K.imae Today's Tips 489 『セルペンティ詳細解説(2)』

セルペンティの最強アサルトスピニングである「パワーフィネスシリーズ」。

それは強度を得るためにキャスト性能、喰わせ性能を犠牲にした前時代の
パワーフィネスではなく、極めてタフな強化ソリッドティップを
最高強度のシンクロメッシュ製法で接合することで、
軽量ルアーのキャスタビリティーはもちろん、チューブラーにも劣らぬ
シャープなティップ操作と喰い込ませる間を併せ持った次世代パワーフィネスです。

強化スピニングとしては現在最も進化したパワーフィネスの姿と思います。



旧称ソリッドスピンコブラと呼んでいた「ブッシュサーペント」は、
まさにその名の通り「薮蛇」(諺とは関係ないですw)。

このロッドの特徴はその劇的な軽さと裏腹に
信じられないほどのリフトパワーを発揮します。

かなり太目の弾性の低いソリッドを粘々にハイブリッド接合したことで、
ティップに乗せてイモ40~50程度はイージーにキャストできます。

でも何より凄いのはそのピッチング能力。ティップに載せやすくブレ難いので
スピニングとは思えない痺れるピッチングが可能になります(要練習)。

1600gオーバーの満水ペットボトルをリフトして抜けるパワーは
ロドリ取材で証明済みですが、無茶はしないでください。
うまくリフトすればの注釈つきです。

















ブッシュサーペント「薮蛇」のリフトです。1.6Lボトルに満水。

名前の通り、ブッシュやカバーに超軽量ワーム等をストレスなく打ち込むためのロッドです。


















一方、「スピンサーペント」はスピンコブラと勘違いしそうですが全く別意味の「スピン」です。

すなわち「巻く(スピン)」作業に優れた才能を持つスピニング。

すなわち「巻蛇」。

特にシャッドのキャスタビリティーは、まるでベイトロッド並みの力強さ。
シャッドなどの巻き抵抗にも負けず、速巻きしてもティップがほとんどダンシングしません。

今までに存在しない肉厚ローテーパーを4軸でフルカバーした鞭の様なスピニングです。
もちろん強化タフソリッド。想像以上に軽いです。

その細身でしなやかでもタフな性格から、カバーに重めのネコリグを打ち込んだり、
4インチ程度のシャッドテールや4インチセンコーなどにも向いています。


そして最後が「キングサーペント」。

正直、この機種はまだ未完成。
用途はダイビングタイプのシャッドやキャロ、中~大型ミノーなどの
超ロングキャストを目的にした7フィートのパワーロングロッド。

ボートからの釣りではあまり必要ないが、オカッパリアングラーの強い要望で試作したもの。
当初Q7の後継と考えてましたが、今や完全、別物です。

このロッドに関してはいろいろな陸アングラーの意見も取り上げて、
グランドコブラの対となるスピニングの陸戦ビッグゲーム仕様に仕上げる予定。

現時点ではプロトの参考出品です。



以上、EGカタログと合わせて、是非、横浜フィッシングショーで手にとって、
その軽さとパワーのギャップを体感してみてください!









 

 

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