K.imae Today's Tips 2291『来るか?マグナムペンシルブーム』

1昨年頃からアメリカではちょっとした話題になっていたマグナムペンシル。

昨年晩秋、ストライクキングからケビン・バンダムプロデュースで「メガドーグ」が登場。

「でっかい仲間」?って意味不明ですけど。

自分が15年以上前に世に出した元祖マグナムペンシル「アマゾンペンシル」に
匹敵する160mm50gオーバーのデカペンシル。

まあまあそっくりなんで驚きました。

アマゾンのサウンドシステムと一緒だったら、KVDもアマゾン使ってたりしてね。

コイツが日本にも最近入荷し始めた事から、2019年の夏は
マグナムクランクの次はマグナムペンシルが来そうな気配がプンプンしてきました。

















でもアマゾンの致命的欠点は、デカさではなく、実はそのアホみたいな飛距離と重さ。

メチャクチャエエ動きだし、カシャーンって金属音は
池原のモンハン黒崎君を虜にしているほど。

ところが50g前後の重さはフルキャストできる竿を選びます。

インスピラーレなら最低でもグラコブ、スースタGTかGT2RSクラス。

ぶっちゃけ自分ならラピガナRSR使いますね。

で、アホみたいに飛距離が出るんで、そこからこんなヘビー級ロッドで延々手元まで
ドックウォークさせようもんなら、マジ手首が数投でイッてまいます。

アマゾンでピーコックバス狙いの時はPEラインでの
「ノンストップ超高速連続ドッグウォーク」が絶対なんで、
ワシャ30分で手首完死にしました…。

ヘロヘロでゆっくりドックウォークさせると
タライラオ(タライロン)祭りになってしまうんですね。

ピーコックとタライラオはGTと鯰の違いくらいあります。

ペンシルで捕食スイッチを強制的に入れるには、プレデターに追われて
必死に逃げるベイトのスピードと連続性は絶対必要要素なんです。

アマゾンが不遇の名作(早すぎた天才?)になったのは、
日本人の腕力膂力握力の無さからかもしれないですけどね…
















そこで注目したのがコイツ。

2017年秋にブランドン・パラニュークがB.A.S.Sエリートを制した時に
使っていた「嵐ラトリントップウォーカー」。

スーパースクープよりも遥かにデカい、ビッグペンシルの先駆です。

サイズは130mm30g強で、偶然にも黒崎君が「黒崎ペンシル
(スラムドック130mm)」としてリクエストしてきたサイズ感にピッタリでした。

だって、黒崎ペンシルはこれより1年近く早くから開発してましたし、
黒崎君がアメリカのトーナメントを詳しく知ってるとは思えないし。

でもその先見の明はさすが池原屈指のモンハンアングラーだけはありますね。

この130~140mm35gまでが竿的にも、日本人的にも、
長時間引ききれる限界だと自分もテストしてて実感したサイズです。

しかし、ニュークさんは、フックがロールしない横アイで、
フッキング抜群なんだと動画で言ってますが、

当然のごとくアマゾンもスラムドックも横アイで同じ事考えてました。

メガドーグは縦アイですね。

何気にラパラ社(ストーム買収)は、SR-7と言い、SSRと言い、ウィグルワート、
嵐など自分が理想とするツボを突いて来るから大昔から大好きブランドです。
















しかし、一つだけ解せないのがSR-7、そしてSSRの「SD」カラー。

今のSDカラーは昔のSDカラーと全く違ってて、白くて漫画プリントみたい…。

30年前のSR-7 「SD」カラーは究極のナチュラル神カラーでした。

死ぬほど溺愛してましたからね。

当時ヤングライオンと呼ばれた(恥ず)自分が、琵琶湖のTVマッチプレー
選手権で無敗の田辺さんを破った想い出深きルアー&カラーでもあります。

なんとも独特で未だ再現できない色なんですよね…3DRですら…。















と、言う事で大阪ショーでは試作金型の改良が間に合わなくて展示できませんでしたが、

やっとビッグペンシル「スラムドック」の弱点を克服する事ができそうになって来ました。

まあ、ナイロン20ポンド使用ならとっくに完璧に完成できてたんですが、
どーしてもフロロ13~14ポンドでも完璧に使いたかったんで…。

ペンシル系はラインの比重で劇的に動きが後半に制限されてしまいます。

特に高速ドックウォークでは顕著。


なんでって?

そりゃ、超遠投すればするほどフロロラインは時間が経つと手前が沈むからです。

その水中に入ったラインの重さでペンシルの姿勢が後半に変わるんですね。

しかしそれも次の試作型で克服できる見通しが出てきたので、夏が今から楽しみですね。

黒崎君、2年も待たせてスマンね。

もうしばらくのお待ちを。

 

 

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