新シリーズ中、GTとRSで一番フィーリング差を最小限にセッティングしたのがコブラGT。

ちなみにGTは自分の巻物竿。コブラに関しては片手で
ピンスポットシューティングが多い場合はRS、
少々重めのルアーを振り切って扱うならGTと使い分けてます。

しょっちゅう使うルアーは、
アベンタRS、モグチャ、ベビーバスロイド、バスロイドJr、斬風、ランボルト、
ジンクスミニ、GEKIASA、ワドバギ、ジャギ、ドノーシャッド、中～小型の巻物が主力。

まあ、絶対に取材でも試合でもボートから降りることはない「M」のスター選手的ロッドです。

ある意味でコブラGTは、T1100G・33T×24Tハイブリッドのブランクス以外は、
先鋭的なパーツは使っていないし、特にガイドセッティング的には
コブラDG以来、コブラはずっと古典的仕様を継承してる。

それでもこのコブラGTは歴代最高に熟成されたコブラと評価してもいいと思う。

これほど使い手に優しい、落ち着いた？コブラはテムジンの歴代史上初めてだと思う。

それでもT1100Gハイブリッドと独自のラインの遊びを生かした
大口径ガイドセッティングが生み出す飛距離、そして
華奢な見かけと相反する粘り腰は特筆モノの性能だと言える。

実はこのGTのフィーリングが余りに良すぎてRS化の意味を見出せなかったが、
個人的デザインの好みだけでRS化したような部分もある。

だってセパレートコルク、カッコイイから…。

GTは自分的に初めて販売価格とコストを最初から意識したベーシックモデルだが、
それが逆に過去の歴史から良い部分のみを抽出し、
究極に熟成された至高のバランスデザインを生み出した気がする。

これがT1100Gメインカーボンの国産クオリティーで62000円と言うのは奇跡とも言える。

このGTシーリズでコストを考慮に入れる上で、性能を犠牲にせず、
もっとも大幅コストダウンに貢献するのはグリップ部分。

今や最高級ロッドの常識的デザインになったセパレートは、
ぶっちゃけそれだけで劇的に大きくコストに反映する。

先鋭的デザイン性を妥協するのは最初は凄く悩んだ。

しかしその過程で改めて実感したのは、
ストレートダブルハンドルの突出した「剛性感」だった。

いままでセパばかり使ってたので、ストレートの剛性感が
これほど素晴らしいとは正直、忘れていた事実。

キャスティングにおいても、操作、フッキングにおいても、
ストレートダブルの剛性感はセパを圧倒的に凌いでいる。

特に「両手の握り間隔」を自由に決められる、
ダブルハンドのバックハンドキャストでの差は歴然だった。

それは7フィートMHクラス以上になると、セパってどうなの？、巻物ロッドに
セパって本当に必要なのか？？？とすら思うほど衝撃的な事実だった。

これはいずれ詳しく話すが、ゴルフのドライバーの握りに通じるものがある。

両手の間隔が近いほど、手首の回転、スナップを活かせるのだ。

両手の握りの間隔を自由に変えられるダブルストレートは、
ピッチング以外では手首の回転自由度が圧倒的に広い。

マサカリ投げでも、デカいルアーをしっかり支える土台部の剛性感を改めて実感させられた。

実は感度も変わってくる。

大袈裟に言うと、セパだとカリカリ、ストレートだとボンボン。

コルクでもEVAでもこの感覚差は同じような感じ。

カリカリを高感度とするならいいが、巻物ならボンボンと甘く優しい振動が心地よく感じる。

クランクが良く動いているようにすら錯覚するような感覚。

ただ、ビジュアルと実質的軽量性は確かにセパが上回る。

片手でクルッと手首を回して投げるならセパだ。

ピッチングで袖が引っ掛からないのもセパ。

でも巻物ってどうなの？

ビグベやパワーフィッシングにセパってどうなの？

ストレートダブルは、なんか、「古い」。

フォアなんて付けようもんなら、更に「古い」。

ガイドもデカくてオールダブルフットガイドなコブラGTはデザイン的には今や古典的。

しかし、GTシリーズの開発過程は「本当に最新は最善か？」と言う、
現在のロッドビルドの常識を覆す大きなキッカケとなったことは確かだと思う。

来年、グリップ、そしてガイドに関して、
ロッドメイキングの流れが大きく変わる予感がしている。

展示会で「触れれば最後」から、現場で「投げれば最後」へ。

見かけはフツーな、GTシリーズはそんなロッドだと確信してます。

まあ、難しい開発話はこの程度にして、一般アングラー目線で新旧コブラを
超絶マニアックに比較インプレするとこう言う感じだそうです。

とても参考になるので是非読んでみてください。

https://ameblo.jp/u-mau-mau-ma/entry-12283950129.html

スースタGTとスースタGT2RSは次回！