バスワールド特別付録DVD・TSR/EXTRA「モグチャ&モザイクの秘密」発売の巻

本当にホンネでもう一年、明かしたくありませんでした。
今回のバスワールドは買って損なし!
DVD内容に自信あり(変な人も出てきますが・・・)。

さて、ようやくトーナメントシーズンも終わった事だし、まあエリート選出は正直まだ全く解らない状態だが、約束通り今回はチャターベイトの秘密について話そう。既に現在、ルアマガモバイル動画配信、バスワールド特別DVD付録などで「奇蹟のチャター」の動きを実際に見る事が出来る。特に25日に発売されたバスワールドのDVD付録は、奇跡のチャター誕生のキッカケとなった高梁川での一部始終を完全公開したものだ。この付録DVDを見れば奇蹟のチャターの秘密、そしてラリーニクソンが絶賛してくれたIK-フルサイズディープクランク・「モザイク」シリーズの秘密が全てわかるように解説したつもりだ。付録と言ってもこのDVD、多少?同船している外野がイジョーにうるさいのはさておき、TSR本編DVDやモンハン爆魚にも全くひけを取らない超お買い得付録になっている。チャターはまだまだこの季節も効きまくるし、ディープクランクはこれからが本番、今回のバスワールド付録・TSR/EXTRA「モグチャ&モザイクの秘密」ホンマに必見ですよ!

奇蹟のモグチャの正体、とくとご覧下され・・・。

さて、それでは奇蹟のモグチャの真相とは…ぶっちゃけた話、奇蹟のチャターのキモは、その恐るべき予期せぬ動き、「チドリモーション」にその奇蹟の理由がある。もともとアメリカでもチャターベイトは、このチドリアクションが話題となっていた時期があったが、どう言ったわけか市販品にはその動きがほとんど反映されていなかった。一部ではワザと封印されたのではないかと噂が出るほどだったが、実際には元祖チャターベイトが、コピー品の大量出現に焦り、様々な工場で急遽OEM増産した為なのか、同じチャターでも微妙に細部が違ったモデルを出してしまった事に起因しているようだ。

まったく同じオリジナルブレードでもこれほど穴位置がバラバラ・・・。
この穴の位置、大きさにも重要な黄金比率がある。
この1枚との出会いが私にモグチャを覚醒させた。

ブレードの形、穴位置、そり、材質等は言うに及ばず、よく見ればフックのサイズまで同じ重さでも違っている。結果的にそのコピー乱造によって、何が本物か解らないうちにナンチャッテチャターが巷に氾濫しブームが去ってしまった。まあ、アメリカンルアーにはよくある話で、ハンドメオリジナルは凄いが量産は激終わりなんてクランクは腐るほどある。その見分け方すら知らないで、聞きかじりでアメリカンルアーをもてはやす風潮が実に日本らしいなと思ってしまう。アメリカのバスプロは賞金稼いでナンボの世界にいる言わば賞金稼ぎ、本当に稼げるマネーベイトのキモはめったに明かさない。実際にメジャー団体の公式記事ですらスポンサーの都合であっさり変わってしまっていることもある。2人乗りでも堂々と公式発表ルアーまでを変えてしまうのは、スポンサー契約が非常に厳しいアメリカならではの常識と言えばそれまでの様だ。日本の情報も精度確認には慎重を要するが、アメリカの情報ほど使用背景を無視した表面的なウワサ、商売絡みの意図的情報操作に重々注意しなければならない。チャターベイトはまさに情報が正確に解らないままにブームが終わった最たるものだろう。

最初は「見ため」も考え、特殊パーツを作りワンタッチボルトオン式を予定していた。
しかし、ワイヤーが細くなった結果、奇跡の発現率が明らかに落ちてしまった。
ルアーは見た目より、やはり中身が重要なのだ。

さて、では本題の「チドリ」だが、これは付録DVDを見てもらうのが一番早い。簡単に言うと、「中層で、なんにもせずに巻いているだけで予測不能に動く」事が重要なのだが、ここに「ただし…」と言う付帯条件がつく。この「ただし…」の条件が本当のキモだ。
「ただし、巻きスピードの変化なく一定スピードで」、「ただし可能な限りスローで」、「ただし、真っ直ぐ安定して泳がせることも出来る事」…である。
例えばロッドでジャークしたり、早すぎるスピードで巻いたり、急に巻き方を変えると千鳥る(三角巻き等)…ではダメなのだ。要は人間が意図した「操作で出すチドリ」は簡単に見切られる、と言う事。あくまで人間すら予測不能で、安定した泳ぎもあって尚且つ突然変化する、すなわち安定の中の不安定が奇蹟の最大のキモなのだ。

ルアマガガレージの代打でモグチャを初めて試したホンデュー師範。
モグチャ初体験だったが、秋の旧由で50アップも含め取材は大成功、TOP50復帰の前祝いになった。

何故このとんでもない動きがチャターで実現したのか、その理由はチャターベイトが様々な複合パーツで構成され、「定型を持たない極めてファジーなルアー」である事に起因する。ブレードの反り、連結部分の遊びの多さ、モグラの左右へ水を掻きわけるキール状のヘッド、水の抵抗が定まらないラバースカート、多関節なジャバシャッドの動き、これらの要素が複雑にマッチし、時としてとんでもない組み合わせ、まさに偶然が生んだ「奇蹟の千鳥」が生まれてくる。従って何度も言ったが、「才能のある素材」は量産できても、才能の発揮し方はまちまちで、超天才的モグチャも生まれれば、まあまあ秀才のモグチャも生まれてくる。ただ、才能のないブレードや才能のないヘッド、トレーラーといくら組み合わせても、まず奇蹟の千鳥は生まれない事だけは確かだ。後は本当に才能のあるメンバーを自分で組み上げ、実際に水辺で泳がせて「鳥肌」が立つ「奇蹟のモグチャ」を自分で見つけ出すのが「アメリカン」なモグチャの正しい楽しみ方なのである。

今月末、市場デビューするモグラモスブレード。
ブレード&ワイヤ―式で、モグラジグ3/8oz(エコモデル全般)に対応する。
来月、1/4&1/2oz対応も登場。

今回発表した「モグラモスブレード」は、当初、固定用特殊ボルト&ナット式で接続を考えていたが、どう言ったわけか無骨で見た目の悪いワイヤー式が最も奇跡再現率が遥かに高かったため、結局は全く元祖奇跡のチャターと同じ形状にする事にした。実はこのモグチャシステム、4年ほど前に既に藤木がWEBで改造法を紹介しているが、何故この時に「奇蹟」が起らなかったのか、それはひとえに接続部の「アイの形状」に起因していたのだ。

意外かもしれないが、この「デカアイ」が才能のあるブレードを活かす最大のキモだった。
アイを小さく美しくすればするほど、ただのチャターになってしまう。

当時はブレードエッジがヘッドに当たる事で「チドリ」が出るという噂があり、アイはより小さくする思い込みがあった。ところが私が出会った奇蹟のチャターは、あまりにも素人っぽく無造作に曲げられていたため、不細工極まりない「デカアイ」になっていた。しかし、ここが最大のキモだと言う事に気がついた時には、思い込みの恐さ、アメリカンルアーの見栄えに拘らない機能主義に考えを改めさせられてしまった。

スイム姿勢が安定しすぎるフットボールタイプではなく、モグラ特有のキール状アーキーヘッドが偶然にも奇蹟の千鳥を実現させる要因になった。

また、この「モグラモスブレード」非常に硬いオリジナルのブレードに比べ若干硬度を下げ、手で曲げられるように幾何学模様のリードラインをブレードに刻んでいる。

詳しくはいずれ紹介するが、ここの反り具合の調整で、秀才が突如、天才に昇格する事は多々ある。基本的には、ブレード先端部の反りをフック側へ強めればアクションは安定し(千鳥度も安定)、反りをフラットにしたり反対方向に反らすと不安定(暴れ千鳥)になる。状況に合わせて反り角度を変えると言うより、反りを変えることで自分好みの「千鳥具合」にセッティングする事が重要だ。またスピードに応じた千鳥具合を変えることも可能だ。

ワイヤーは写真のようにひっかけた後、トレーラーがセットしやすいように鍵部分の先端をプライヤーなどで小さくかしめる。
ジャバシャッドがセットできてズレないようになっている。またジャバシャッドのファクトリーロックの解除にも色々流派があるのだ。

あと最後のシークレットとして、実は狙ったスポット、タイミングで、さも意図しないがごとく、自然に「奇蹟の千鳥」を狙って出す方法がある。これが出来れば、狙ったカバーから喰わせたい場所で意図通りにバスをハメてしまう事が出来る。これはまるでサイトで喰わせる様な楽しさがあり、バスが出てきて喰うまでが丸見えになる最高に興奮する方法だ。解錠の鍵はハイギアのAURORA。ギア比とスプール径にキモがある。この辺のシークレットに関してはまたイマカツHPを覗いてみて欲しい。


最初、高梁川では濁りが強く、なんでこの1個のモグチャだけ異様に釣れるのか?その理由が前半、全く解っていなかった。それが判明していく過程は
通常のDVDとは全く違った衝撃的展開。
本人が一番ショックを受けている様子が面白い。

これぞまさしく、「百聞は一見に如かず」。
奇蹟のモグチャの誕生ストーリー、
本日発売の月刊誌・バスワールド付録DVDで
とくとご覧ください。

 

 

TOP OF THIS PAGE