禁断の扉の鍵はエグかった…の巻
讃岐道場師範代であり、四国でガイド業を営む堂本(ホンマは本堂ですが・・・)プロ。 プリの時期にはピラーニャでガンガン釣っていたのだが・・・。 と言うわけでロケ一回戦金砂湖では、ミスはしたもののハドスイの異次元キー「ZONEトラップ」で難なく勝利。本当にハドルストン遺伝子のクリアレイクでの強さは凄いものがある。ハドルトラウトの「8インチ」が超最高な理由が理解できれば、2つあると思っている「鍵の開け方」の1つ目はおのずと理解できる。ヒントは8インチにあるのだ。 それは同時にI字系と呼ばれる「動かないルアー」への、重要極まりない鍵にもなる。季節の進行とともに鍵の形は変わってきたが、本能自体は変わる事はない。見えバスは本当にいろいろなヒントを与えてくれる最高の先生でもあるのだ…。
さて、金砂湖を後にし、次に移動したのは久々のド・ノーマルな野池。映像的にも絵変わりが欲しいので、今度はまさに普通の池。バスは全く見えません…おかげで全く釣れる気がしない…しかも、雨も上がって一気にピーカン人だらけ、おまけに平野の野池は回復には程遠いド・アフター丸出し状態…。さすがにこちらもド・アフターに…。
たま〜にボケーっと浮いている見えバスも「ウルトラやる気なしモード」、根本的に闘争、狩猟本能が停止中。この手の見えバスは激疲れのためか、全く動かないのに何をやっても反応しないって事が多い。まぐれで口を開いても超甘噛みでバレまくり…。このやる気ナシオ君達は基本、こちらに気がついていなければ軽〜いルアーを目の前に自然に落とせれば簡単に釣れる。しかし、気がつかれたらほとんどマグレに期待するしかない。それでも今回は間に合わなかったが、昨年の七色以来、この御方達の攻略法を考えてきた秘密兵器が夏にはようやく発表できそうだ。
そんなこんなで、平野部野池では予想通りの大苦戦、何処に行っても人ばっか…。堂本ガイドに「50アップ釣らせろ」と無謀なリクエストも、即答で「無理です!!」。それでもめげずに「なんでもええからデカイの釣らせろ!」、堂本「鯉でも釣っててください。」 …確かに改めて見てみると、最近は見えバスよりも見え鯉は恐ろしいほどいっぱいいる。しかもデカい。どれを釣っても10ポンドオーバー、バカラック級だ…。ヨーロッパでは今、カープフィッシングが大流行?しているらしい…と言う事で…。
一抹の虚しさを感じつつも、20分にも及ぶファイト後、巨鯉の逞しい肉体を両手に抱え込んだ征服感は、狩猟民族としての本能を十分に満たしてくれた。まさに一本満足!ストレス解消!なんか禁断の扉を開いてしまったような気が…
そして更にヘラまで釣ってご機嫌回復!(傍目には壊れていたそうですが…)。その後、再び釣欲もビンビン復活!
社長「デカいバスが見える野池ないの?」 堂本「ありますけど…55cm位のが結構見えるクリアな池…」 社長「マジ!?そこ行こや!どんな池???」 堂本&ナベ「今江さんキレると思います。(声を揃えて断言)」 社長「なんでやねん??釣れへんのか?」 ナベ「僕の実家の近所で、昔から有名なんですけど…偶然しか釣れませんよ…たぶん…」 堂本「クリアな全部護岸の皿池で、なんもないんです。沖の方をデカいのがユラ〜ッて泳いでいるんですけど…年に1〜2本は55クラスが上がるんですけど…人も多いですし…」 社長「確かに皿護岸は嫌やな…つまらんし、ここから遠いしな…」 ホッと胸をなでおろした堂本&ナベ、しかしその刹那、場の空気を完全に無視した一言… 記者「今江さんなら釣れますって、ここいたらホゲますよ、絶対。見えへんし!」 社長「…せやな、ホゲたらナベの実家でも襲撃するわ!ええなナベ!」 堂本&ナベ「……」
で、その後はどうなったかは来月号のルアマガEXTREME&DVDを見てくだされ。確かに難しかった。堂本とナベが八つ当たりを避けるために制止したかっただけはある難易度ウルトラC。ただ、幸いなことに今の自分にとっては最高に好きなタイプの野池だった事が幸いした。
この時期の平野部野池としては奇跡的とも言える、ベッドを意識した巨大プリを視認できた事もラッキーだった。そしてもう一つ、捕食本能より繁殖本能を強く意識したバスに対する、ジャバロンの段違いとも言える反応の違いを見て、改めてこのルアーの秘めたポテンシャルの深さに驚くことになった。ハドスイが異次元キーなら、まさに「ジャバロンは禁断の扉の鍵」だ。その威力は「ジャバロンリアル」の登場により、明らかにパワーアップした。このリアルカラーにはルアーの動きとの相性のようなキモが存在する。何でもリアル塗装がいいわけではない。その本質を理解している人は業界人でも数人かもしれない。
結果的に今回の讃岐平野オカッパリロケは、野池としてはスーパービッグを「ジャバロンリアル」で仕留め大成功に終わった。 しかし、「好事魔多し」、その諺通りこのロケ終了後またしても激痛に襲われ、再度、脊髄後枝神熱経凝固処置を緊急に受けることになった。これで霞ヶ浦のプリプラはほぼ絶望的。2年前と同じ鬼門のGW、病気自慢もここまで来るとホトホト厄介なものである…。鯉の呪いか?? |
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