こんにちは、ルアーデザイナーの長井です。
早いもので6月も残りわずかになり、もう直ぐ一年の折り返し地点に差し掛かろうとしています。
6月初旬に日本列島は梅雨入りし、人間にとってはジメジメした鬱陶しい天気が多くなり、気分は憂鬱になりますが、逆に一雨ごとに水辺の生物達は高活性になっているようです。
そして予定では7月20日頃に梅雨明けし本格的な夏を迎えるのです。
さて、6月中旬頃から面白くなってくるのがトップウォータールアー、ルアーへ果敢にアタックしてくるその姿は、狩猟本能剥き出しのバス本来の姿を目の当たりにする事が出来る、ビジュアル要素の高いエキサイティングなフィッシングです。
ルアーアクションを目で確認しながらのロッド捌きで、思い通りの動きを出せた瞬間に何処からともなく現れての水面炸裂には、心臓が止まるかと思う程です。
ここ最近の釣果報告でもやはりトップウォータールアーの比率が格段に上がってきており、6月はカエルの卵孵化や各ベイトフィッシュの稚魚が浅瀬で戯れている事が多くなり、バスが水面を意識し始めるタイミングのようです。
| アイアンマウス |
今年に入り、アイアンマウス、アイアンマウスと呪文のように私は頻繁に唱えていますが、実際に使って頂くとわかるのですが、面白いようにバスに補食スイッチが入り、大小さまざまなボイルが発生します。
あっちで「バフッ」、こっちで「ボフッ」っと。
ルアーの浮いている場所と全く関係のない所でボイルが起きることの方が多いのも特徴です。
ボイルの発生する場所は岬先端付近やワンドなどの比較的なだらかな地形でシャロー側に頻発する事が多く、バスがベイトフィッシュを追い込むのに良い場所がそのような地形だからです。
ペンシルポッパーのアイアンマウスを使っている最中、キャスティング射程距離内に突然ボイルが発生したら、すかさずルアーを回収し、ボイルが起きた場所よりも数メートル離れた場所にルアーを打ち込み、そしてアクション、ルアーが泳ぐ進行方向が追われているベイトの泳いで行く方向に合わせられたらなお良いです。
叉、ボイル発生場所が陸地に近ければ、ルアーを一旦陸地にキャストしてから水中に入れ、ボイル発生の方向にルアーを泳がして行くとヒットする確率は上がります。
それでもヒットしない場合は、ストレート系のノーシンカワームを入れると喰う場合が多々あり、必ずフォローを入れることでもう一匹を手にすることが出来ます。
陸っぱり等では、狙いたい岸側のスポットにダイレクトに投げ入れるのではなく、狙いたいスポットよりも少し沖側にルアーをキャストして、ロッドワークでトゥイッチの強弱を付け、左もしくは右にルアーを誘導し、通過させたいスポットに導いて往くのです。
ルアー着水時から1~2回トゥイッチすると、ルアーの頭が左右どちらかに向いているかが分かります。
ルアーを左方向に泳がせたい場合は、向かって右側にルアーの頭が向いている状態の時に通常よりも強くトゥイッチし、向かって左側にルアーの頭が来た状態の後、通常よりも弱くトゥイッチするのです。
「強・弱・強・弱・強・弱・強・弱・・・・・・・・」
するとみるみるうちにルアーは左側に泳いでいきます。
これをマスターする事でトレースコースを意のままに操る事が可能になり、今まで捕れなかった一匹と出逢えるかもしれません。
| ジャギマウス 6月末に極少量出荷予定。
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アイアンマウスと同時に開発していた、スプラッシュとスプラッシュ音を特化させたジャギマウス、誰でも扱いやすいアイアンマウスに比べ、少し玄人好みにセッティングしていたため発売するか未定だったのですが、強い要望の為6月に極少量出荷します。
特徴はなんといっても大きく張り出した金属カップ、この大きく張り出した厚さ0.3㎜の極薄金属カップにより、水面被膜を切り裂き、あたかもベイトの群れが一斉に水面を忙しなく逃げ惑うかのような飛沫を発生させるのです。
私は一足先にジャギマウスをメキシコで堪能してきましたが、スプラッシュも大きく、比較的遠くに居るバスにも補食スイッチが入るような印象でした。
アイアンマウス使用時よりも若干強いトゥイッチを入れると、ジャギマウス特有の激しい水しぶきをあげる事が出来ます。
アイアンマウス、ジャギマウス共に矢を射る様な飛びでキャスティングコントロールも容易く、入れたいスポットにバシバシと決まります。
ペンシルポッパーやペンシルベイト等のプラグはアングラー側の技量に大きく左右されるテクニカル的要素の強いルアーです。
使いこなし、手にした一匹の喜びは他のルアーでは味わえませんよ。
それでは皆さん良い釣りを
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