K.imae Today's Tips 2481『青木哲が語るロデオライドリバイバー・BattleCry 70XH』

さて、今回はデビューカウントダウンになって来たロデオライドリバイバーの
フラッグシップモデルとも言える三原が熱望したビッグベイト専用ロッド、
通称「ギルロイドロッド」を、その無理難題をカタチに仕上げたイマカツのお茶の水博士?
(TOP50にもう一人、そんな風貌の人いますけど…)に語って貰いました。







このロッドは三原プロが2019年JB TOP50の第一線七色ダムで優勝した時のテクニック、
” ギルロイドJr,”を使用してのサイトフィシングをより完璧なものにしたロッドです。
しかしながら、その釣りの専用ロッドかというと違って、
スイムベイトやカバージグまで釣りにも柔軟に対応できるスペックを秘めています。
基本的なルアーウェイトは1/4ozmから3ozとなっております。
こちらのモデルは、ご存知の通りベース機種があって、
イマカツ社の"初代ロデオライドRR-C611HXFF” なのですが、
良い部分は残し、更に圧倒的な粘りとトルクを持たせ、
徹底的に細部にもこだわる事で理想のビッグベイトロッドに仕上がりました。








まずは三原プロのビッグベイトトの釣りが通常とは全く違う、
まさに「ビッグベイトによる究極のフィネスである」ことを理解するところから始まりました。
その中で最も彼が拘った事は、確実に意志通りに掛けられる事と、
掛けたら絶対バラさないロッドと言う矛盾点でした。
通常のビッグベイトを使った釣りは、ルアーをリトリーブしているところに
バスはバイトしフッキングの動作に入ります。ということは
ルアーは手前方向に動いている時にさらに同じ方向にフッキングの力が加わるのです。
しかし三原プロのビッグベイトの釣りはルアーを岩陰などに置き、
ゼロテンション(完全静止状態)からのフッキングに入る事が多く、
ラインスラックの多さも手伝って意志通りの力の伝達は難しく、
フッキングは相当困難になります。掛ける時は意思を確実に伝える張りと硬さを持ちながら、
掛けてからはブランク全身で粘ってヘッドシェイクに柔軟に追従するロッド。

後者は特に従来のロデオライド611HXFFにはなかった特徴でした。
そのため、当初はどんなブランクが良いか想像もつきませんでした。








繊細な操作性に重点を置く三原プロの希望で長さ7ftに決定、
様々なブランクスをテストし、極めて粘りが強くトルクフルな特殊製法
(通常のカーボンシートではない、特殊なカーボンテープラッピング製法)
ブランクを選択
し7ft10inchのブランクを用意しました。
従来、ブランクのエンド部分を切って長さを変えるのはよくすることなのですが、
今回の方法は7ft10inchブランクの一番美味しい部分のみを
切り出して使うと言う、これまた常識外の製法を採用しています。

リールシートはビッグベイトロッドや巻物ロッドにオススメの
富士工業 “TCS” を採用しました。このリールシートの設計はずいぶん古いのですが、
力がかかる釣りにはグリップ力もあり手に負担が少なく痛くなりにくい特徴があります。
グリップ長やデザインはもちろん三原プロに決めてもらいました。
エンドキャップは小径化し服に引っかかりにくくデザインしました。
同時にビッグベイトロッドなので握り部分までも細くすると手に負担が掛かるため、
エンドキャップに向けて細くなる独自の形状をハンドクラフトで削り出しています。







アクションを付ける時の竿さばきもしやすい様に、超軽量の
チタントルザイトリングのガイドを採用、ティップ部分はWフットガイドを採用せず、
シングルフットでも最も強いT-KBTG 4.5を用い軽量化を図っています。
このロッドの特徴でも有り、最も奇抜にも見える大型トップガイドは
あえてSiCリングで大口径のガイドを使用しています。
これによって
ルアーのアクションを妨げず、ナチュラルにバスを誘える動きを出しやすく設計しました。










軽量化、ブランクパワーの相乗効果で、ゼロポジションからの
ZERO-100%フッキングが可能になっただけではなく、
特筆すべきはキャストの時に回転して飛んで行きやすいジョイント型の
ビッグベイトがほとんど回らずに飛ぶ様になりました。

その後、三原プロの希望を100%具現化した超実戦型ロッド”Battle Cry 70XH” は
錚々たる実績と戦績を残し、ここに完成する事になりました。






 

 

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