K.imae Today's Tips 1458『不遇の超名作(6)』

不遇の名作の中でも、イーターⅡ斬風に並ぶ、超名作の自信アリなのに
予想外に評価されなかった超不遇の名作。

「アイアンマウス」

イーターⅡ斬風はこのコーナーのおかげ?で、名作入りしそうな感じですが、
コイツは完全に今だ冷遇…。













このスプラッシュペンシル、個人的には満点に近い完成度。

メチャクチャ、エエルアーだと確信してます。

しかし、実はその絶対的、自信がゆえに大失敗した経緯アリ。

不遇になった理由の大きな責任は自分にアリでした…。















不遇になった最大の原因…それは…、

自分も長井も、このアイアンマウスには自信がアリ杉☆たため、
なんと真冬の1月末に新製品としてリリースしてしまったこと。

まぁ今考えればアホですが、昔々、菊さんが「トップは真冬でも売れるさかいなぁ~」と
自信満々に言ってたのを完全に鵜呑みにしてました…。

10年前とは時代が違ってましたわ…。

このリリース時期失敗で、アイアンマウスはその年の真夏まで、
お店の商品棚に埃をかぶって寝かされる不遇な状況に。

お店に長らく残った商品は売れないルアーの烙印が押されます。

いっぱいあると売れなくて、ないと人気商品。

これって、現実は商品リリースタイミングと出荷数量コントロールの妙なんですが、
商品に逆に自信がありすぎるとこうなります。












もう一つの悲劇は、アイアンリリースの前にリリースされたアベンタの人気が高すぎたこと。

スーパーデッドスロークローラーベイトの先駆であるアベンタ人気で、
完全に自分もソッチ方面にハマっちゃいました。

アベンタ人気の影響で、超名作との自信ゆえに敢えて真冬に大量リリースしたアイアンマウスは、
不遇の名作の中でも最も不遇といえる存在になりました。

スーパーデッドスローピクピクの極みと、
相反するスーパーハイスピードスプラッシュの極みを出したつもりだたんですけどね…。













個人的にはより派手なスプラッシュの「ジャギマウス」が大好きです。

超絶飛距離で真っ直ぐ飛ぶし、ナイロンでなくても、フロロ14ポンドで誰でも簡単に動く設計、
金属マウスゆえの素晴らしいキレのスプラッシュは捕食されかけたベイトそのもの。

本当に一回、試してみてください。

必ず納得できると思います。

このルアーは自分も長井も名作だと確信してますので。

たぶん、「不遇の名作」入りして、一番、傷ついたのは長井だと思いますが…。















三原も絶賛してたアイアンマウス。

この動画を見れば、そのポテンシャルは一目瞭然。

50アップがダブルヒットする力を持ってるルアーなど、そうありません。

因みに、本日、長井が「黒崎ペンシル」について興味深い記事を書いてます。

http://www.imakatsu.co.jp/_blog/nagai_kenta/?id=89

自分には黒崎君の頭の中は十分に理解できますが、販売すれば「不遇の名作」入り可能性大の「黒崎ペンシル」。

開発側とユーザー側の認識の違いで
「唯一無二の優れたルアー=売れる人気ルアー」とも限らないのが、なんとも歯痒いところですね。

 

 

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