バス釣り維新ぜよ!馬淵Lee無念の準優勝サメウラ湖の巻
3連勝を阻まれ、悔しさ全開だった馬淵LEE。 しかし、表彰後、チャプタースタッフのLOVEサメギャルズ?に囲まれご満悦・・・。 仕事にロケに草の根活動に?開幕戦が終わって以来、幾つもの仕事を同時進行させねばならずヤバい程体力限界ギリギリ状態。そんな中、週末の土日を利用して、2010年から始動するNBCチャプターサメウラ設立記念大会にゲストとして参加してきた。 このさめうら湖では、一時バスバブルの悪影響のおかげでトーナメントや一般のボート持ちこみが全く出来なくなる寸前まで追い込まれた時期があった。しかしその後、地元アングラーの地道で粘り強い草の根活動の甲斐あって、登録制ながらバスボートの乗り入れが可能となり、2005年にはエリート5も開催された。(http://lovesameura.com/index.htm)
そして2010年1月、記憶に新しい所では阪神選手を招いて、地元協賛で虎バス釣り大会が開催され、バス釣りの聖地として地元新聞に取り上げられるなど、更に様々な面でバスフィッシングへの理解が更に開けた。それもこれも、さめうら湖をメジャーバスレイクにしようと地道に活動されてきた「LOVEサメウラ」スタッフの献身的な努力あっての現在であり、その一環として今年から遂に「NBCチャプターさめうら」が地元行政との連携の上で設立活動を開始する事になった。
今回の取材&ロケ&ゲスト参加は、そんなバス公認レイクへの活動を少しでも業界人としてバックアップできるように、急遽、さめうら湖へ向かう事にしたのである。
予定では土曜日にTSR取材を1日で片付け、日曜日はゲスト&司会、月曜日は半日居残りで、ある開発中のルアーのテスト撮影をする目的も兼ねていた。もちろん、四国在住のホンデュー、そして野村ダムTOP50優勝、チャプター愛媛開幕戦優勝に続く3連勝を狙う馬淵LEEも参加。実は次戦TOP50北浦水系戦で、アルミボートしか経験のない馬淵に、私のRANGER/Z21を練習から本番まで貸与する予定にしており、幸いTSR取材が土曜1日であっさり終了となったので、今試合では馬淵にぶっつけ本番で私のZ21で出場させることにしたのだ。無論、操船指導員添乗(私ですが…)だが、ついでに「必殺サークルK釣法」のDVD撮影も行うと言う、馬淵にとってはTOP50以上の?ウルトラプレッシャーでの参戦となった。
しかし、そのハンディとプレッシャーをものともせず、馬淵LEEは今回、優勝こそ逃してしまったが、またしても見事に準優勝を収めてしまった。
しかも驚いた事に馬淵が今回、サメ浦で見せたテクニックはまさに「ハドルフライ3・5インチ」を使った「呼び戻し」すなわち「アリウープアタック」のバージョンアップ版で、完璧に「呼び戻し」のキモを理解していた。前週、大渡ダムで「ハドルスイマー3インチリアル」のアリウープアタックで圧勝した事は聞いていたが、昨年、檜原湖で「モンハン爆魚捕獲術」の荒編を1度見ただけで、完全に全てを見抜いてしまっていた。
そして、それをハドルフライで更にバージョンアップさせて、大渡ダムより遥かに厳しいサメウラにアジャストさせたのには驚いた。実は、私も土曜日のTSR取材で「ハドルフライの呼び戻し」を偶然メインに使っており、それをDVD撮影していたのだが、更に驚いた事にその撮影した場所、狙った浮きゴミまでが全て馬淵が試合で攻めた同じ場所だったのである。2人のDVDを後で見たら笑える程、同じ場所、同じ浮きゴミを、同じ方法で狙っている事がハッキリと解る。もちろん、2人とも全く情報交換はしていない。したら見ている私が全然面白くないしね。
ただ、馬淵は私が前日ブッシュに見つけながら仕留め切れなかった1600gクラスのプリメスを、朝一番、絵にかいたような「呼び戻し」で仕留めた。馬淵のアリウープアタックは、私が「モンハン爆魚」や「MLKで50アップを釣る方法」で見せたレベルより、繊細さと丁寧さで遥かに上を行くものだった。ロッドはデジーノマッハシェイク、ラインは3ポンド、そしてそこから先のキモはいずれ映像で公開する予定だ。
失敗が許される取材レベルでは比較的成功しやすい「呼び戻し」だが、それを試合本番で朝一、完璧に行えるメンタルの強さは、まさに超一流の証と言っても良いだろう。
それにしても馬淵の神経の太さ、図太さに改めて勝負師の素質を見た気がした。昔の自分の口癖だった「絶対に勝ちます!」と最後まで自分に気合を入れる姿に、サポートしていたつもりの私自身が、逆に闘争心を刺激されてしまった。この釣りバカ小僧、暴走しなければ意外な大物になるかもしれない。(なんか超若いころのフカシンとダブるねぇ…)
今回のチャプターさめうら開幕第1戦は、私にとってとても大きな刺激と、メジャーフィールドの将来あるべき未来予想図を見せてもらえた気がした。地元の理解なくしてバスフィッシングのフィールドに将来はない。まだまだ難しい問題は山積みだが、フィールドを利用させてもらっているアングラー一人一人が、社会常識とマナーを常に意識し、ゴミ拾い等、少しでも何かに貢献する事によって、扉は開かれていく可能性はある事を頭の片隅に置いておいて欲しい。 |
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