K.imae Today's Tips 2042『第3戦七色ダム振り返り』

ほぼ5日間、雨だった七色ダム戦。

その豪雨と裏腹に減水し、急激にクリアアップしていく変則ダム。

増水を上回る放水スピード、濁っても半日で完璧にクリアアップする水質の良さ。

3日間、濁り続ける、増水すると計算した七色の経験値の浅さが落とし穴だった。















公式練習初日、スーパーモグチャウォブルマックスの威力は凄かった。

雨で濁ったドシャローに延々と存在するウッドカバーにフルコンタクトさせて巻く。

霞の巾着攻略用だけに、トレーラーフックの付いたスピナーベイトよりも遥かにすり抜ける。

集魚パワーとリアクション効果は巻物最強クラスがチャターだ。















レイダウンなどのカバーにモロ当てれるチャターは自分が知る限りコイツだけ。

ブラシガードを3本3本でVに開き瞬間で固定。

ヘッドが3/8ozでも極小なので全くフッキングには問題なし。

霞じゃピッチマックス使うが、七色ではフロリダ相手なのでウォブルマックス。

あまりにボコボコで、その過信が初日の攻め過ぎに繋がった。












大雨なら増水して濁ると過信した初日。

大雨ゆえに水位調整ダムの七色はそれを上回るスピードで放水する。

そして減水し、クリアアップ。

チャターパターンは死んだ。

僅か2本。

5本まず揃える気なら簡単に出来たはず。

自分も瀕死の重傷を負った初日。

35位。

上位とのウェイト差が絶望的だった。


















2日目、初日の雨で濁っていることに勝負を掛けて朝イチから西の川最上流サイト勝負。

錚々たる顔ぶれが大終結した西の川。

しかしスーパークリアアップした西の川上流で、ほぼサイト組みは敗退…

何とかイール4.8ネコとサイトホークで5本揃えるが、5本で約1700g…。

雨の中、死ぬほど惨めな思いと後悔をした2日目だった。

自分の1年はここで終わったと思った。

試合終了30分前までは…















正直、まりの不甲斐なさに今季で引退の想いがよぎった。

もう限界なのかと。

しかし、自分の進むべき道はいつもバスが教えてくれる。

14時30分、ラストキャスト。

信じたチャターに神が宿った。

1尾で2500g、奇跡の4360g、予選通過。













進むべき道をバスが教えてくれた決勝。

北山川最上流に全身全霊を賭けてサイト勝負。

開始1時間でキロクラスをセクアン55の提灯釣りで仕留める。

ただ、その後はまたしても200gのバスしか相手にされず…。

クリアアップした最上流にはビッグママが多数目視できるが手も足も出ず。

11時近くまで2キロを超えれず…

片目のサイトじゃここまでか…また諦めかける。















それでももがいた。

ありとあらゆる可能性を試す。

自分が信じたルアーを。

そして扉は思わぬ瞬間に開いた。














今回、使う事は無いと思っていたベビーステルス。

最後にバックシートにおいていた補欠のラピッドガンナーとステルスを手にしていた。

釣りにおいて「偶然の気付き」ほど怖いものはない。

気付けるか気付けないか、可能性は常に目の前にある。

ステルスの新しい使い方。

サイトで使うステルス。

ネスト絡みのバスでは120%ない。

すべてはスーパースピード。

イール4.8のサイトを無視するバスが、怒り狂って襲ってくる。


















ラスト1時間半、5本のバスを喰わせ、3本をキャッチ。

2キロサイズも入り、ラストキャストで再びキロアップ。

あと1時間早く気が付いていれば…

カバーの下でもんどるバスの姿はまるで「オバハンフラッシュ」。

サイトの心境地、

自分の釣りが久々に1段上のステージに進化した事を確信した瞬間だった。






















決勝、ステルスでキッカー3本を入れ4320g6位。

絶望的だった初日35位から12位入賞まで捲り上げ、
年間ランキングはトップ10入りを果たした。

折れない気持ち、諦めない根性、まだ自分はやれると感じた瞬間。

後2戦、全力で自分の可能性を信じて、試合を楽しめることが嬉しい。

諦めたら、そこでいつでも終われるのだから。

降りるのはいつでも出来る。

それまでは心臓焼きついてもアクセルベタ踏み。

 

 

TOP OF THIS PAGE