フィッシングショーを終えて。最新情報と感想。



フィッシングショーがやっと終わった。ホントにやっと終わったという感じ。今年は特別外来生物被害防止法のおかげで、BFNネットの告知や大阪Fショーでの日釣振講演、そして電撃的に始まったパブリックコメントの件などで、ショーどころではなかったというのが本音。でもおかげでこの問題に対するみんなの問題意識が今までになく高まってきた感じがするのは嬉しい。ただ、パブリックコメント10万件(今の所、バスとは関係ないけどパブコメ日本新記録は3万件だそうです。)は決して楽観視できる数字ではない。よほどみんなが本気で回りの仲間と共に口コミで行動してくれなければ、達成することは難しいと思っている。でも達成したら必ず何か流れが変わる可能性が高いパブリックコメント、これから約一ヶ月、途中経過なども解る限りの情報を発信していこうと思うので、とにかく、「口コミ」運動宜しくお願いします。

特定外来生物被害防止法・最新情報 フロム F・ショー大阪


さてここ数日の慌ただしい動きの中で、幾つかの重要な情報があるので紹介しておこうと思う。まず、環境省への意見メールや環境大臣へのホームページメールが効いたのかどうかは定かではないが、今週半ば、環境省大臣と日釣振外来魚対策委員会会長・高宮氏との会談が遂に実現する運びとなりそうだ。以前滋賀県知事との時は度重なる申し入れにもかかわらず実現すらしなかったトップ会談が、今回は実現しそうな感じだ。それだけ環境省は釣り人の反応に無視できない重要性を感じてくれているようで、今後のパブリックコメントの数次第では、指定自体をひっくり返すことは難しくても、両者納得のいく形での解決法を話し合う場が持たれる可能性は極めて高い。その場を持つためにも、パブコメは最後のチャンスなのだ。
 とにかくこのページを見てくれて人にお願い。「パブコメした?BFN登録した?」を合い言葉に、口コミで出来るだけ多くのバス釣り仲間にこの内容を伝えて下さい。今回の件で関西圏、中国地方、四国、九州の各地方バス釣り団体に緊急連絡を片っ端から取っていて解ったのだが、バスアングラーって予想以上にパソコン音痴がメガ多い事実が発覚!ちなみに菊さんは未だに携帯メールもできません。そう言う僕も数年前の商社時代は会社で唯一人メールが出来ないことが自慢だったが、バスアングラーって意外にアナログ丸出し…。恥ずかしいくらいヤバイです…。

滋賀県のリリ禁訴訟2月7日午後1時半結審


 琵琶湖のリリ禁以来2年間、清水国明氏、浅野大和氏が提訴し争っていた琵琶湖のリリ禁訴訟地方裁判が7日月曜に結審する。行政相手の裁判だけにこれに勝訴することは非常に厳しい情勢だが、まず今回をもってリリ禁の司法上の判断が下される。無論、裁判は最高裁まで争われる可能性が強く、これで終わりではないのだが、この裁判を風化させないためにも4日の日釣振会合(Fショー会場にて)で是非この裁判を傍聴に行こうという方向で意見が出された。ショーではこの件に関し各セミナーで近隣のバスアングラーに集合を呼びかけると同時に、各メーカーからも代表者数名を出して清水さん達の裁判を応援しようと言うことになった。イマカツからも滋賀県在住の藤木取締役副社長(偉そうやけどフージーの事ね)が出席することになった。傍聴出来る人数は40名で抽選は12時半から大津地裁(大津駅南口徒歩3分)から行われる。

緊急最重要案件:本山さんの提案・特区申請に関わる請願書と陳情書って何???


 Fショー大阪の業者日、日釣振の外来魚問題説明会で僕も高宮氏の後に講演をしたが、この時、特区申請について簡単に説明した。特区申請とは超簡単に言うと、河口湖のように町や村でバスを観光資源等に有効活用している場合、この法律の適用除外(即ち例外)を求める事が出来る手段のことだ。この法律は「原則として規制」と報道されているが、その原則の例外がこれに当たる。特に魚種認定や漁業権が認められている湖の場合、漁業権は養殖放流が法律で認められている権利であって、当然これを主張できる。従って河口湖では町や漁協が主体になって政府に請願書を提出することによって、条件面での折り合いはあるが特区として認められる可能性が高いと言うことである。
これは河口湖のみならず、魚種認定がなくとも現在バスが存在する湖でバスを観光資源等で有効活用することに好意的な湖(入漁料を取っていたり、レンタルボート協会があったり、村の観光課がバスを利用していたりする場合)では「請願書」と言う書類を提出することによって、「特区」として認められる可能性があると言うことだ。この請願書は受け付けられれば非常に強い効力を持つ反面、地元町村議会での可決、2人以上の議員の紹介状等を取り付けなければならないというハードルも極めて高い。一方、「陳情書」とは請願書ほどの実行力はないが、誰にでも簡単にできるのが強みで、強力な地元のバックアップがあれば環境省に特区陳情できる可能性がある方法だ。今現在、関東地方では本山氏が中心になって檜原湖や野尻湖他、かなりの湖でこの請願書陳情書提出の方向で動いている。しかし、関西でこの動きは知識の不足、バスレイク自体の地元の繋がりの薄さからほとんどなかったのである。BFN設立が一段落してから、この特区申請に関しての情報を本山氏の依頼により関西以西のバスレイク地元釣り団体、親バス派環境保全団体、レンタルボート組合等に片っ端から電話連絡し続けているが、最大の問題は時間との戦いである。
 通常、町村議会は3月、6月、9月と3ヶ月単位で開催することが通例。しかし、有る政府筋の情報ではこの特区申請のタイムリミットは法施行前の6月で、それ以降の請願は受け付けられない可能性が極めて高いという噂だ。故にタイムリミットは3月中の町村議会となり、町村議会の書類受付は最長開催の1週間前まで、即ち最悪2月20日をもって、請願陳情書の受付が不可能になる場合があると言うことなのだ。関東に比べ、関西はバス公認レイクというものがほとんどない。それゆえにこの請願陳情は極めて厳しい状況にあるとはいえ、バスフィッシングに協力的な町村、レンタルボート組織や観光協会がある湖では、これを出すことによって何かが動く可能性は残る。出すと出さないでは大違いなのだ。既にHP上では遅すぎるため、各地方団体には可能な限りの連絡は取り、即、行動に移ったローカル団体も多い。しかし、時間は本当に僅かである。この方法にはバスレイク地元アングラーの個々の努力以外になすべき方法は少ない。もし、この方法について更に詳しい情報を得たいローカルバスレイク団体、組織があればすぐ、本山氏のHP(http://www.hiro-motoyama.com/)へアクセスして欲しい。その請願・陳情の方法・資料の全てが入手できる最新フォーマットに2月6日にはなっている。メールを送ることによって直接本山氏に連絡を取ることも可能なので、バスレイクに深い関係を築いている団体、同好会等が有ればまず、至急、資料を取り寄せてみて欲しい。

F・ショー東京&大阪で感じたこと。垣根を越えてpart1・
これからは宣伝ではなく、良い物は良いと讃える懐の深さも必要だ。


 さて、セミナーどころの騒ぎじゃなかったショーだったが、今回、関東はやや減った印象を受けたものの、関西は例年通りの熱狂ぶりでホット一安心。一時のバブル期に比べコアな本物アングラーが残ったせいか非常にセミナーのマナーが良かったことが印象に残った。今回のセミナーでは特定メーカーの宣伝セミナーは止めた。業界が一丸になって欲しいし、バスフィッシングの発展あってのメーカーだから、セミナーではメーカーの枠を越えて(無視して?)本当に自分が良いと感じた新製品の紹介に徹したつもり。結局イマカツの宣伝は殆どできなかったけど、ギスギスしたメーカーのシェア争いみたいのことはもう止めにして、昔みたいにみんなが垣根を取っ払ってお互いを尊重し切磋琢磨していって欲しいと思い本音で話したつもり。ほぼ全ルアーメーカーにBFNの挨拶にも回った。ここ数年、商売抜きで他メーカーの製品を賞賛してくれる業界人がめっきり減ってしまったもんね。確かに幾人もの社員の生活を抱えるメーカー側としては難しい問題だけど、良い物は良いと認め、賞賛する度量の深さが業界を活性化出来る鍵だとも思う。敵ながらあっぱれ!と思う姿勢は最終的には自分も高めてくれることでもある。売らんがための宣伝一本槍のセミナーなんてはもはや今の違いの解るコアアングラーには超失礼。そんなうわべの売り口上はとうに見透かす力を身につけてるしね。身銭を切っても釣っていただいてこそ、プロアングラー冥利に尽きます。

F・ショー東京&大阪 垣根を越えてpart2・
すっごく嬉しかったこと。


 今回のF・ショーは厳しい状況下にあったが、反面、とても嬉しかったこともあった。それはこんな状況にも関わらず、両Fショーでは色んなジャンルのバスファンが応援に駆けつけてくれた。昔バブルだった頃は有名人がいっぱいバス釣りに参入してきたけれど、当時よく見かけた有名人で今も現役でバス釣りをしている人って何人いるんだろうか?ちょっと風向きが変わったらアッという間にいなくなってしまった。当然今のような状況じゃ、社会の風当たりを気にしてとてもじゃないけどバス釣りやってましたなんて言えないのでしょう…。ホンマにバス釣り好きな私にとっては、これって凄く悲しいことです。
 それでもこんな状況下でバス釣りを本気で応援してくれるバスファンもいる。幕張では一目も気にせず現れた超有名俳優のSさんと初のご対面。この状況下でもまだバス釣りを続けていてくれて、終了時刻まで半日近く会場を熱心に見物していた。正直言って僕も結構驚いた。なんか嬉しくなりました。やっぱり顔小さかったです。
 また、幕張では克克コンビ、楽天の野村カツノリ選手も応援に来てくれた。キャンプ一日前というのに無理して一人で来てくれた。阪神時代からの知り合いだけど、彼は本物のバスアングラー。TVでもガンガンバス釣りのことを熱心に語ってくれている。釣りバカ日誌ハマちゃんの後継者は彼しかいないと思っているのは僕だけだろうか…。楽天での活躍を祈っている。

 大阪ショーでは地元だけあっていっぱい応援団がやってきてくれた。さすがに大阪だけあってコワモテ爆列格闘技系バスアングラーが大挙してやって来てくれた。一般公開初日は武蔵さんにトモさん(武蔵の弟でK―1MAXの選手、今月末の試合は注目!)達が来てくれて、飛び入りで関西のバスファンに熱いメッセージを残してくれた。あのガタイで集団で歩いていたら声かけるのも並の根性では無理だろうが、みんなもの凄くバス釣りファン。凄く礼儀正しく紳士?で野性的で?、正に正真正銘の格闘家であります。
 2日目には38度の高熱を押してK−1ファイターの富平さんが来てくれた。富平さんはマイブランドのライギョロッドを作っているほどの本物アングラー。ニット帽をかぶって大きなマスクをして場内を歩く姿は大概かなり相当怖いけど、これまた本当に正真正銘の礼儀正しい格闘家。これまた急遽飛び入りで関西のバスファンに熱いメッセージを頂きました。3月のK―1ソウル大会に出場するので、バスファンは是非応援してやって下さい。マイクベルナルドをも倒した富平さんの闘魂ファイトは必見でっせ!ちなみに僕は昔から相当重傷の格闘技ファンです…。
 それと毎年今は沖縄でこれないんだけど、矢野さん、関本さん、福原さん、吉野さん、小倉さんも根っからのバスファンとして僕たちを応援してくれてます。ホント、スポーツマンにはバス釣りファンが多い。矢野さんの怪我が心配…。
 本来、バスフィッシングは健全なスポーツフィッシングとして、誰もが親しめる誇れる趣味として、やはり僕たち全員がこの釣りを理解してもらえるよう努力し、社会に迷惑をかけないルールを作り、環境の保全、在来種との共存方法含め、協力して行かなければならないことは山ほどあると思った。その将来を考えるとなんか嬉し悲しい複雑な大阪Fショーでした。
 やっぱり気持ちよく釣りしたいもんねぇ…。



 

 

TOP OF THIS PAGE