ルアマガDVD「青野ダム完全攻略」の巻
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お盆直前の話になるが、ルアマガのいつのも邪魔しィの取締役君が遊びに来た。どうせまたなんか企みがあるんやろと思っていたらやっぱりあった。 今回の企みは、9月末発売予定のルアマガDVDが関西圏ではコンビニでも発売することが決まり、その一発目の目玉として近畿の超ハイプレッシャーレイクでデカいバス(この基準はたいてい50cm・・・)の釣り方をロケで見せて欲しいと言う難題だった。日程は2日なので、正直、山口か広島(中国やんけ!!)で手堅く済まそうかと思ったのだが、取締役君のたっての願いで青野ダムに決まってしまった。 まあ、なんでもアリなら40アップなら何とかなるかな?ってことで、仕事も忙しいので超近場の青野ダムで了承。 いきなり翌日、行くことに決定した。 ところが行ってビックリ見てビックリ、前回来たときの大減水から打って変わり青野ダムは何故か超満水で水温が33度オーバー!!オマケに全域抹茶オーレのアオコまみれ。
最近の関西圏のリザーバーは異常に水温が高くどこも水質が非常に悪い。大阪神戸から最も近いダムだけに相変わらず平日と言うのに恐ろしいほどの釣り人がいる・・・。 ボートで出てみると、エレキの後に恐ろしいほどのアオコの帯が出来ている。その厚み約2m位か?シャローは厳しそう。バックウォーターもオカッパリだらけで全く進入不可能、青野ダムを選んだことを後悔しかけた。
カバー攻めから入ろうかと思ったが、表層水温が全域30度越えしており、余りにアオコがひどく岸際にはギルと小バスしか見当たらないため、デカバスノルマもあるため思い切って初めからボディーウォーターのあたるディープから入ることにした。 久しぶりに試してみたい技もあったからだ。そのワザとは昨年初秋、ラリーが菅野ダムで見せてくれた「ディープフラッピングジグ」。そしてそのために作ったと言っても過言ではない「モグラTG20」。20gと言う絶妙なウエイトはリアクションを念頭に最も使いやすいウエイトを試していたらこうなった。以前、菅野ダムでラリーが私のボックスから選んだ琵琶湖優勝記念ジグも19.5gだったのである。「7月以降の急な増水ではデカいバスはディープに暫く留まる」。今回はちょうど その状態に当たっていた。
本音を言いますと、実は以前オカッパリで青野ダムにHPビデオの撮影に行った折は大減水だった。そのとき青野ダムは意外なほどフラット部分に流木や大岩が多いことを肉眼で確認していたのだ。狙いはまさにこの4m前後のフラットに点在する流木や単発の大岩。それも正にボディーウォーターど真ん中、すなわちフラットの沖にあるやつだ。
当然、いくら減水時を見たからと言って沈み物の位置を正確に覚えているわけが無い。大体の地形を思い出し、 モグラTG20を360度大遠投、アップテンポなホッピングをかけたスイミングで素早く広範囲の4〜6mボトムギリギリを泳がせる。これは同時に素早くボトムの沈み物を探す作業も兼ねている。 そして、そのスムースなボトムスイミング中、コリッ!と何かにモグラが当たった瞬間が勝負!それが流木か岩などの 魚探でも見つけにくい小さなブラインドカバーだ。そこで丁寧にカバーをモグラで舐めるように誘う。 モグラ最大の利点は“砂や泥地の堆積落ち葉やゴミをヘッドが拾いにくいこと”そして“複雑な沈み物でも難なくクリアできること”に尽きる。フットボールだと、ボトムのゴミ掃除になってしまうのだ。モグラヘッドはカバー専用に思いがちだが、 スイミング用にも非常に向いているのだ。
と言うことでこの戦略が見事にストライク!増水でカバーを攻めるアングラーが多いため、沖のディープはガラガラ。 一人悠々と釣り続けバズビルでキーパーを1本、2〜3mではモグラ3/8oz&バルキーホグ3’、3〜6mではTG20&バルキーホグ3’を使い分け35〜45cmを6本。そしてこれは本当に予想外だったのだが、青野攻略としては正に奇跡ともいえる52cmをモグラ20TGで仕留めることに成功した。
最後は夕方に少しだけジャバロンノーシンカーを引いてみると、期待に違わぬ40アップが飛び出してきて無事撮影 終了。1日で、しかも超近場でお気軽ロケ(本当はド真剣でした・・・)は思いもよらぬ大成功になった。
最近ジャバロン漬けだったが、誰もが見過ごしてしまうような湖の真ん中で、モグラのディープジギングには驚くべきポテンシャルが秘められていると思う。モグラは釣れるバスのデカさ、使いでの多さ等、自分の中では正に理想中の理想のジグだと思っている。是非、9月末発売のルアマガDVDでスイミング「MOGULLA」ジグの一部始終を見て欲しい。 |
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