退院&療養中のご報告

あまりにしんどそうな顔なもんで・・・・今はましですが。

皆さんには何かと大変ご心配をかけておりますが、現在は無事?退院し、自宅療養に努めております。現在の体調は術前の自分の予想がかなり甘かったようで、あわよくばTOP50開幕に間に合うのではと楽観視していたのですが、さすがに速攻回復とは行かないようですね。癌の手術とは比較的早期とはいえ、ザックリ切られ、縫い合わされた患部を見るとさすがにゾッとします…。お見舞いに来てくれた人に「フランケンみたいやろ」と自虐的ジョークを言って、皆さんが反応に困っていました。自分の中の普通にあってしかるべきものが、なくなってしまったという実感は手術前にはなかなか想像できない感覚です。

なかなか血が止まらなくて難儀しました。
再切開かもと言われた時には帰ろうかと思いました。
幸い現時点では原発の癌病変部は全て取ることが出来、CTやMRIで確認する限り転移もないため、今後、再発するか否かは天のみぞ知る、まさに運次第ってことになる。これだけは考えても仕方がないので、今は体調の完全復帰に全力を投じるつもりで、必死でじっとしております。只でさえ、じっとしているのが最高に苦手な自分にとって、これは一番キツイ試練かもしれません。
入院中はどこに行くにも寝巻き&「相棒」と一緒にヨチヨチヨチ歩きで、つい先日までメキシコに行っていたことが嘘か幻のように思える日々でした。入院中、たくさんのお花やメッセージをお送りいただいたファンの皆さん、そしてわざわざ大勢の方にお見舞いに来ていただいた皆様、本当に有り難うございました。このブログを借りて御礼申し上げます。

入院中、どこに行くにもお世話になった、おいらの「相棒」。



こう書いてしまうと入院中はかなり大変な思いをしていたように見えるが、結局、病室ではお見舞いに来てくれたみんなと連日、黒帯スペシャル「復活のバカラック伝説」DVDの粗編試写会?になってしまった。バス釣り好きなツレ連中らは、たぶん私の病気のことは最初の10分で完全に忘れて、復活したバカラックの素晴らしさに興奮し、みな満足そうに?帰っていったような気もした。しかし、私も入院中、一番楽しかったことはメキシコの青い空の下、自由にのびのびと、そしてめちゃくちゃ楽しそうにバスフィッシングをしている姿をDVDでみんなと見ながら話をすることだった。

見ている間は何もかも忘れて楽しい気分になれる。
自分にとってそれがなによりもの治療かもしれない。
遥かメキシコバカラックまでこの短期間に2回も行く決意を促したのは、その直前の画像診断でほぼ悪性腫瘍の可能性が高いと宣告され、場合によっては2度とこの地を踏めないかもしれない、後悔したくないと言う気持ちからだ。「思いっきり5年分釣りをしてこよう。」、そんな気持ちもあった。そして帰国後すぐ、正式に癌の告知を受けた。
頚部(喉)甲状腺癌、最低でも2〜3年前から発症しているようで、甲状腺機能は既にほとんど失われていた。悪性腫瘍の大きさはおよそ直径2.5cmだった。あと少し発見が遅かったら、肺や骨に転移していた可能性が高かったという。詳しい話は今まで語らなかった真実を含め、いずれ何らかの形で全てを残したいと思っている。

退院前の病室はお花畑・・・・でも夜は怖いぞ。
正直なところ、現場への復帰は自分の予想以上に時間が掛かりそうだ。今年のTOP50は昨年からの念願だった北浦スロープでの霞水系全域開催が実現し、それに向けて体作りも本格的に開始していた。しかし、どう言った訳か私が実現したいと必死になった試合は唯一の予選落ち(旧吉野川戦)、土壇場中止(土師ダム戦)、そして今回とロクなことがない。だが、また一つビッグで新鮮な湖での開催が可能になったことはとても嬉しい。体調不良の自分に代わって頑張ってくれた関和、星野両選手、そしてご協力頂いた(株)モーリス様、JBCC様に心から感謝したい。その試合に自分が出られないことが本当に残念である。

おそらく試合への完全復帰には相当の時間が必要になるだろう。だが、必ず自分は今より更に強くなって試合復帰する。今はその充電期間、じっくりと時間をかけ、再起動へ向け万全の体制を整えていきたい。

メキシコの青い空とビッグバスの思い出が、
早く復帰して釣りに行きたいという気持ちにさせてくれました。
PS:数え切れない程のLOVE FISH応援メッセージ、有り難うございます。最近は皆さんのLOVE FISH写真を見るのが一番の楽しみになっています。全員掲載が出来なくて申し訳ないのですが、今後もイマカツを何卒応援の程、よろしくお願いいたします。

 

 

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