K.imae Today's Tips 1469『STALLION/GT詳細超解説』

「投げ」「巻き」「乗せ」の性能を極めた真のスーパーミドル級バーサタイル、
新生スタリオンGT。

テキサスリグ、ジカリグ、ラバージグ、スピナーベイト、クランクベイト、
チャターベイトのみならず、クローラーベイト、ビッグペンシル、
様々なスイムベイト、ロングワームなどがレギュラーローテーションに常識として入り、
使用するルアーの平均ウエイトが大きくなってきた昨今のバスフィッシングシーン。
フィールド事情の変化と共に、全国のフィールドで「真のバーサタイルロッド」と言えるのは、
実は軽快なミディアムの領域全般を快適に扱える操作性と共に、
臨機応変にライトヘビーへの適応力をも兼ね備えた
「スーパーミドル級」だと言えるかも知れません。

その中~重量級ルアーにおけるバーサタイル機種として
長年君臨してきたフラッグシップ機「スタリオン」が、
最新鋭トレカT1100Gカーボンで全身武装、独自の実戦型
ガイドセッティングで「投げる」、「巻く」、「乗せて貫く」ための性能を
最高レベルに高めたインスピラーレ・スタリオンGTとして生まれ変わりました。
細身のローテーパー肉厚なスタリオンGTブランクスは、
トップトーナメント主力ロッドとして開発された
インスピラーレRSシリーズと完全同一。
トレカT1100G高弾性33トンカーボンを70%、
中弾性24トンカーボンを30%ハイブリッドという配合比率は、
バーサタイルモデルの兄弟機であるコブラGTと同じ構成比。
ローテーパー肉厚ブランクスの超高トルクと粘り、トレカT1100G独特の
軽量性と相反する粘り強さとシャープさを併せ持つ、
ハイパフォーマンスブランクスに仕上がっています。














適応ルアーの具体例

今江自身がスタリオンGTで日常的に高頻度で多用するのは、
アベンタクローラー(GT&RS含む)、黒崎ペンシル、ブータフロッグ(PEライン)、
ジャバギル90、110(TX、インライン共に)、
ステルススイマー160&130(トリプルフック仕様)、
ジャバロンNEO137(ノーシンカー&TX)、
ダイナゴンNEO3.5(ノーシンカー)、
ウナジュウ、バスロイドJr&BABY、GEKIASA130、
モグチャ全種(モンスター含む)、ジンクスSB全種、
IK-500R2、BWK全種、IK400R、IK300RSカオスダイバー、
IK250、ピラーニャ70、攻速ピラーニャ、イーターⅡ斬風、
プロストレート&セクアン55~7の5~10gジカリグ&TX、
フットボールジグ(アベラバ5~10g)、その他スイム系TX5~10まで全般。
極めて多種多様なルアーをスタリオンGTで使っており、
トーナメント時には3本以上積む事も珍しくはない。
(但し、ボトム系ルアーの積極的操作性、積極的な掛け、パワーベイトフィネス的な
対カバー性能を重視する展開の場合、スタリオンRSを使用しています。)

















スタリオンGTのガイドセッティングの特徴

ティップ方面にチタンフレーム/トルザイトリングガイド、
バット方面にステンレスフレーム/SicリングをオールWフットで組み合わせ、
ガイド内径とロッド重量バランスを最大限確保。
ラインに常に水が乗った状態でも、ラインの振動、
ラインの運動性能を殺さない実戦的ガイドセッティングが特徴です。

ハードベイトで使用頻度の高い14ポンド以上の太いラインでも、
ガイド内径の拡大はルアーから伝わるライン振動の自由度を増し、
スラックラインを使いやすくすると同時に感度も向上させています。
またガイド総数を6フィート9インチながら最低限の9個に減らすことで、
ブランクス自体がよくしなりより曲がるように配置、
敢えてオールダブルフットのダブルスレッドにすることで
T1100Gの尖った初期弾性力を意図的に適度に緩和させています。

これがスタリオンGTの誰でも扱いやすく、
一見、穏やかな性格のロッドに感じられる理由です。
しかし、一方でレッドゾーン近くでの限界弾性力、粘り強さは、
T1100Gならではのパワフルで剛性感溢れる個性を
最も感じられるガイドセッティングです。
このT1100Gならではのガイドセッティングは、
トリプルフックルアーの近距離戦といったフック伸びや
身切れが頻発するようなインファイトでのバラシを軽減し、
T1100Gの膨大なトルクパワーをブランクス全体に効果的に分散するため、
対ビッグバス戦においてもバスを過剰に暴れさせずに
浮かせる能力が高く、ファイト時間の短縮に貢献します。

グリップは経年耐久性とコストパフォーマンスを重視し、EVAを選択。
敢えてエンドキャップも排除した極めてシンプルで実戦耐久性重視のデザインに仕上げました。
さらにより「グリップ剛性」と「握り幅の自由度」に優れ、
特に巻き物で感度増幅効果があるストレートダブルハンド仕様。
様々な重量、形状のリールにも違和感なくしっくりと
馴染みやすい実用性重視の重量配分となっています。
GTシリーズに今江のサインが入ってない理由は、
通常のカーボンの3倍ものコストが掛かるT1100Gを
ふんだんに使用した、この超高性能ロッドを
最高のコストパフォーマンスで世に出すための苦汁の決断であり、
決して、その性能を今江が担保していないわけではありません。
















大型ペンシルベイト、クローラーベイト、スピナーベイト、
中型スイムベイト、そして大型ロングワームなど、
スーパーミドル級全般に亘るキャスト精度とロングキャスト力、
連続キャスト持久力、高フッキング性能を同時に求められる困難な状況に最適。
トップトーナメント本番でも戦略の核となるメインロッドとして
今江が使用するほど、絶対的信頼を置くキャストアキュラシーと
高フッキング性能を持つスタリオンGT。RSと同一ブランクスながら、
敢えてベクトルの違う個性に振ったスタリオンGTは、
シリーズ分類にとらわれることのなく、
「投げ」「巻き」「乗せ」の釣りに圧倒的個性を発揮します。

 

 

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