土師ダム戦 裏話の巻
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今回の開幕土師ダム戦は1週間前のチャプターも大雪で中止、そして今回も未曾有の大雪と翌日のダム増水&放水のため前代未聞の中止劇に終わった。 さすがにワンデイでは開催は難しいため、振り替え戦が開催される模様である。楽しみにしていたファンの皆さんには申し訳ない結果に終わったが、最終日はトップ50の多くのプロと一部有志のメーカーがファンサービスのために会場に残って知らずに観戦に来たファンに中止の報告をしようということになった。 中止の連絡は各関係部署、各プロのHPなどで土曜日の昼には告知されたため、正直言って最終日に残ってもあまり人はこないだろうと思われていた。この中止はこれまで全力で地元バックアップをしてくれていた関係者の方々にも、非常に残念な思いをされていたことだろう。その気持ちを考えると、少しでもファンが来る可能性があるなら、何かしなければならないという思いは強かった。たとえガラガラの会場でも最後まで残るつもりで居残った。 そして当日、最近は落ち込むような出来事も多いが、意外とも思えるうれしいこともまた多い。およそ中止とは思えない程、非常に多くのファンが朝から会場に集まってきてくれたのだ。中止と知っていて来てくれたファンも多く、これには本当に感動した。
でも、もし無事開催されていたらこの2〜3倍の観客は来ていたと思われるだけにちょっと残念。今回のため特別に用意した直筆大漁祈願御札入りキラービル50個、イマカツオリジナルキャップ50個も朝9時の開場以前から長蛇の列。瞬殺で売切れてしまった。ホント、中止にもかかわらず応援に駆けつけてくれた皆さん、ありがとうございました。 さて、試合が中止になったがために、今回はトップ50プロの隠されたパターン暴露合戦がとても面白かった。全然釣れないと口々に試合前はみんな言っていたのに、中止が決まったとたん「5本は楽勝だったのに!(某Nプロショップ勤務Tプロ)」とか「7キロは行けそうだったよね!(芦ノ湖在住Yプロ)」 「結構簡単に釣れたよね、デカイのが。(重鎮Kプロ)」 などなど、お前らホンマに嘘つきか!!!って言いたくなるほど意外な武勇伝が続々…。ちなみに私は直前プラで釣れたのはたったの一匹…。つれれば確実に45〜52cmクラスで2キロは楽勝。2本づつ毎日釣れれば何とかなるかなと思っていたが、とても5本などという数字や楽勝なんて言葉は言える状態ではなかった。 そして彼ら優勝候補?(下馬評では上記数名がかなり釣っているとの噂はみんな耳にしていた。)が明かした答えは実に全員が同じ答えだったのでひっくり返ってしまった。彼らが口をそろえて明かしたその正体は、なんと2〜3mフラットでの「スーパースレッジ&ウルトラスレッジ」、それも「ステインゴールド」。なんとカラーまでがぴったり同じだったのである。そして口をそろえて「入れ食いでしたよ!」ときたもんだ。
そしてもっと恐るべきことに、「ステインゴールド」がとてつもなく効いたというのが彼らの共通した意見で、「ステインゴールド」でないとダメだったときたからショックだった。実は私が最も使用率の低いカラーだったからである。実際今回は持ってきてもいなかった。アバロンの効果があまりにも昨年効いたため、それしか最近は使わなくなっていたのである。この頭の固さが最も得意とするスースレの選択を偏ったものにしてしまっていた。超反省である。カバーフェチである私はこの大増水で「カバーが俺を呼んでいる!」とばかりにまたしても三瀬谷の二の舞をしてしまうところだった。実際、林が水没したのかと思うような鬼のカバー群では1日やってもワンバイトあるかないかの厳しい状態だったのだ。出ればデカイがあまりにもリスクが高く、もしハマッてしまえばゾッとする結果だったかもしれない。
やっぱりスーパースレッジシリーズは改めてすごいルアーだと思った。いいルアーはいつまでも釣れ続けるのである。 ちなみに今回の私のメインルアーは超絶増水によって現れたヘビーカバーまみれの土師ダムを、ゲーリークリーチャーの1オンス・新テムジン電撃テキサスと王道のスタリオン7gバルキー3テキサスの二刀流で攻略するつもりだった。狙いは大潮ゆえに中流域の目立たない小さな、緩やかなバンクにあるコーブ最奥のカバーに差してくるプリの2キロオーバー。そしてその前のブレイク2〜3mのロックが絡むブレイクにある立ち木ではなく、水没ブッシュにサスペンドするオスのキロフィッシュ。これを本邦初公開の秘密兵器「フローティング・パワードーバー」のワッキーリグでブッシュの中で目立たせてステイ。この2本立てだった。 このフローティングドーバーはごらんの通りジグヘッドでも水中でピンコ立ちするくらい強烈な浮力&400倍の臭い。 僅かなロッドアクションにも驚くほど敏感にアクションする秘密兵器だった。サンプルなので数パックしかなく、本番投入用にひた隠しにしてきた武器だった。素晴らしい浮力のため、重いネイルでもスローフォールし、遠投も効く。そしてとにかくボトムで目立ちまくり立ちまくり。ジグヘッドワッキー、ワッキー等をステイさせるワームとしては最高のワームだったのだ。じっとさせていてもボトムに寝ることがなく、400倍のにおいがステイの威力を際立たせてくれる。
果たして本当の結果は誰が勝者だったのか?それは神のみぞ知るところであります。 |
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