり乗せ調子なので使っていて楽しいロッドでもあります。

俊敏さと機動力。
ライトウエイトスポーツギア、クロスファイアースティード

ちなみに最新情報としては、現在、SPINCOBRAQUADTWISTER がいよいよ量産開始。この2本は正に時代が生んだミュータントロッドですね。そして TORQUE MASTERHUSKY WINDER がその後 量産開始予定。同時に夏ころには TEMUJIN 05MODEL が生産開始します。この05年モデルは、従来の超高弾性をより破損に強く、剃刀のような切れを持った最新の素材に変更、更に超高感度に仕上げるため A CLASSコルク仕様になってます。詳しいことはまた後日報告しますが、COBRA は一切のアクションチェンジはなし、AIRRAIDEDENGEKI は若干のアクションチェンジを加え、更に素晴らしいロッドに生まれ変わっています。楽しみにしていてください!!


まもなく量産スタートのEG・スピンコブラ64M
プロにもオカッパリアングラーにも、
1本持ってって損のない便利なロッドです


スピンコブラ がベイトのスピニング版なら、
クオッドツイスターはスピニングのベイト版。
EXファーストのソフトティップの欠点をスパイラルガイドで完璧にカバーしたスイミング&シェイキングロッドです

 

 

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