K.imae Today's Tips 1316『コナン・ザ・シークレット(2)』

コナンにはガイドを始めた頃から色々教えてきた。

コナンほど自分の言葉を素直に信じて、信じ切って使ってくれるアングラーは稀だ。

釣り人は往々にして自分の思い込みの枠を脱せない。

TOP50アングラーですらその傾向は強い。

だから規格外の釣り、新しい釣りをなかなかマスター出来ない。

10年前、メキシコで生まれたバクラトスイマー、自分の初10ポンドオーバールアー。

コナンのおかげで琵琶湖で今再び脚光を浴びている。













元ネタは10年以上前、初めてのメキシコ・バカラックで出会ったこのルアー。

バカラックで「10ポンド釣りたいなら絶対に使え!」と
ガイドたちが何度もゴリ押ししてきた超重いスイムベイト。

初めて見た「ジグヘッドスイムベイト」。

初めてのバカラックで、自分のルアーで10ポンドは釣れなかった。

取材はNG、その1ヵ月後、再びメキシコへ片道40時間の再撮ロケに出た。















2回目のバカラック、自分の手にはバクラトのプロトがあった。

バカラックを現地の住人は「バクラト」と発音する。

その地にちなんで「バクラト」と名づけた。

絶対に今度こそ10ポンドを仕留めるために作った自分のジグヘッドスイムベイト。

ステルスにも改良され搭載された特許機構「スコーピオンフック」はこの時、
水深6~8mに沈むブッシュ地獄攻略のために必死で考えた工夫だ。














バカラックの6mラインに沈んだ無限立ち木地獄、
ブッシュ地獄を攻略するために生まれたバクラト。

その威力は予想以上だった。













8mボトムに沈む4~6mのブッシュトップを
イージーレンジキープし、ブッシュに絡めて通せるスイムベイト。

当時、日本では知られなかったテクニック。メキシコ人ガイドが驚くほどの威力。

初回の苦戦が嘘のように釣れた。

















実はこの時、渡航直前に癌が発覚、帰国後即入院手術が決まっていた。

既に異常なほど身体はキツかったが、
それでも10ポンドの魅力と仕事への責任感が自分を突き動かした。

















そして、その執念のバクラトで手にした10ポンドオーバー。

メキシコのディープ攻略専用スイムベイトとして生まれたバクラト。

4~8m攻略に関しては10年選手となった今も現役最前線。

その執念と魂は2016年に全水深対応型スバッグレス・スイムベイト
「ステルススイマー」へと進化し受け継がれた。

















あれから何度かバカラックに通い、10~12ポンドオーバーを2桁釣ったDVDロケもあった。

リリ禁で琵琶湖に行かなくなった自分のもう一つのマザーレイクだったが…

その後、メキシコ屈指の麻薬地帯だったバカラック。

いつも面倒を見てくれたロッジオーナーが襲撃にあい射殺される事件が起こる。

そして、バカラック遠征は途絶えた。

それでもまたいつか戻りたい場所、それがバクラト誕生の聖地、バカラックである。















あれから10年、琵琶湖はバカラックを凌ぐビッグバスレイクになった。

http://ameblo.jp/y-kominami/entry-12270343867.html#main

バクラトがバクラトらしく活躍できる時代になった。

強風時、水深3.5m以上、ウィードが少ない場所ではバクラトを選択する。

それがコナン・ザ・シークレット②。

4mラインのレンジキープが苦手な人は、まずは振動も引き抵抗も
解りやすいバクラトから入門するのがいいだろう。
















で、君は誰???

角刈り君…ずいぶんスリムだねぇ…。

まゆげないけど。

 

 

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