デビルリッパーカレカ完全版公開&一応、仕事納めの巻
5年間の眠りから覚めた最凶プロップベイト「デビルリッパーカレカ」。これがその完成体である。 カラーは私が全て自ら手掛けた厳選3色。これはその一つ「霞ヶ浦ワカサギ」。 昨夜も帰宅したのは午前3時。実釣ロケに収録に工場勤務にと、真冬となった師走は例年以上に忙しい日々が続いた。どう言う訳か、阿部ちゃんの真冬と思えぬ妙な?高滝湖爆釣効果で、この冬は予想外のスーキラブーム再燃、年末最後までフル生産状態が続いていた。今更ながら、本当に釣れる事が理解された時の口コミ力の威力は凄いものだと感心している。
そんなこんなで、結局年末ぎりぎりまで工場に詰めっきりになってしまったが、おかげで何か新しいルアー発色法の扉を開いたような手応えがある。現在は「ワカサギ」中心の発色だが、既に次なる新境地も開いており、年明けからイマカツのカラーパターンの方向性はかつてない転換期を迎える事となりそうだ。
と言う事で、2009年も残す所本当にあと僅かとなったが、2010年1月新春第一発目のイマカツの目玉は、何と言っても満5年の眠りから目覚めた最凶のプロップベイト「デビルリッパーカレカ」の限定デビューである。
アマゾンでの強烈な出会いから6年、デビルリッパージンガと同時に開発され、黒帯VIIではジンガを凌ぐ衝撃的な実釣能力を世に示しながらも、当時の水面波動系プラグ流行のあおりでお蔵入りとなった異端児である。金型まで完成させながら販売を見送った最大の理由は、当時はまだ「スクリュー」「プロップ」に対する信頼度は極めてマイナーで、直線的に動く水面系より、バドの流れから来た水押し系プラグへの人気が圧倒的だった事にある。
ボディーの金型は既に完成させていたが、特殊極まるカレカのスクリューを特注オーダーした場合、価格に対する予想販売数と、ジンガとの競合を考えた時、メーカーとして採算が合わないと言う苦渋の判断だった。当時からプロトを渡していた暴れん坊・飯田君は、「こっちのほうが絶対にヤバい」と強硬に主張していたのだが、時期未だ尚早と金型をお蔵入りさせていた経緯がある。
そして、5年の月日が経ち、時代は遂に「プロップ(スクリュー)ベイト」を理解し始めた。ただ、それが珍しいが故の一時的な流行に過ぎないのか、本当にプロップベイトの本質が理解されてきたのかの判断には、まだ暫くの時間が必要だろう。ただ、今ならば、5年間の長きに亘って眠っていた、プロップベイト最凶最大の破壊力を持つカレカの可能性を世に問うて見たくなった。5年前、当時の並みのアングラーレベルでは、まず使いこなせないと判断したリッパーベイトが、果たして今、どれだけの人が使いこなせるのか…。どれだけのアングラーがこの秘められた驚愕のポテンシャルに気がついてくれるのか、バスフィッシングの成熟度を測る上でとても興味にある事なのだ。
今回、このカレカを限定販売にした理由は、大量継続生産の場合、5年前の金型が予期せぬトラブルを起こす可能性と、極めて難しくコストのかかる特注プロップのため、オーダー数を最小ロットに留めた事による。限定販売数量に関しては2010年1月15日にエイ出版サイドリバーWEBサイト内にて数量公開の上、予約を募り、予約が多い場合は抽選販売となる予定だ。 おそらくバス専用プラグとしては世界初のリッパーベイトとなる、デビルリッパーカレカの詳細な情報に関しては、年明け早々には解説したいと思っているが、現在、丁度ルアマガモバイルにて、カレカの凶悪なアクション、衝撃の実釣映像が放映されている。また懐かしのイマカツ・ザ・ムービー2005年8月の旭川オカッパリにも既にその貴重な実釣映像がある。 興味のある方はぜひ一度、御覧になって欲しい。 イマカツ・ザ・ムービー 2005年8月 旭川ダム オカッパリ編 |
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