K.imae Today's Tips 1405『スーパースタリオンGT』

良く聞かれる質問、「グランドコブラとスーパースタリオン、どっちがいいですか?」

どっちが好き、どちらか1本しか選べないと言われればグランドコブラ。

グランドコブラの曲がりはメチャクチャ好きだしね。触れば超硬ガチガチ?、
でも使えば硬いのにムチムチ曲がる。

安心感と無茶聞いてくれるという点でグラコブ。

グラコブLTDとスタリオンGT、コブラGTはラオウ、ケンシロウ、トキみたいなもん。

まさに筋肉三兄弟。

じゃあスースタは?

グラコブ三兄弟がエレキギターでぶん殴るようなもんなら、
スースタはオベーションギターでぶん殴る感じ。

あっ、アワセのことね。

オベーション高いからね。まぁ、グラコブはエレキ、
スースタはアコースティックギターと思ってください。

アワセはヘッドの適度な重さが効いてきます。

筋肉三兄弟は斧を振り回すような重厚な慣性モーメントで、
スースタはヘッドスピードの速さ、俊敏さで投げとアワセの仕事します。

ローテーパーとハイテーパーの性格の違い。

バットを普通に持って振る感じと、逆さまに持って振る感じ。

ココ重要。













ベントカーブは決定的に違います。

グラコブRS(左)は常に胴から曲がるパワースローアクションに対し、
スースタはハイテーパー特有のナチュラルファーストアクション。

キャストフィールも、胴に載せて投げるグラコブ、
ティップ&ベリーの柔軟さを活かしてピッってスナッピーにも投げれるスースタ。

でも、どちらもT1100Gを90%以上使用の上、スースタは更に40Tも
バット部の楕円変形防止に入れたので、遠投能力は保証付きのブッ飛びロッドです。

自分的にはビグベ、ハードベイト系、ゴリゴリのヘビーカバー攻めにはグラコブ。

スイムベイト、チャター、スイミングワーム、スコーンなど、
オープンやウィード水域にはスースタを選択。

言い換えれば、重いほうに無茶するときはグラコブ。

操作感や振動感知など、ウィードをほぐすような繊細な操作性と、
振動や操作感をしっかり感じ取りたいような感覚重視の釣り方にはスースタを選ぶ。

スースタのほうが、下段構え~上段構えを問わず、かなりインテリタイプな操作感があります。

グラコブはまあまあ脳筋タイプ。細身なのにとにかくタフ&ワイルドです。














で、スースタは何よりハイテーパー&ストレートダブルハンドルの
構造的恩恵を一番享受している竿。

アコースティックギターのような感度増幅効果と、ナチュラルファーストゆえの
ティップの振動増幅作用は他に類を見ないスースタの最も優れた個性。

メガホン効果でラインスラックがブランクスに
当たっただけでもその音を増幅し、大きく聞こえます。

敢えて大口径ダブルフットガイドをティップまで敢えて「最小限の数量」で使うことで、
ガイド内のラインの遊びを作り出し、同時にティップの
慣性モーメント(振動同調力)を増幅させます。

これはまるでルアーがより大きく自由に動いているかのような振動増幅効果があります。

71の長さでガイド数9個は必要最低限で、しかも
軽量性を失わない範囲で最大内径のガイドを選んでます。

ここがインスピラーレ(ガイド数11個セミマイクロ)のスースタからGT
(ガイド数9個大口径Sic&トルザイト)が劇的に変化したポイント。

より「巻物への振動増幅効果」をガイドセッティングで特化し、
T1100G化することで初代カレイドスースタ、インスピラーレ・スースタを
遥かに凌ぐ強度とタフさ方向に進化したのがスースタGTです。

ストレートダブルの剛性感、メガホン効果と構造的にも
最高に愛称のいいハイテーパーのスースタGT、3~4キロ程度なら秒殺できます。













そして、最後に新型スースタを語る上で、一番気になるのがこの存在でしょうね。

スーパースタリオンGT2RS。

簡単にスースタGTとの違いを説明すれば…

初代カレイドスーパースタリオンの良さを全て犠牲にせず、
そのままT1100G化しグリップにいたるまで正等継承進化したのがGT2RS。

先代インスピラーレスーパースタリオンにT1100Gを投入し、
全方位に格段の強化軽量化を果たし、コストパフォーマンスも考慮したGT。

ブランクスは両者ともT1100Gを90%以上採用、
30度×60度のクワトロ4軸で対ネジレ強化、
40Tでバット部を強化した全く同一ブランクスです。

一番の違いはガイドセッティング。

廃盤予定の初代カレイドと同じ大口径LN「チタン」ガイドSicリング9個載せのGT2RS。

対してGTはバットから2個に大口径KWの「ステン」ガイドSicリング2個と、
そこからティップまでは、GT2RSより1番手小さいが
内径がLNに匹敵するKW「チタン」フレームトルザイトリングを採用。

そしてグリップをAAAコルク化、金属パーツの撤去、
初代スースタを髣髴させるフォアコルクを設定、
振動増幅メガホン効果を最大限に活かしているのがGT2RSです。

では使用感で何が違うかと言うと、最大の違いはロッドバランス。

GT2RSは旧式大口径LNを使うことでトップヘビー感がやや残るため、
下段構えに最適なバランス設定。
巻物にはヘッドの程よい重量感がいい意味でプラスに出たセッティング。

GTは独特のガイドセッティングと、EVAストレートダブルの相乗効果で、
71MHとしてはバランサーなしにもかかわらず、
異常とも言える操作の「軽快感」を実現しています。

実質重量はほぼGT2RSと同じだが、その軽快さは本当に丸一日でも
ベビステを片手でスパスパとオーバーハングにスキップさせ続けられるほど。

片手で扱える奇跡の71MHといえ、上段縦捌きから下段下捌きまで
非常にバーサタイルなセッティングです。

両者とも71MHの表記は、実質的に「ヘビーバット、
ミディアムティップ」の略で、パワーはほぼヘビー級です。

もう、ココから先は好みの問題ですね。初代カレイド・スースタが大好きな人には
GT2RSは全ての面でそれを継承し超えたと断言できます。

ちなみに、自分的には何故か自然とスースタGTを使う機会が多くなってます。

自分にとってスースタGTは繊細に使えるヘビーロッドと言う位置づけで、軽いテキサスから
特にベビステでは最高の機動性、疲れ知らずの軽快さを発揮してくれてます。

GTは自分のベビステと小南のモグチャの操作性、汎用性を中心にセッティングしたもので、
GT2RSは初代スースタ狂信者の友蔵君の意見のもと、
振動増幅力最優先でセッティングしたものです。

このスースタにおいてのみプロユースのローコストGTと
一般アングラーユースのハイエンドRSと、GT、RSの
コンセプトが逆になった珍しいパターンです。

どちらを選んでも、間違いのないハイテーパーロッドの極みだと思います。

詳しい情報は、実際にスースタGT2RSもスースタGTも最終版が
展示される7月8日のエイト・アネックス特設展示会にて実際に触ってみてください。

http://www.imakatsu.co.jp/_blog/imae_katsutaka/?id=2356

なんか友蔵君もアツく語りに来そうな勢いですよw。

 

 

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