K.imae Today's Tips 1441『ガイドがデカい理由』
ちなみに、GTシリーズ、RSシリーズ、チタン、ステン、Sic、トルザイトを問わず、 多用してるのがこのKWガイド。 微妙に傾斜してライン絡みを防ぎ、LNより低いからネジレにも強い。 しかも可能な限り大口径で、可能な限り最小限数で。 番手が下がる応じてSicからトルザイトに変えて、出来るだけ口径が広くなるよう意識したセッティング。 小径化、多数載せの今の業界主流とは真逆の方向。 こちらが古の?LNガイド。大口径だが若干、背が高い。 元祖カレイドに搭載されてたガイド。 GT2RSのみ、これを敢えて採用。 おかげで廃盤予定のLN、買い占めましたわ。 でも、この小南・友蔵LNガイド事件?のおかげで、ハッと気付かされたことがある。 それが「ガイド内のラインの自由度」。 曖昧な「感度伝説」全盛なロッド業界で、 この「ラインの自由度」の重要性が長らく無視されていた。 キャスト性能、感知性能、操作性、パワー、フッキング能力。 どれも重要だが、実はルアーの動き全てをロッド以上に伝えるのは、 ロッドより遥かに長い「ライン」を伝わる振動だ。 ルアーの操作性は良く語られるが、ラインの操作性、自由性を重視したロッドは聞かない。 この長い「ライン」の自由度を奪えば、ルアーの動きも、ボトムの感度も死んでしまう。 ラインをギュッと途中で何かに握られると、操作も感度もそこで死んでしまう。 これは現在、あるロッドでテスト中の富士最新鋭のLVRガイド。 リバースガイドで、しかも傾斜付きで、ダブルフットの間隔が異様に短い。 LVRガイドはLNガイドの後継機種なのだが、トルザイトだと口径はLNを遥かに超える。 最新が最善でない事は、ルアマガで触れたが、今はそのことが間違い出ないことを確信している。 なゼ今更大口径?なぜダブルフット。 強いから?ではありません。 マイクロガイド、セミマイクロ、多数載せのロープロ仕様、 机上の精密測定データでは間違いなく感度、操作性、対ネジレは旧式を上回る。 最新は最善を証明している。 だが、フィールドは机上じゃない。 広告や記事で良く見るフルキャストの写真、リールとガイドから立ち上る水煙が更にカッコイイ。 その水が全てを変える。水の力は全ての机上スペックを、人間の理論をあっけなく破壊する。 ラインを殺すのは水。 息ができないラインは死んだライン。どんな優れた素材でも生きた鼓動は伝わらない。 新インスピラーレの一貫したコンセプト、それは「現場でラインを活かすセッティング」、 その一言に集約される。 だから、触っただけでは解らない。使った瞬間、「あの頃の感覚」が鮮やかに蘇る。 1つの道具を大切に、延々と何年何年もボロボロになるまで大切に使う一般アングラーの、 「日常感覚」が時としてプロの、世界的企業の開発力さえも超えることもある。 そんな一般アングラーの一言から芽生えた疑問、「最新は最善か?」。 おかげで昨年、カレイドの原点に立ち返ることが出来た。 ちなみにT1100G、過激な素性の超高性能カーボンは、機種によってはダブルフットでスレッド巻いて、 少々、「敢えてダルくしてやる」ことで、「通常運転域で人に快適」なフィーリングが出るってことです。 でも高回転域までブン回した時、T1100Gはその比類なき 強靭なポテンシャルを感動的なまでに発揮してくれます。 その逆で、シングルフットを敢えて使ったRS機種が何を意味するか、 それがRSたる所以なんですね。 最初ッから全開全速!!ゼロヨン命!みたいな。 |