外来魚問題続報&お知らせ
「外来魚問題続報」


日釣振と環境省大臣の会談が9日に行われた。しかし、残念ながら流れに変化は起こらなかったというのが正直なところである。むしろ、以前も書いたが小池大臣HPへのウィルスを仕込むなど過激な内容のメール(果たして本当に釣り人の仕業かどうかは疑問は残るが…)に対し、更に態度を硬化させていることは明白のようだった。
 ただ、今後の検討課題として「パブコメの状況を見て論議する」との発言もあったようで、パブリックコメントが極めて重要な意味を持つことは変わってはいない。現時点ではまだパブリックコメントが何通になっているかは掴めていないが、BFNの会員登録数が現時点では10万人など遙か彼方の数字で、この状況に置いてもまだ人ごとのように依頼しても賛同すらしてくれないショップやアングラーもいるのも現実だ。ここから察するにパブコメも予想外の少なさに終わった場合、非常に厳しい現実が6月からは待っているだろう。釣り人が大同団結する難しさを改めて痛感する今日この頃であります…。とにかく口コミ、このHPを見てくれた人だけでも口コミ運動宜しくお願いします。

 しかし一方で、関西以西の各バスレイク周辺組織からも毎日朝から晩までひっきりなしに活動報告、相談が相次ぐようになり連携が深まってきた。その内容は既に明るい手応えを掴んでいるところも有れば、絶望的観測の報告もあり、一喜一憂の日々が続く。ただ、水面下で既に3月県議会にリリ禁条例案提出の検討段階に入ったところが次々と出てきている事も事実だ。むしろその動きは関西のバス釣りメッカの県に多く、このまま何もしなければあっさりと6月までに県条例でリリ禁が決まってしまい、どうにもならなくなる県が続出する恐れも出てきている。しかし、残念なことに地元のなわばり意識が強いのか、関西方面では、ショップ間の連携がイマイチうまくいかず、業界とは何の関係もない献身的な釣り人組織が孤軍奮闘しているケースが目立つ。ホントこの期に及んでも、バブルでさんざん儲けてきたはずのバス専門メーカーが体面を気にして何も動かず、一番危険な状況に瀕しているはずのバス専門ショップがいがみ合ってたんじゃあどうにもなりませんわ…。のんきに取材してる場合じゃないでっせホンマ…。取材すら出来る場所がなくなろうとしているのにね。

 実質、現在の状況は環境省から各県ベースのリリ禁回避に問題の争点が移りつつある。しかし、この問題をクリアするには釣り人側も相当の痛みを伴う決断が必要になってくるだろう。環境問題やゾーニングによる釣り場確保のため、地方行政機関との意志疎通、理解を深める活動が非常に重要になってくる。湖岸の清掃活動はもとより、環境に優しい素材の釣り具開発はメーカーやショップの急務になることは明白だ。場合によっては釣り人が駆除に協力する場所と、釣り人に開放する場所の行政取引みたいな決断も必要になるかも知れない。
 いずれにせよ行動が遅すぎた。しかしまだ手遅れではないし、諦めて釣りを止めてしまったときが敗北だ。無論、パブコメの状況次第では流れが変わる可能性も十分残しているが、まずは出来ることからすぐに行動していく事が大切だ。

「お知らせ」


 そこでまずは、2月27日(日)午前9時より徳島県旧吉野川流域(中馬詰・共栄橋50m上流側大駐車場会場)で徳島市公認環境保護団体CLEAR主催のバスアングラー清掃活動が開かれる。旧吉野川は現在四国のバス釣りの代表的場所として、古くからウエスタン、チャプターのシリーズが開催されている。今年はワールドトップ50の会場にも予定されている釣り場だ。しかし今、徳島、高知、香川にしてもみんなの予想以上に予断を許さない、厳しい状況下におかれている事には代わりはない。私もこの清掃大会に関西のトップ50プロを無理やりにでも連れていって参加する予定にしている。参加人数が多かったら現場でオカッパリセミナーでもしようと考えている。もしこのHPを見ていてくれて、少しでも行動したい人がいれば是非参加して欲しい。この時期にTP50企画委員長になったのも何かの縁、次は広島土師ダムや各地の釣り場を時間の許す限り回って、遅ればせながら少しでも何かの役に立てればと思っている。

 なんかHPをやっとの思いで立ち上げて以来、メーカーの広報サイトの予定が外来魚対策ネットみたいになってる…。たまには楽しい話しもしたいんだけど、釣りに行ってる暇も仕事してる暇?もここしばらく全くなくなってしまった。でももし、6月以降最悪の状況になったとしても、私は絶対にバス釣りを止めない。たとえどんなに厳しい制約を受けても「踏み絵」は踏まない。絶対にバスが社会に公認されるまで、ジジイになってもバス釣りの楽しさ、そして秘伝の技術?を伝え続けていこうと思っている。

 

 

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