クランクプロジェクト順調進行中の巻
12月に入ってめっきり冬らしくなってきた。水温も10度を下回るとさすがに簡単には釣れなくなる。特に今年は琵琶湖のウィードの異常発生と減水で、本来はもう一回くらい起きる冬前の爆発がなかなかおきないようで、年内いっぱいガイドを営業しているスタッフたちも厳しい釣りを強いられているようだ。ただ、比較的例年の12月の琵琶湖の定番「バイブレーション」はこのところ上向きになっているようで、トラバス軍団の調子もやっと上向いてきたようだ。

深夜1時を回って、自分たちで作ったルアーを
品評会(けなしあい??)
ホンマに釣り好きです。
バイブといえばブザービーターは矢野さんが一番好きなプラグの一つなのだが、その中でも矢野さんが自分でカラーリングしている自称「矢野ブルー???」と言うカラーは何故か矢野さんが使うと本当によく釣っている。私的には選ばないカラーの最下位から数えたほうが早いほどの「う〜ん」って感じのカラーなのだが、何故か大ピンチになると矢野さんはこのカラーで釣ってしまう。

真剣に予測不能なカラーリングを行う矢野選手。
色彩感覚はトラバスナンバー1?です。
このカラーにすると必ず釣る矢野さん。
自分で考え出した自信が一番強いのであります。
知らず知らずのうちにルアーのカラー選択って言うのは、自分の中でかなり固定的観念が出来てしまって、なかなか超一軍入りできる新カラーって言うのは出てこない。特に遊び心で使うときはいいのだが、絶対に釣らなければならない試合なんかでは、やはり絶対的自信のある決まった数種のカラーしか使えなくなってしまうのだ。ほんと、微妙なカラー違いって言うのは不思議なもんで、関係ないといえばないようで、関係大有りと言えばそんなときもある。ルアーの動きも謎だらけだが、カラーのほうは派手、地味以外はほんとうに選択が難しい。

右列4つ目が話題の矢野ブルー。
左1つ目が矢野ゴールド新色だそうです・・・。
こちらは忍ちゃん&セッキー作。
ホンマに自分でここまで塗るんだから驚き。
ただ、矢野さん溺愛の矢野ブルーに近いカラーを、エバートが琵琶湖最強と絶賛している記事を見たときは正直驚いた。ルアーもカラーも自分の固定観念を一度完璧に捨て去ることが出来れば、思わぬ何かが見えてくるのかもしれませんね。

メッチャ真剣・・・
塗装は集中力のトレーニングになりますよ。
さて、琵琶湖と言えばやはり今年の大きな話題はクランクベイトの大復活。まるで20年前のニーリング大流行を思い出すような、クランクの話題が沸騰した今年の琵琶湖だった。
しかし、同じくランクと言っても、20年前のウィードの少ない琵琶湖でのクランキングとは違って、今年話題になっているのはなんといっても自衛隊やプリンス沖、北山田沖などのグラスフラットでの「ウィードクランキング」。20年前のボトムノックなど今の南湖で出来るわけもないが、逆にウイードによってハードボトムが埋没し、ピンスポットも埋没。琵琶湖辣腕ガイドたちがバスの居場所を掴むために広い範囲を効率よく、素早く探れる方法を探し続けた結果、再びミドル〜ディープクランクが脚光を浴び始めた。来年はこのクランク現象は更に強烈なパターンになっていくかもしれない。
そのなかでも、今年琵琶湖でガイドを始めたヒデオは、この釣りの可能性を更に高め、ガイドやマリーナの大会で5本10キロ越え連発優勝の驚異的な結果をクランクで出し続けていたことは記憶に新しい。
そのヒデオが密かに夏からイマカツと共同開発を続けていたのが通称「ヒデクラ」である。

とにかくコダワリかたが半端でないヒデオ。
やっと少し納得気味の笑顔です。
またこやつの意味不明、奇奇怪怪なウィードクランクイメージは、なかなか私たちに伝わらず、まるで宇宙人と話しているようで、言語翻訳機でも買ってこい!!と言いたくなるほど解りにくい説明だった。しかし、ようやくその意味不明な謎も解け(何のことはない説明下手だっただけ・・・)、遂に、その独特のコンセプトを持ったクランクのベースとなる部分まで漕ぎ着けることができた。

見た目は卵みたい・・・
キモはまだ内緒。
まあしかし、このヒデボンのわがまま要求は際限を知らず、そのテクニックを完璧に行うには専用のロッドが絶対必要とまで言い出したため、テムジンの新機種としてあるニュータイプロッドも試作させられてしまった。まあ、このロッドは今までにないかなり面白いロッドになりそうなので、私も結局このロッドの開発に今は本気になってしまった。まだまだそのコンセプトを完全に公開できる日は遠そうだが、いずれその正体を明かしていこう。

こんな竿はまずどこにもない。
したがって真似しようがないので公開です。

さてさて、と言うことで今回は久々に琵琶湖ネタになったが、琵琶湖と言えば来年、もう忘れかけている人すらいるかもしれないが、リリ禁条例の見直し案が決定する。リリース禁止見直し案については様々な憶測や噂が乱れとぶ苦悩の3年間だったが、遂に先日、県琵琶湖レジャー利用適正化審議会が滋賀県知事に条例見なおし答申を提出した。そしてその答申では滋賀県釣り団体協議会の加藤会長達の尽力もあり、監視体制の強化や琵琶湖に流入する河川関係での実態に併せリリース禁止区域を拡大する案は残ったが、リリース禁止に関する罰則規定追加の提出はなかった。
ただ、この県琵琶湖レジャー利用適正化審議会は県議会とは違い、民間の各方面の有識者、及び関係団体代表(無論、嫌バス派関係者も含まれる)が件の条例の様々な問題点について意見を交わしあい、条例見直しに関する要望見解をまとめ知事に提出する機関であり、その提出案が最終決定ではない。
それだけに、この答申内容を滋賀県がどう最終判断し県議会に提出するか、知事の思惑は現時点では解らない。県は来年2月開催の県議会にて条例改正を決議する模様。
なんせ、パブコメにせよ、外来生物指定の件にせよ、専門家が審議に審議を重ねた結果ですらサクっと無視してしまうお偉いさんがいるだけに、これからの知事の行動、そして発言は今後、BFNニュース等を通じ敏感にアンテナを張り、迅速に対応する必要があるだろう。

琵琶湖で気持ちよく全力で釣りがしてえ〜!!!

 

 

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