K.imae Today's Tips 1077『KYOCORN JIG』
タイトルに深い意味はありません。 めっちゃよさげに見えるでしょ。 でも、あっさり写真に出すってのはダメプロトってこと。 ただのカレンダー見本ですわ。 でも成型技法はシャドテ初。 「ババスラ」ならぬ、「バババンビ」。 ホンモノは姿カタチも全然、違います。 関東の人はひくかもね… ショーで見て「ブサー!!」って言わないでね… 恐いニーサンに殴られるで。 思えば今年のショー直後から開発開始、 それから今までいったい何号機まで作ったことやら。 霞の審査官もしぶとかったけど、この方はその3倍…。 終始一貫して陸スコーンの、ある「キモとなる動き」を主張してました。 それがコレほどまでに実現こんなんとは、まだこの時は思ってなかった。 「くねくね」って何?って??? プロトが仕上がるたびに、すぐにテストしてくれデカいの釣って来る。 でも、満足してないことがアリアリ。 彼が溺愛してたスコーン「アンモナイトシャッド」のキモ、それは解った。 確かにコレにしかない動きがある。 他のシャッドテールには同じ動きを出せるものはなかったのも事実。 彼が顔をシカめる「くねくね」の意味が、アンモ使い込んで初めて理解した。 シカだけに~ その動きを目指せば目指すほど、結局、 どんどん動きもカタチもアンモナイトになっていった。 こらアカンわ…アンモのぱくりやんけ…。 素材から見直した。 アンモは高比重ソルトではなく、素材もFECOじゃない。 だからこそなしえたこともある。 でも試合で使えなきゃ、イマカツじゃない。 同じ方向性を目指したら越えることはできない。 同じ形も絶対イヤ。 ならばどうする。 11月完成の予定は完全に頓挫した。 本気で喧嘩したことも… 喧嘩の末に、もうスコーン最強時期である来年早春の発売は諦めた。 シカも納得しないもの出すよりマシと。 諦めたら気が楽になった。 ブレインストームって言葉がある。 頭ぐちゃぐちゃになるまで考えて、 とことん追い詰められてプチンと切れて、ヤケクソを越えたとき、 何かが「降りてくる」ことがある。 何かが最後まで努力した誰かの頭に降りてくる。 大概、そういう時は武田徹夜だね。 形や先入観に一切とらわれない発想の転換。 カタチから入ること、先入観を全て捨て、 目的の動きを出すためだけのベストの形を素直にカタチにする。 それが一般的に「ブサー」「カッコわる」「KYOCORN!!」と言われても…。 ジャバネオ的発想。 そしてシカ君を急遽、工場に呼んだ。 彼の表情で自分の自信を確信に変えたかったから。 翌早朝の仕事も忘れ、午前零時を余裕で越えても、 時間を忘れて遊ぶ子供のように幾度も幾度も泳がし続けるシカキング。 その真剣に食い入るような表情を見て、 これこそが釣れるルアーのキモなのだと確信した。 本当に魅力ある「生きた」動きは、 人も、バスも、プールの鮒も、生き物全てを魅了する。 残念ながら来期早春の発売はほぼ不可能になった。 それでも、このスコーンジグはイマカツの新定番「スイムベイト」として ジャバロン同様、10年を越える定番ルアーになるかもしれない。 まあ、そのブサさに抵抗がなければだけどね。 「ジャバロン」、「ステルス」、「キョコーン?」、 あとは「ハドル越え」を目指すのみ。 イマカツ唯一無二の4大オリジナルスイムベイト完成に また一歩近づいたギリ師走の夜でした。 フィッシングショー公開をお楽しみに! |